新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

コロナ抑制で荒廃が加速する温泉郷 

2022-06-27 23:23:48 | 温泉(秋田)

先日訪問した秋ノ宮温泉郷は20年ほど前には12秘湯として売っていましたが、ドライブイン仙秋、衆楽荘の閉鎖を皮切りに、湯ノ又温泉、博物館(ともに2009廃業)、すぱっちぇ(2015閉鎖)、稲積温泉(再開後は日帰り不可)、鷹の湯温泉(2020日帰り中止)となり、新五郎湯も2021年に廃業。おなじみ荘は何度行っても日帰り入浴が叶わず。

先日残った所を訪ねると、松の湯、太郎兵衛ともに廃業したとのことで、日帰り入浴できるのが秋ノ宮山荘と一番奥の宝寿温泉のみになっており、山荘の休館で、宝寿温泉一つになってしまうようです。さらに宝寿温泉は冬季休館なので、冬場は雪深い所ですが、日帰り入浴できる施設がゼロと云うことになりそうです。

秋田県では県北の北秋田市にある大滝温泉が同様に一般客で日帰り入浴できる施設が公営の温泉施設のみになっており、田沢湖高原温泉郷も現在、日帰り入浴を積極的に受けているところが少なくなり、午前中の入浴はアルバこまくさ一軒のようで、まことに寂しい限りです。

大滝温泉には地元の方専用(いわゆるジモ専)の共同浴場が数軒残っているようですが、観光地として拡大した田沢湖高原温泉郷には地元の人がほとんどおらず、秋ノ宮温泉郷も湯ノ岱地区だけでは人口減少が進んでおり、また以前から手軽に温泉が楽しめたこともあり、ジモ専の共同浴場もないようです。

今回の新型コロナ拡大で、幾ばくかの支援金が宿泊施設には出ていましたが、日帰り入浴だけの施設には出たかどうか。また大型のホテルや高級旅館では金額が足りず、中小施設が大きく恩恵を受けるものの、そうしたところの多くが経営者の高齢化、建物の老朽化など従来からの懸案事項があり、今回の新型コロナ拡大は廃業することに背中を押してしまったようです。YHの数が激減しているのと同じ問題のようです。

時々

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