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No191「クラッシュ」ポール・ハギス監督

~映画の神様が微笑んだ・・・凄い脚本、演出、これぞ“映画”です。~ 最近、これほど深く人間を描いた作品を知らない。 人間の業の深さ。 苛立ち、怒り、恐怖、怖れ・・ アメリカ、ロサンゼルスという人種のるつぼの国で暮らし、日々、差別と向き合っている。 それだけストレスも大きい。 ささいなことで苛立ち、怒り、怖れ、恐怖し、不信にとらわれ・・・ そんなネガティブな感情を抱く人間たちの姿をまっすぐに描きつつ、 それを超える人間の尊さをさりげなく描いている。 人間万事塞翁が馬、と言うは、易し。 いざ自分の身に災難が降りかかった時、人間はどう向き合えるか。 それがこの映画。 数々の衝突(事故、事件、クラッシュ)に巻き込まれた人たちの姿を描いた群像劇。 一人一人の抱えている人生の重さが迫ってきて、涙が止まらない。 映画の神様が微笑んだとしか、いいようのない世界で、 すばらしい脚本、演出。役者たちに感涙。 . . . 本文を読む
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