世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

アメリカの最大のパートナー ブレア政権 の残照!!

2006年09月14日 | Weblog

1年以内に退陣を表明した英国ブレア首相。政権末期の残照は哀れにも美しく微細に光彩を放った?! 若きリーダーとして大英帝国の興亡の歴史を背負い栄光の名を刻んで展望ある未来を嘱望されて華麗に登場してきたのだが、如何せん歴史の波に翻弄され遂に退陣に追い込まれた。英国の近代史上に燦然と輝く3期連続の政権を担ってきたにも関わらず・・・。(―保守党元首相サッチャー以来の2人目として―)複合民族の 強かさ を前面に標榜し建国200年余の米国の老練ブッシュの片腕として「世界の民主化」の大義名分に組み込まれた。西側陣営の友好パートナーとして運命共同体を共にしたのだ・・・。以来、最大の友好パートナーとして同じ軌道を歩んで来た。かのイラク戦争派兵に端を発しアフガニスタン増派への批判、最近のレバノン情勢でのイスラエルへの暗黙の支持、米国一辺倒の外交姿勢に反発した次期首相と目されるブラウン財務相の支持派の早期首相交代の要求。今月下旬の労働党大会に 何時、辞任するか 明確にせよ との要求を迫られた。哀れ儚い残照は心なしかブレア首相の後背を淡く照射した。栄光の座を追われる全盛に君臨した悲劇の王者は今、静かに去ろうとしている。・・・彼の履歴を振り返ってみよう。・・・

●「Tony Balir トニー・ブレア」・・・英国第73代首相(1,953年~)前党首の急死で1,994年「労働党」の党首に就任。<「ニューレーバー」=新しい労働党>を掲げ1,997年 総選挙で圧勝。20世紀、最年少43歳で「英国首相」になった。2,005年、総選挙で「これが私の最後の選挙」と訴え僅差で勝利した。議席数も大幅に減少。今年の5月の地方議会選でも議席を減らした。

●英国の「中道左派」=社会民主主義政党、現在の英国の「与党」。英国は議会では「保守党」と「労働党」の二大政党を構成。・・・

イラク、レバノン、中東政策の失敗で破滅した・・・。

悲劇のヒーローは敢え無く歴史の舞台から去っていく。・・・

{ブレアよ! ありがとう!Thank you!!}

□付記:{蛇足}・・・私のスタンス=為政者であれ、リーダーあれ、統治者は実績・足跡で後世は評価する。その人間の内面・心情に想いを致し「人間的共感」を共にするのも又、一個の人間としての責務ではなかろうか・・・水の惑星 地球の同人として、地球の裏側であれ『同時代に生きた<人間の証>』として「善政・悪政」を抜きにして共感的に評価したい。