フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月15日(水) 晴れ

2013-05-16 02:29:30 | Weblog

  普段の私のブログは、朝起きることろから始まって、一日の流れをスケッチ風に描くのだが、原稿書きに投下する時間を増やさないとならないので、しばらく簡略版(特定の出来事にスポットを当てる)とする。

  簡略版でなく、お休みという考え方もあると思うが、私の主義ではない。「ブログを書く時間もない生活」というのはよろしくなかろうと考えるのである。マラソンランナーが走るフォームを崩さないように注意するのと同じで、私も生活の基本的フォームを崩したくないのである。時間的ゆとりだけでなく、精神的なゆとりもないとブログは書けないが、逆もまた真なりで、ブログを習慣的に書き続けることで、生活にゆとりが生まれる、ゆとりを維持する、という効果もあるのではないかと思うのである。

  午後、卒業生のNさんがお子さん(R君)を連れて、日課の散歩の足を延ばして、研究室に顔を出してくれた。先週の火曜日にも早稲田までやってきたそうで、そのときは「maruharu」なども覗いて、「でも、先生はおられず、残念でした」というので、そんな偶然はめったにないですよ、今度来るときは、当日でもいいですから、事前に連絡してくださいと言っておいたのである。

  R君は先日満2歳になったばかりだ。前回(2月)に会ったときより、赤ちゃんの名残が消えて、ますます幼児っぽくなった。反対に、Nさんは髪が短くなって、若くなった印象である。

  昨日の夜から村上春樹の新作を読み始めたそうだ。Nさんは読書家で、普段からたくさん本を読んでいるが、村上春樹は彼女にとって格別の存在で、「読むぞ」という気合が充填されて満タンになるのを待って読むのだそうだ。新作についてNさんと語り合いたかったが、まだ30頁ほどしか読んでいないというので、語り合うのは次回の楽しみとする。

 

 

 


5月14日(火) 晴れ

2013-05-15 02:11:46 | Weblog

  7時、起床。

  ウィンナー、レタス、トースト、牛乳の朝食。パンは「金の食パン」というを買ってみた。厚切り2枚で125円。

  授業の準備。本日の3限の演習のBBSへの投稿に目を通す。演習では学生はどんどん発言することが求められるが、限られた授業の時間だけでは40人の学生がまんべんなく発言をすることは無理なので、コースナビ上にBBSを設置して、ディスカッションの続きをやってもらうことにしている。それを私が読んで、次回の授業へつないでいく。

  11時半頃、家を出て、大学へ。

  大学のメールボックスに出版社から大きな封筒が届いていた。これまでに渡した原稿のゲラである。デッドラインが近づいているので、私が全部の原稿を書き終えるのを待たずに、入稿した分からゲラにしているのである。20日までに(あと1週間だ)未入稿の分の原稿と、ゲラの校正(200頁分)を送り返さなければならなくなった。前門の虎(原稿の執筆)、後門の狼(ゲラの校正)という感じなり。進退窮まったか。

   ゲラに目を通していると、研究室の電話が鳴った。出ると、T氏である。T氏が何かいう前に、「はい。ゲラ、受け取りました。いま、目を通しているところです」と自分から進んで言う。もう逃げようがないと悟った人間は従順になるものである。自害するか、死んだ気でがんばるしかあるまい。試みに舌をちょっと噛んでみたが、痛そうである。がんばってみるか。

  3限は演習「個人化の社会学」。来週からの発表のグループを決める。

  授業を終えて、「maruharu」に昼食を食べに行く。はるさんの入院で、一人で店をやっているはるさんの妹さんを応援しなくてはならない。応援といっても、私にできることは、店に行って飲食をすることと、「maruharu」のピンチをブログの読者にお知らせすることだけである。オレンジとグループフルーツゼリー、ドライカレーを注文する。

   5限は卒研指導・・・のはずだったが、2人の学生のうち1人は体調不良で欠席のメールが来て、もう1人はいつまで待ってもやってこない。普段なら「けしからん!」と怒るところだが、今日に限っては、ゲラを校正する時間ができて助かる。

  今日は暑い一日だった。「五郎八」で夕食(天せいろ)を食べてから帰る。

  帰宅すると、アマゾンに注文していたリスト「巡礼の年全曲」の3枚組のCD(ピアノはベルマン)が届いていた。

  


5月13日(月) 晴れ

2013-05-14 01:05:11 | Weblog

  8時半、起床。

  ハム(厚切り)、レタス、トースト、牛乳の朝食。ハムはブロックのロースハムを自分で厚切りにして。妻は厚く切ったハムのことを「厚切り君」という。なぜ君付けなのかは知らない。「ガリガリ君」みたいじゃないか。

  午後2時頃、昼食をとりがてら散歩に出る。「鱧始めました」の張り紙が目に入る。関西の人には初夏を感じさせる張り紙に違いない。関東の人間にはそれほどでもない。「冷やし中華始めました」の方がピンと来る。

  私は一日も早く「原稿終わりました」と宣言したい。こんなに苦しむのは久しぶりである。普通は、書き終わらないまでも、「峠を越す」という感覚がどこかであるものだが、今回は峠を越すとそのまた向こうに峠があるという感じで、八ヶ岳連峰を登っているみたいなのである。テーマが手ごわいのか、こっちの基礎体力が落ちているのか、あるいはその両方かもしれない。

  2時を回ると多くの食堂は中休みに入る。そうするとカフェご飯ということになる。「ムッシュのんのん」の前までいくと、テレビカメラをもった人たちがいる。何かの取材らしい。それで「テラスドルチェ」に行こうと思って歩いていたら、「麦」の前を通ったときに、80歳を超えるマダムが道に水を打っていた。目が合って、「どうぞ」と言われる。これはもう入るしかない。

