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No1034『夜までドライブ』~アイダ・ルピノの狂いぶり~

タイトルがすてきで、ちょっと観てみたいなと中崎町のプラネットに足を向けた。ラオール・ウォルシュ監督、1940年の作品。前半は、長距離トラックの運転をするちょっとばかり荒くれの兄弟のお話。ジョージ・ラフトとハンフリー・ボガート。運転の休憩で酔ったドライブインで、働き始めたばかりのアン・シェリダンに出会う。あんたの口に合うおいしいものが、この店にあると思う?とか、辛口のジョークで、いきなりぽんぽんと早 . . . 本文を読む
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No1033『最初の人間』~見つめる顔と顔があるだけでいい~

映画は顔だなあと思った。少年と母親とが、ドアごしに見つめあう。少年は部屋で本を読んでいて、目をあげる、母は、台所から少年の方を見つめる、目と目があう、微笑みがうまれる、それだけでいい。言葉は要らない。現代、中年になった作家が、母親と食卓を囲む。たわいない会話。母親が、今年の夏も停電するかしらと言う。二人が見つめあうのを交互にうつす。母親の顔をずっと長回しをしてから、ふっとカメラがロングにひくと、作 . . . 本文を読む
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No1032『キャリー』~おびえる少女~

映画の帰り道、ビルの谷間で、冷たい雨だけでなく、いきなり強い風が吹きつけてきて、自転車に乗りながら傘をさしていて、あやうく、傘も帽子とも飛ばされそうになり、焦った。キャリーの念力も、きっとこんなふうにあらがいようのない力として、襲ってきてたのかしら、なんて考えた。 冒頭の、女子更衣室のシーンから、女の子たちの身体がまぶしかったが、キャリーのシャワーのシーンに少しびっくり。というのも、1977年の . . . 本文を読む
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