日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

“便利系”+“癒し系” → 北関東生活のススメ

2007-12-04 | その他あれこれ
毎月3回程度、群馬県の桐生市まで仕事で出かけています。車で太田市を抜けて約1時間弱、今日は桐生市に入るといつもと違う風景に目を奪われました。今まさに紅葉のピークでした。
一週間前はまだそれほどでもなかったのですが、周囲の山々が、見事に色づいて思わず車を止めて見入ってしまいました。

桐生市は、地図で見ていただくとよく分かるのですが、関東平野の北の“ヘリ”に位置しています。ですから、いつも桐生の山々のふもとを見るにつけ、「あー、ここが関東平野の北限なんだね」と思っています。

私が住む熊谷市や利根川を渡って群馬県側の太田市は、いたって平坦な地形なものですから、あまり紅葉が見事とかないのですね。
桐生は、さほど高くはないのですがこんもりとした山々が、生活圏にごく自然に入り込んでいて、その色づき加減たるやなかなか見事なものです。

この街では、山々色の変化で季節の移ろいを感じることができます。今の季節の紅葉が終わると、徐々に山は黒い色合いを濃くしていき寒い冬をじっと耐え忍びます。
そして長い冬が過ぎると、山の若葉の芽吹きによって、少しづつ緑が増してきて明るさを取り戻すことで、私たちに春の訪れを教えてくれるのです。

地元の人たちは、どれぐらいそれを意識しているのでしょうか。長年住んでいる人たちは、きっとそんな風景はごくごく当たり前になってしまっていて、山の色の移ろいが季節の移り変わりを教えてくれているとは、あまり意識をしていないように思います。
でも、そんな人たちも、進学や就職や転勤・転職で都会に居を移して初めて、「都会の風景には季節感がなく、どこか寂しい」ということに初めて気づかされるようです。

確かに、私のように生まれも育ちも東京の人間にとって、風景から知る季節の移り変わりは、道行く人の服装であったり、商業施設の飾りつけであったり、あまりに人為的なものばかりで、寂しい限りです。

今熊谷を拠点にしてあちこち動き回っていると、無味乾燥な東京や横浜の風景に同化せざるを得ない日々との比較優位が明確になる分だけ、桐生の自然が教えてくれる季節の移り変わりから感じる「落ち着き感」は何ものにも変えがたい“癒し”になるような気がしました。

コンクリートとアスファルトに囲まれた世界、人人人の行きかう街角、低く垂れ込めた灰色の空・・・。そんな都会でストレスの塊になって暮らす人たちに、こんな「自然の“癒し”」を提供して、喜んでもらえたら・・・。
でも自然は運べませんからね。

私のように都会暮らしに慣れた人間は、都会にすぐ出れる環境でないと落ち着かないのも事実です。でも最近はそれなりに歳を重ねたせいか、時折は身近に自然の暖かみとのふれあいがあることを嬉しく思うのもまた事実です。

癒されたい都会人の方々へ・・・
都会に近い便利さを感じつつ“癒し環境”にも近い生活、“北関東生活”を私はオススメします。野菜もうまいです。