秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

一日一日を大切にし、暮らしや経済を活性化させることを1つの目的とする。

人口40万人以上の都市にはLRT整備を

2016-07-02 04:06:06 | 日記
 現在、道路上に軌道を有する路面電車がある都市は17だという。最盛期の半分以下に減少した。

 クルマがあまり走行しない時代には路面電車が有効に活用されていたが、クルマ社会の進展に伴い、道路の渋滞緩和を目指すということで路面電車は相次いで廃止された。秋田市や仙台市などでは路面電車の面影はない。

 富山市ではLRT(次世代型路面電車)の運行で中心市街地の活性化され、中心部の人口がやや増加傾向を示している。富山市ではLRTの運行の他に中心部を走行する路面電車のループ化を実施し、利用しやすくした。

 富山市ではLRTの有効活用を図り、中心部を活性化させ、駅周辺に人が居住しやすい環境を整備している。過度にクルマに依存せず、買物や通院等で出掛けやすい環境を整備することで街のにぎわいを創出させるという手法である。

 市がコンパクトシティを方針を打ち出し、大型郊外店の進出抑制策も功を奏しているといっていいだろう。

 現在、宇都宮市ではLRTの建設工事が進められ、2019年には運行開始の予定である。450億円の建設費がかかり、一部には批判も出ている。

 宇都宮市の鉄道は新幹線、JR線、東武鉄道くらいであり、多くの移動にはバスが使用されている。バスの場合、道路の状況によっては遅れることが多く、時間をきちんと読み切れない。その点、鉄道であれば、時間どおりに目的地に着くことができる。

 宇都宮市の人口は50万人を超え、場所によっては道路の渋滞が厳しい道路もある。朝夕では同じ市内でも1時間以上かかる場所もあり、鉄道があれば、確実に移動時間は短縮されることとなる。

 LRTは地面からの段差が少ないこと、CO₂の排出量が小さいこと、駅構内での移動が不要であることなどメリットはある。

 LRTの整備により、道路の車線数が減少する道路が出てくるものの、定時輸送が可能である公共交通機関のためにはやむを得ない。クルマの一定の犠牲があっても、LRTの整備は必要だ。

 今後、国内の人口は減少傾向であり、少子高齢化が進む。そのことを踏まえるといつまでもクルマを運転できるとは限らず、クルマに頼らない生活を送ることも考えることが必要だ。買物や通院、通学に威力を発揮することは確実だ。

 人口40万人以上の都市にはLRTを整備し、同時に中心市街地が活性化する施策を実施すれば、中心部に人が集まることとなり、駅周辺に定住人口が増加することが見込まれる。