今日は1階客室の原状復帰が大体目途が付いたので、買い出しのついでに十文字まで足を延ばしました。最初の目的地は、道の駅十文字から近くの十文字図書館。本を借りるのが目的ではなく、ここの2階が歴史資料展示室になっていて、近くの遺跡で発掘された土器などを見ることが出来るとのこと。行ってみると、図書館フロントで声をかけると、2階を開けてくれます(入館無料)。遺跡からの出土品の他、江戸時代の古文書や地元の十文字和紙や仁井田菅笠などの民俗資料も展示保存されていました。
壁に近くの遺跡の地図があり、その中で宝竜堂遺跡と云うのが、近くにあるとのことで、図書館を出てから現地に向かいました。現地は今回も田畑が広がる場所でしたが、標柱があったため、場所はわかりました。
資料室に宝竜堂遺跡に関する詳しい情報は掲示されてなかったので、戻って調べてみると、宝竜堂遺跡は昭和46年(1971)に発掘調査が行われ、縄文中期の土器や石器と竪穴式住居と思われる柱穴跡が見つかった。その後昭和50年に近隣の田園から吉野鉱山の廃液によるカドミウム汚染が発覚し、公害防除特別土地改良事業として大規模な掘削と土の入れ替えが行われた際に本格調査が行われたとのこと。
この場所の南100mに大宮川という小川(国営M3幹線用水路)があり、大宮川の右岸には東から一本の沢筋があり、これが宝竜渕とよばれていたとのこと。この沢筋は現在埋められて水田となっているが、この合流点北側の微高地上に今木神社があり、神社とその周辺が遺跡となっているようです(宝竜堂遺跡発掘調査報告書1991秋田県教育委員会)、
史跡指定されているわけでもなく、遺跡が見てわかる状態で残っているわけでもありませんので、よほどのマニアしか行くことはないかと思いますが、それは行ってみてわかることです。
のち一時
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