日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

軽井沢で「気合いだ!」連呼?“KYバカ議員”をメディアは叱りつけよ!

2010-08-21 | その他あれこれ
軽井沢の鳩山元首相別荘で、鳩山派と小沢派の合同「研修会」が開かれたそうです。

話題は当然来月の民主党代表選。なにしろ首相を決める選挙な訳ですから、国民生活にも大変影響の大きい重要なイベントであります。わけても小沢氏が出馬するか否かの動向は、マスメディア最大の関心事でありました。小沢氏は席上、挨拶に立ちはしたものの出馬に関するコメントは一切なし。しかしながら本人にかわって小沢氏周辺の親密議員たちから、「小沢出馬待望論」や「小沢出馬示唆発言」が相次いだことから、マスメディアはこぞって「小沢代表選出馬へ」とのトーンで見通しを大きく報じております。

一部マスメディアの社説にもありますが、一般論的に言って小沢氏は自身の「政治とカネの問題」に全くカタをつけていない現状であり、しかもこの問題に関しては検察審の再審議により強制起訴の可能性が残されてもいます。このような状況下、本人の意向はハッキリとは分からないものの、政権政党所属の議員が声を大にして「小沢立つべし」を明言するのはどう考えても国民の納得が得られないと思います。現時点では小沢氏本人が「出馬」を宣言した訳ではないので、彼が非難の矛先とはなりませんが(もちろん、説明責任を全く果たしていない点は強く非難されるべきとは思います)、この国の民意と言う“空気”を読めない周囲のアホ議員たちのバカさ加減には本当に呆れるばかりです。

そもそも、今回の「研修会」とはなんですか。少なくとも今世間では、アメリカ経済の底割れ状況とそれに伴う急激な円高の進行で、国民経済は再び苦境に陥れられようとしているのです。昨年の衆院選時のマニフェストの変更の賛否が、この代表選の争点になると言うのであるなら、今の状況を打開するためにはマニフェストをどう取り扱うのが国民経済にとってベターであるのか、そう言った政策論議が展開されてしかるべきなのではないでしょうか。でもそのような中身のある議論がかわされたという報道は皆無です。前首相と前幹事長を中心とした国会議員が150人以上も集まった席で、政策論議が行われずに、「小沢一郎、鳩山由紀夫、気合いだ!気合いだ!気合いだ!」との大合唱をするなどというのは、この危機的経済状況を「気合いで乗りきれ」と言っているも同然で、まさに「KY」なあまりに国民をバカにした話ではないでしょうか。

くだらない集まりや発言をただただ垂れ流すメディアもメディアです。苦境に追いこまれつつある日本経済の置かれた状況をしっかり認識し、正しい目をもってこのようなバカな“政治屋”のKYな言動を厳しく糾弾して欲しいと思います。