映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No1125-1『かぐや姫の物語』~ほんとうの“幸せ”って~
2013-11-23 / 映画
公開初日、レイトショーでふらりと行ってきた。
泣けた。
生きるって、
汗だくになって、
大声で思い切り笑って、
涙にまみれて、
泥んこになって、
体当たりで生きることだって思った。
青空を眺めて勇気をもらい、
風の匂いを感じて、
草木の青さに励まされ、
お月さまの光に慰められ、
太陽の光にあたたかみをもらう。
そうして、
生きていること、
生きていられること、
生きるって、そういうことなんだって
映画を観ながら、身体じゅうで感じた。
高貴な姫君として、
大きなお屋敷で暮らすことが本当の幸せなの?
地べたにちゃんと足をついて、
野山を駆けまわって、泥んこになって生きることこそ
かぐや姫にとっては、本当の幸せだった…。
かぐや姫の物語を高畑勲監督が
自分なりの解釈で、大胆に描き切った。
私は『風立ちぬ』も好きだけれど、
こうして両方観てみると、
女性の描き方としては、数倍すごい。
凛とした生き方を貫くかぐや姫の姿に胸打たれる。
どこまでも自分らしく。
自分を大切に。
音楽好きな人にもぜひ観てほしい。
月からお迎えが来るとき、どんな音楽を響かせるか。
久石譲は相当悩んだのではないだろうか。
ラストの二階堂和美さん(広島県出身)の歌
「いのちの記憶」も
すばらしい歌です。
「いまのすべては
過去のすべて」
(作詞作曲 二階堂和美)
この映画のテーマにも思える。
好きな人に贈りたい、そんな歌です。
劇中では、姫がうたう、わらべ歌のような歌も印象的につかわれていて
音楽や歌って、人間にとってすごく大切なもので、
いのちの記憶につながるものなんだと
あらためて実感した。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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この感想を読ませてもらって、ますます行きたくなりましたよ( ´ ▽ ` )ノ
久石譲さんの音楽も大好きです\(^○^)/
『かぐや姫~』ぜひ観てください。チェシャ猫さんの感想聞きたいです。
きっと人によって、いろんな感想が出てきそうな、懐の深い、余白豊かな映画です。
友人の娘さん(中学生)にも声かけてクリスマスのお祝いに一緒に見にいこうかと思ったりしているところです。