国道231号線を北上、浜益の市街地を超えたところに郷土館の看板と左へ向かう細い道があります。
入り口手前に駐車帯があって紛らわしいし、注意していないと通り過ぎてしまうぞ。
その細い道の行き止まりがはまます郷土資料館で、元は網元だった白鳥家の鰊番屋でした。
建造は1899年、ご多分に漏れず大変栄えていましたが1950年代以降の漁の衰退により放置されていました。
1971年、旧浜益村の開村100年の記念事業として復元され浜益村郷土資料館として開館しました。
展示内容は鰊漁のこと、鰊の加工、その製品など、当時の様子を解説したものがメインになります。
その内容は郷土館としては当然ですし、必ず必要なものではあります。
ですがそれは鰊漁で栄えた地域全体に言えることで、特に珍しいものではありません。
その上で、浜益の鰊漁ならではの何かが欲しいところです。
残念だったのはせっかく鰊番屋を復元したというのに、そこでの生活感が感じられなかったこと。
番屋では親方と労働者(やん衆)が一緒に生活していましたが、
漁期にはお互いにそれぞれのしきたりや生活様式がありました。
それを積極的に展示することこそ、鰊番屋を郷土館にする意義があるのではないか。
それでも1971年に開館した小さな村の施設としては、展示内容は充実しています。
誤解ないように、それは明記しておきたいと思います。
*はまます郷土資料館
住 所:石狩市浜益区浜益77-1
開館時間:10:00~16:00
入 館 料:大人(高校生以上)300円
開 館 日:5月1日~10月31日(火曜日は休館、祝日のときは翌日)
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