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№10 「子猫をお願い」チョン・ジェウン監督

 新しい女性監督の登場だ。省略しつつも要所を押さえたストーリー展開はお見事。貧富の差や、女性蔑視といった、韓国社会の暗い部分も描き、20代の女性の喜びも悲しみも苦しみも生き生きと綴った。  主演は、「ほえる犬は噛まない」のペ・ドウナ。大きな瞳が、無言のうちに何かを語るのが魅力。  高校生の親友5人の卒業後を描く。親友といっても、境遇はさまざま。親にこき使われる娘の思い。極貧で職も見つからず、両親に . . . 本文を読む
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№9「キング・アーサー」アントワン・フークア監督

 7人の騎士が、馬に乗り、敵を見下ろす丘に並んで立っている。はためくのぼり旗。多勢に無勢、他人のために戦い、自己犠牲を厭わぬ騎士道精神。といえば、思い出されるのは黒澤明監督の「七人の侍」。それもそのはず。アントワン・フークワ監督は大の黒澤ファン。アーサー王伝説を基に、舞台を古代ローマ帝国の支配下にあったイギリスに置いて、迫力満点に描いた「キング・アーサー」。  みどころは、氷上の闘い。みしみしと . . . 本文を読む
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