日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

NEWS雑感 ~ 福島党首・コンサルタント・硫黄島

2010-05-26 | ニュース雑感
●そりゃ違わないか?社民党福島党首の沖縄入り

社民党の福島瑞穂党首が昨日沖縄入りして、「辺野古案は断固阻止」と県知事や市長に訴え握手を交わしたとか。主義主張が正しいかどうかは別として、以前からの社民党の主張を繰り返している訳で内容的な目新しさはないのですが、世論的に問題視されているのは内閣の一員としてその行動はいかがなものかという点です。確かに、福島さんは大臣ですから彼女の言う「社民党の党首としての行動であり問題ない」という彼女の論理は通用しないでしょう。閣内で反対意見を言うとか、結果として方針の閣議決定書面にサインをしない、という話はまだ分かるのですが(連立内閣ですから問題による主張の違いはあってもしかるべきという意味で)、閣内での議論の前に沖縄入りしてのパフォーマンスはどう考えても筋が通りません。これは内閣の一員として絶対におかしい。物事には順序や筋道というものがあるハズでしょう。鳩山首相もこれには不快感をあらわにしたようですがごもっともです。要は参院選狙いのマスメディア向けパフォーマンスですよね。風前のピンボケ政党の悪あがきと言ったら言い過ぎでしょうか?


●相次ぐ事件でイメージダウンの「経営コンサルタント」

熱海温泉「岡本ホテルグループ」がリゾートクラブの会員を募り、違法に現金を集めたとされる疑惑問題が発覚。ホテルや管理会社が出資法違反の疑いで家宅捜索を受けたそうです。どうやら暴力団がからんで実態のない会員システムで約200億円を集めたとか。一部報道によれば、そもそもこのリゾートクラブ会員制度は「経営コンサルタントを名乗って入り込んだ暴力団関係者が発案し実行したもの」だそうで、「経営コンサルタント=暴力団」的な印象がかなり気になるところです。さらにもう1件。大相撲の木瀬親方が手配した本場所特別席入場券が暴力団幹部らに渡って観戦していたとう事件が発覚しましたが、この件でも経営コンサルタントが登場しています。マスコミの電話取材に応じた木瀬親方は、「自分が知り合いの経営コンサルタントに渡したチケットが暴力団に回った」と話しているそうです。今度は「経営コンサルタント→暴力団」です。これまた経営コンサルタント業は大変なイメージダウンです。ただでさえ「経営コンサルタント」のスキルやビジネス価値をしっかり理解している人は意外に少ないので、「怪しい」と見られがち(“悪徳コンサルタント”が世にはびこっているのも事実ではありますが・・・)。苦労が絶えず「ヤクザな商売」ではあるかもしれませんが、「ヤクザ」ではありません・・・、念のため。


●硫黄島の平和利用を

最後にもう1件。太平洋戦争末期に激戦地となった小笠原諸島・硫黄島(東京都)で26日、都主催の戦没者追悼式が行われたそうです。自衛隊機で島を訪れた遺族ら約60人が参列したそうですが、参列をできるのはごくごく限られた人たちです。このような祭事が企画されなければ、一般人は足を踏み入れることすらできない硫黄島。これは自衛隊が訓練の用の滑走路を持つ重要拠点としているためですが、戦後65年も経とうと言うのに未だ滑走路下の遺骨の収集作業さえ遅々として進んでいないのです。戦没者やその遺族、あるいは硫黄島を故郷とする人々の想いやいかばかりであるでしょう。この問題は何度かブログでも書き綴ってきましたが、主義主張や思想の枠を超えて「平和」の御旗の下にこの島の遺骨収集作業の迅速な進展と、誰もがいつでも訪問できる島の平和モニュメント化を一日も早く実現してほしいと切に願ってやみません。北朝鮮がまたもや世界平和を脅かすような行動に出ている昨今であればこそ、戦争の愚かさと平和の尊さを唯一の被爆国である日本が行動で示す最もよい方法であると思ってもいるのです。この問題は、これからも訴え続けていきたいと思います。