これだけ傑作続きの上映だと、
とりあえずコンビニおにぎりで空腹を満たし、
軽い疲労感を覚えながらも、スクリーンに釘付け。
終わってもなお余韻が残り、頭の中では、
男たちが斬りあう喚声が聞こえてくるようだ。
沢島忠監督の詩心が結晶した、
やくざ家業の男たちの
弱きを助け、強気をくじく、
仁義を守り、人情を大切にする姿が
なんともいとおしくて、やりきれねえ物語が3つ。
仲代達矢の秋の章では
冒頭、 . . . 本文を読む
服部半蔵率いる伊賀忍者と甲賀忍者が
夜半、林の中で闘うシーンでは
まるでアメフトのように
一列に並んで、GOの合図とともに走り出し
タックルするかのような殺陣を展開。
一段落斬り合うと
また元の陣地に戻り、
残った人数で、再び並んで走り出す。
忍者スーツが、いかめしい肩がはったシルエットであることも手伝い
まさにアメフトのようで、美しくもおもしろかった。
場内には、こっそり吹き出す人もいたが、
気 . . . 本文を読む
クライマックスの53人の藩主の軍勢と
13人の刺客との対決シーンは
まるでドキュメンタリーのように凄かった。
街道筋の小さな宿場町をまるごと罠に仕立て
丸太を組んで道を行き止まりにしたり、
道の上に、屋根のように丸太を組んで、上から槍で突けるようにしたり、
そんな現場で、まさに13人と53人とが死闘を繰り広げる。
細い路地を、手持ちカメラが、肉薄するかのような近さで、
侍たちを追いかけていく迫力 . . . 本文を読む