世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

未来志向の 日中高校生交流 に期待!

2006年09月06日 | Weblog

元中曽根首相の提案で実現した中国と日本の高校生の親善交流ホームステイが再び脚光を浴びて継続している。短期の10日間コース、1ヶ月コース、長期の1ヵ年コースの留学生達だ。今回は明7日に中国の高校生が1年間の長期日本留学生としてやってくる。政治のギクシャクした波濤を越えて高校生交流が本格的に動きだすことになった。現実の日本を在りのままに観るよい機会だ。日本の若者にとっても現実の中国を理解する好機である。双方の高校生が若い感性で直に分かり合えることは将来の日中関係に良好な関係を結ぶ構築となる。7日に訪日する高校生は先着の5人と合わせて合計で37人になる。彼等の出身地も多様で北の長春から南の南京、西の昆明と多彩な顔ぶれである。彼等は日本語を学ぶ生徒の中から選抜されたという。日中両政府間の「21世紀交流事業」の一環だ。双方の国の歴史や文化、人間性を直に学ぶ機会にする狙いが込められている。計画では年間に1,100人程度の受入れを予定している。長期は9月のコースからスタートする。日本の高校生は1,000人が中国へ留学する。両方では2,000人規模になる大型計画だ。中国の日本留学生は愛知を初め千葉、埼玉、長野など19道府県の22の高校で研修することになっている。日本の高校生と同じクラスで同等の授業を受ける。野外活動やクラブ活動も研修内容だ。「郷に入れば郷に従え」の譬えの通り日本の高校生活を経験する事だ。若い感性で受け止めた経験は貴重な財産となるであろう。5月に訪日した体験者の中国の高校生200人の9割以上の生徒が日本の高校生の友人をつくったという。そして交流体験の中から学んだ事は、「日本に対する先入観やイメージが変わった」、と感想を述べている。機会があれば再度、来日したいとも語った、と関係者の言辞。対して日本の高校生たちは「中国の<嫌日感情>のイメージを持っていたが払拭した」と感想を述べている。従来の日中、日韓の相互理解の険悪さは世論調査でも如実に顕われている。日中双方が相手国に対するイメージは悪化の一途を辿っている。反面、今回の高校生の留学計画の成果は純粋な若い感性に訴える効果は計り知れないものがあると思う。マスメディアによる影響が偏向を助長している一面も見逃がせないが、それらを帳消しにする今回の計画事業だ。彼等の1ヵ年間の滞在中に、在りのままの日本の現状を肌で感じ体得して欲しい。双方の誤解が真の姿を摩り替えている現状を澄んだ眼で在りのままを理解し体得して欲しい。 翻って過去を訪ねれば中曽根元総理の時代に 故小平氏は断じた。日中間の領土問題は「我々より若い世代の方が知恵があるので任せましょう」と眼力鋭く提言している。慧眼である、と思った。時代の先駆者は百年の彼方を観すえて現代に明示し提言している。