秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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常磐自動車道は4車線の整備を

2016-09-03 04:38:37 | 日記
 常磐自動車道の全線開業により、東北-関東の移動ルートは東北道の他に常磐道が加えられることとなった。しかし、常磐道のいわき中央-岩沼が暫定2車線(片側1車線)の整備状況であり、高速道路としては、完成度が低いといわざるを得ない。

 常磐道の沿道には仙台やいわき、水戸、つくばなどの人口が多い都市もあり、ほぼ国道6号と並走する形となっている。常磐道の沿道は東日本大震災で大きく被害を受けた地区もある。放射能事故を起こした福島第一原発は常磐道の沿道にある。震災復興という観点からも常磐道の4車線化は必要な公共事業である。

 高速道路の経済に与える影響は大きく、ヒト、モノ、カネの流れを活発化させ、ひいては経済効率を上げる効用を有する。移動時間の短縮は経済効果が大きい。観光や企業誘致、産業振興など影響は大きく、首都圏から遠い地域ではなくてはならない重要な社会インフラである。

 常磐道の4車線整備は東北道の通行車両を分散化させるとともに、災害や事故で片方が遮断されたときでも、もう片方が通行可能であれば、影響を小さくさせることとなり、リスク分散化につながる。

 現在、東北道の川口-仙台の通行量は多い。盆や年末などには渋滞が発生することが数多い。このことからも常磐道の4車線化が実現されると、クルマの通行がスムーズになり、ひいては渋滞が減ることとなる。

 常磐道沿道には新幹線は整備されていないので、クルマ交通の比重がどうしても高くなる。高速バス路線を充実させることも視野に入れると、常磐道の4車線化は必要である。JR常磐線のいわき-仙台は本数が少なく、利用勝手が悪いといわざるを得ない。

 高速道路の高規格化で通行状態を良好な状態にし、同時に利用促進を図れば、地元振興や経済の活性化につながることとなる。震災復興につながるのはいうまでもないのである。