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清順監督の世界に酔いました。

きっかけは、物忘れのひどさだ。
GWに始まった鈴木清順監督特集。
初日に買った5回券が、まだ3回分も残っているのに、
また5回券を買ってしまった。
友人に教えられたお薦め作品の他に、もっと観ないといけない…
観る予定のなかった初期の白黒作品を、おずおずと観ていく。

え?なんだかおもしろい。
なんでやろう?なんかおもしろい。
もっと観たい…。
いつのまにか、清順監督のマジックにかかっていた。
新作そっちのけで、熱い世界にはまった。

場面展開のスピーディなこと。
ストーリーがぽんぽんと小気味よく展開し、
そのリズムが心地よい。

主役の小林旭、高橋英樹、宍戸鍵らはもちろんのこと、
脇役たちが、生き生きしている。
みんながエネルギッシュで、輝いている。

作品のどこかに監督の遊び心、茶目っ気があって、
色で遊んだり、音で遊んでいるのが、おもしろい。

アクション映画も、二枚目スターも苦手でしたが、
前言撤回します。
小林旭も二谷英明もかっこいいし、好きになりました。

初日に来阪された清順監督の、
辛口でありながら、ユーモアたっぷりの
味のあるコメントの数々、忘れません。

そういえば、高校で、清順監督の雰囲気に似た教師がいた。
白髪で、ひげをはやしていて、どこか超越している。
仙人というよりは、バンカラなおじいさん。
世界史を教えていて、
好きな英雄について語る時の力説ぐあいと
好きになれない人物についての、辛辣な口調を
よく覚えている。
好みがはっきりしていた。
辛口だけど、歴史に惚れていて、愛があった。

清順監督の作品について、ぜひまた書いてみます。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
『刺青一代』と『春婦伝』がとにかく好きです。 (ライリー警部)
2007-05-16 12:44:59
今から思えばあの日、みんなで『東京流れ者』を歌ってお迎えするべきでした。
 
 
 
同感です。 (パラリン)
2007-05-17 00:45:09
『刺青一代』の和泉雅子さん、可愛らしくって、大好きです。高橋英樹もええですねえ。
あの襖を次々に開けていくシーンは、ただただすごい、としか言いようがありません。
確かに、歌でお迎えするか、歌でお送りするか、できたらよかったですね。にしても、あの日、あのときの、皆がどきどき、わくわくしている、劇場の空気は忘れがたいです。
 
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