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「生誕110年映画監督・清水宏」特集1月25日から

昨年のベストテンは、これから帰省の道中に考えるのですが、
なんといっても、
濱口竜介監督の関西での特集上映は貴重でした。
『親密さ』の夜明けの橋のシーン、詩の朗読は忘れがたく、
『うたうひと』といったドキュメンタリー映画もすばらしく
また特集上映が行われないか、期待したいところです。
ほかには、
当ブログで何度もご紹介した高畑勲監督のアニメ『かぐや姫の物語』
森崎東監督の『ペコロスの母に会いに行く』が思い浮かびます。

外国映画では、
フランス映画の『グッバイ・ファーストラブ』(監督ミア・ハンセン=ラブ)
(フレンチ・フィーメイル・ニューウェイブ特集の1本)。
初恋の切なさ、悲しさを、少女の成長とともに、
フランスの四季の移り変わりの中で描いた忘れえぬ名作で
夏の田舎の日差しといい、本当にきれいな映像世界でした。

音楽では、「あんどりいらんど。」さんに出会えたことは、宝物になりました。
次のライブに向けて、どれだけジャンプしてもいいよう、ペタンコ靴も買いました。
「Mille Face」 (ミルフェイス)さんも
東京のユニットだけど、大阪に来たらまた聴きたいと思います。

さて、来年は、「生誕110年 映画監督清水宏」特集上映が
1月25日から約1か月間、大阪のシネ・ヌーヴォで始まります。
清水監督(1903-66)は、小津安二郎監督の親友で、
あまり知られていませんが、観られたら、きっとわかるでしょうが、
すごくいい作品をいっぱいつくっておられます。

こどもたちの生き生きした様子を描いた『蜂の巣の子供たち』は
『有りがたうさん』とともに、
私にとっては、一番の名作です。
「はちのこ、はちのこ、ツンツンツーン」って歌も歌えますし、
よしぼうとの涙の別れ、
病気の友達に海を見せたくて山を登る少年をとらえたロングショットは、
私にとっての映画史に残るものです。

『暁の合唱』で、バスの運転手の佐分利信が、
本当は想っている娘をあきらめて
会社に言われての諸事情で、別の人との結婚を決心する時の
草っぱらに寝っころがって、眺める青空。
切なくて、忘れられません。

『簪』もいいし、
『按摩と女』のユーモラスなこと、
私は笠智衆さんが大好きなのですが、
笠さんがエッセイか何かでほめていた日守新一さんが出てくるので、覚えた作品です。

こどもがすてき、
旅の風景がすてきと
今までずっと、アンケートに、特集上映してほしい作品とあれば、
必ず「清水宏」と書いてきて、十年以上。
ついに念願かないました。

もちろんフリーパス買いました。
職場には、1週間のリフレッシュ休暇も出しました
というのは、冗談ですが、
去年、全然休めなかった分、少しは許してもらえると甘い期待をしています。

というわけで、ぜひ、昭和の時代の家族やこどもたちの姿を
あたたかく、
まるで、風のさわやかさまで伝わるほど、生き生きと描いた作品を観に、
九条に足を運んでみてください。

追伸
『奈良には古き佛たち』という、
奈良の東大寺の仏像さんなどについて描いたドキュメンタリー映画もありました!

年末の奈良の旅は、甥っ子たちの歴史の勉強につきあってのことでしたが、
この偶然が、すごくうれしいです!

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