日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

NEWS雑感 ~ 「アホか、お前ら」三題

2010-07-05 | ニュース雑感
●やっぱり“ネコ並み”だった相撲協会理事の脳ミソ

日本相撲協会はどこまでアホなのでしょう。武蔵川理事長の謹慎に伴う理事長代行に、特別調査委員会が推薦した外部理事・村山弘義氏(=元東京高検検事長)を据える人事を巡ってまたひと悶着あったとか。決定に先立つ3日に行われた内部理事のみの会合では「トップは相撲界を理解する人間でないと」という主張が通り、調査委の推薦する村山氏を拒絶し、処分の対象外である放駒理事を擁立することで意思統一されていたと言います。結果は文科省の強い要請で村山氏に収まったものの、この期に及んでなんたるバカ丸だしでしょう。

この件については、すでに各マスメディアとも相当叩いていますからこれ以上は言いませんが、“三歩で忘れる”ネコ並みの脳ミソしか持ち合わせていない連中であることは確かです。こんな奴らに、公益法人の運営を任せてよいわけがないです。今回の村山氏の起用は理事長謹慎中の当面3週間だけのことのようですが、そのまま恒久的に外部の識者をトップに据える大改革を行う必要があります。相撲協会は言ってみれば小学校の学級会レベルであり、村山氏はそこに送り込まれた東大生学級委員といった感じですから、この3週間の間にも“片手ひねり”で小学生連中からグーの音も出ない常識的な改革の流れを作ってくれるものと期待しましょう。


●“ゆうぱっく統合パニック”に見る日本郵政の“大甘官僚体質”

ゆうぱっくの配送遅れが大問題化しています。ペリカン便との統合を決めたまでは良かったものの、7月1日の統合スタート直後いきなりの大トラブル発生です。原因はひとえに準備や読みの甘さに尽きる訳で、親方日の丸の官僚体質以外のなにものでもありません。だいたいが、中元等で一気に配送量が増加するこの時期に統合を敢行するなんぞは、ホント「アホか?」です。顧客あってのサービス業というものをなめているとしか言いようがありません。顧客第一を旨とする民間企業では、まず何をおいても利用者に迷惑をかけない事を最優先として、いかにしてリスクを最小限にする方策をとるか、そこに腐心するのは常識であり、こんないい加減なやり方はとても考えられません。

問題は、単にこの“事件”にとどまりません。忘れていけないのは、参院選が終われば、その結果如何で棚上げになっている郵政再国営化法案が可決されかねない状況にあるということ。こんな無頓着、体たらくの日本郵政を特定政党の票集めのために再国営化路線で国の保護下におこうものなら、またぞろ危機感欠如による赤字の垂れ流しになることは目に見えています。時代逆行の流れを許していいのでしょうか。今回の日本郵政の“大甘体質”をしっかりとアタマに刻んで、参院選後の郵政法案再議論の際には国民的利益の観点から民営化が正しいのか、国営化逆戻りが正しいのか、マスメディアは国民が正しい判断を下せるような材料の提供をして欲しいと思います。


●不運ガーナのベスト4を阻んだサッカーの理不尽なルール

最後はサッカー・ワールドカップ。ウルグアイ対ガーナの一戦で見た「そんなアホな!」ルール。0対0で後半ガーナの猛攻で迎えた決定的チャンス。連続シュートの一撃はキーパーの右枠内を捉え、誰もが決定的瞬間と思ったその時、ウルグアイのディフェンス選手はゴールまん前でいきなりバレーボールのブロックよろしく両手で球をはじき返しました。当然、選手は一発退場。しかしハンドがなければ確実にゴールを捉えていたであろう得点はその場では認められず、反則PKに。そしてなんと、キッカーのボールは枠にはじかれPK失敗で得点ならず。「そんあアホな」。そりゃないですよ。可哀そすぎるじゃないですかこれ。

結局延長時間切れでPK戦となり、ガーナはまたしてもPKをはずしてあえなく敗退となってしまったのです。これおかしいでしょ、どうみても。泣いても泣ききれないですよガーナは。絶対に入っていたゴールを反則で邪魔されたのだから、それはPKではなくて邪魔がなければ入っていたと判定し点を与えるべきではないかと思う訳です。そうでなければ、退場と引き換えにPKをはずす可能性にかけてゴール前枠内で相手のシュートを手でブロックする方が得になってしまう訳ですから。これはどう考えても、理屈が通りません。ガーナを贔屓する訳でありませんが、このルールのおかしさはもっともっと国際メディアは騒ぐべきです。どうにも合点がいかないサッカーのワンシーンでした。