既に報道されていますが、札幌市内の路線バス運賃が12月に値上げされます。
今の運賃は1区が210円、2区が240円ですがそれぞれ30円値上げされる見込みです。
路線バス運賃の値上げは2014年に消費税増税により10円アップした以外は27年ぶりになります。
27年も同じ運賃だったとは、今時頑張った方だよ。
その間、諸経費の値上がりが大きかったろうによくぞここまで来たもんだ。
バスはご存じのように運転手不足で路線の減便や短縮、休止が相次いでいます。
それもこれも仕事の大変さに比べて運転手の賃金が安いから。
そりゃぁ27年も同じ運賃なら運転手の賃金も上がるはずがない。
とすれば当然、運転手のなりてもいないはずだよ。
札幌市内のバス運賃は地下鉄やJRに比べても安くなっています。
札幌駅前から地下鉄宮の沢駅までは路線バスでは210円ですが、地下鉄では290円、
同じく新札幌駅まではバスは240円、地下鉄は330円、JRでは340円です。
もちろん、所要時間は全く違いますが。
諸事情を勘案すると今回の値上げは当然のこと、となります。
これでも、5年後にはバス会社の収支はトントンになるのだとか。
5年後にはまた値上げ?
運賃値上げだけでは解決できない構造的な問題がある。
公共交通機関はどうあるべきなのか、バス会社の努力に任せるだけでいいのか、
社会全体で考えなければいけないと思います。
均一性がいいのか距離性がいいのかは都市部の難しい所ですね。札幌市営バスがあったのはいつだったっけ?なんてふと思いました。
お陰で運転手の給料が上がらず人手不足の悪循環。
それで減便や路線廃止で困るのは利用者なのに、
漫然と“それでは困る”とは笑える状況です。