沖縄モノレールが初の黒字に

　沖縄都市モノレール（ゆいレール）の2015年３月期決算によると、開業以来初の黒字を計上したという。営業利益が２億２千万だという。

　沖縄モノレールは那覇空港や県庁前、中心市街地など人が集まる場所を走行していることが利用者増につながっている。また沖縄県は数少ない人口が増加している県であり、それも利用者増につながっている。

　那覇市は沖縄モノレールしか軌道系交通がないため、公共交通機関に占めるバスの比率が高くなる。このことから道路の渋滞は激しく、走行平均速度は東京並みだという。

　沖縄モノレールの黒字化達成は今後の沖縄県でのモノレール延伸に大きなプラス材料となる。軌道系交通の営業キロ数が増加すると道路の渋滞が緩和されることは確実である。バスからモノレールへと利用者がシフトし、クルマ利用者の中にはモノレールへシフトする人が一定数出る。

　沖縄モノレールは観光客の利用も多く、その影響も大きい。訪日外国人が急増し、その恩恵が沖縄県でも受けているとみられる。