『かっくう』が見たい!
函館市の旧南茅部町の著保内野遺跡で発見された中空土偶(中が空洞の土偶)で、
南茅部の「茅」と中空土偶の「空」から『茅空(かっくう)』と呼ばれています。
展示されているのは道の駅「縄文ロマン南かやべ」に隣接するこの施設。
道の駅とこの施設の海側には世界文化遺産に登録された垣ノ島遺跡が広がっています。
小高い平地を下ると太平洋、反対側は山間部、海と山の幸に恵まれた豊かな土地だとわかります。
ここは縄文早期前半(紀元前7000年頃)から後期後半(紀元前1000年頃)まで、
6000千年間の長期にわたる集落だっただったということがわかっています。
さて館内の展示だ。
縄文時代の暮らし、文化、精神世界などが展示とともに解説されています。
そしてこの施設の本命、北海道に2つしかない国宝に指定されている『かっくう』です。
『かっくう』だけが展示された静かなスペースにそれはありました。
表も裏も、ぐるりとその姿を見ることができます。
レプリカではなく本物、らしい。
国宝だけあって、そのフォルムは美しく、当時の精神性と高い技術が窺われます。
『かっくう』が見たい!
縄文時代にこんなものが作られた、それを見るだけの価値はあります。
*函館市縄文文化交流センター
住 所:函館市臼尻町551-1
開館時間:9:00~17:00(4月~10月)、9:00~16:30(11月~3月)
入 館 料:一般300円、学生・生徒・児童150円
休 館 日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、毎月最終金曜日、特別整理期間、12月29日~1月3日
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