   鯵フライと生姜焼きのセット(コーヒー付で780円)を注文する。

 

  息子さん(とっていも私より少し若いくらいである)が店内の掃除をしている。明日、テレビの取材が入るそうなのだ。何て番組ですかと聞いたら、フジテレビの「有吉くんの正直散歩」「土曜11:00)とのこと。あとから番組のHPを見たら、こん風に書いてあった。

  「毎回、都内近郊どこかの街を訪れ、あてもなくブラブラと歩き、地元の人と触れ合いながら、飲んだり食べたり、発見したり、体験したりする番組…。と書くと、よくありがちなゆるい番組のように見えますが、たったひとつ、他の番組とは大きく異なるところが。なんとこの番組、出演者がバカ正直!ロケもただでは済みません。料理を食べながら、「狭い」だの「センスがない」だの「本当に美味いと思う?」だの、果ては「高い」などという始末…。何でもかんでも「美味い」とホメる番組とは違う、今までにありそうでなかった、いや、なかったんじゃなくて、できなかった、100%視聴者目線の番組、それが『有吉くんの正直さんぽ』なのです。」

  ふ~む。彼の手にかかると、「麦」はツッコミどころ満載だろうな・・・。おばあちゃんに幸いあれ。

  「あるす」に先週行っていないので、顔を出すことにする。途中の道でいくつかの発見があった。

   改正湯の向かいに、新しいカフェがオープンするらしい。奥さんと思しき方が店の外に看板を取り付けていた。「phono kafe」・・・「蓄音機カフェ」。うん?そのとき、置いてある自転車に奥さんがぶつかって、自転車が倒れ、それを元にもどして差し上げたのがきっかけて、奥さんと言葉を交わす。 「いつオープンするのですか?」「15日です」「お店の名前は何というのですか?」「ホノ・カフェです。主人が音楽関係の仕事をしているものですから」「ああ、そうなんですか。楽しみにしています」「ありがとうございます。ぜひいらしてください」。開店したら自宅から一番近いカフェになる。ぜひ行ってみよう。「蓄音機」も気になるが、「完全菜食主義者」も気になる。どんな焼き菓子なのだろう。卵やバターを使わないということだろうか。

  大衆食堂「越後屋」は営業していた。一度来て、その後、何回か来たが、いつも「準備中」の札が出ていたので、一体、営業時間は何時から何時なのだろうといぶかしく思っていたのだ。しかし、営業を続けていると知って安心した。ぜひ再訪しよう。肉野菜炒めと卵焼き(甘目)を注文しようと決めている。あの酒瓶に入った冷水もいい。


  街はいま花盛りだ。

  「あるす」では今日はコロンビアを注文。他の店で飲むときはミルクも砂糖も使うのだが、この店ではジャズをBGMに、おしゃべりをしんがら、ストレートで飲むのが習慣になっている。

  最初はマスターだけだったが、途中からマダムも出てこられて、おせんべい、自宅の庭でとれた夏みかん、夏みかんの皮の甘露煮、紅茶などが次から次に出てくる。お土産にと大きな夏みかんを3個と夏みかんの皮の甘露身をパックにいれて頂く。どうやら先日の写真のお礼らしい。たった一枚、ご夫婦の写真を撮ってさしあげただけなのに・・・。

 

 

 


5月12日(日) 晴れ

2013-05-13 02:16:46 | Weblog

  8時、起床。

  朝食はとらず、10時過ぎに母と妻と3人で家を出て、鶯谷の菩提寺へ。今日はお施餓鬼法要。毎年5月の第二日曜日と決まっていて、したがって、母の日と重なっている。

  まずは墓参りをすませてから、「おとき」=食事(お弁当)。

  続いて「清興」=余興を楽しむ。余興の内容は年によって違うが、今年は奇術。アサダ二世さんが上野鈴本演芸場から駆けつけてくれた。年季の入った手品と話芸を楽しむ。

  「法話」は現住職の父上である麻田正彦上人(現在は新宮にある瑞泉寺住職)のお話をうかがう。

  「百万遍繰り念仏」はみんなで車座になって大きな数珠をを回しながら、南無阿弥陀仏を唱えるもの。

  「大法要」は近隣の浄土宗のお寺の住職たちが集まっての読経。アカペラのコーラスのよう。  

   お施餓鬼法要は3時に終わり、4時頃、蒲田に戻ってくる。母と一緒に東急プラザの婦人物の店に行って、母の日のプレゼントの買い物。 

  いったん帰宅し、6時頃、みんなで夕食をとりに出る。最初、「寿々喜」に行ったのだが、鰻は完売だった。それで釜飯の「梅Q」へ。混んではいたが、テーブルがちょうど1つ空いたところだった。鶏釜、牛釜、海老釜、それと焼き鳥とサラダと豆腐の味噌汁を注文。 

 

 

 

  初夏という言葉がぴったりの一日だった。


5月11日(土) 雨

2013-05-12 09:15:28 | Weblog

  8時、起床。雨が降っている。暖かな雨だ。

  ウィンナー、レタス、トースト、紅茶の朝食。

   「甘味あらい」のご主人が急逝されてから1年半が経つ。ある用件があって奥様と電話で話をする。お店を畳まれてから会社務めをされている。お元気そうな声だった。ある用件というのは、いま書いている原稿の中で、「甘味あらい」のことに触れているのだが、そこで私が撮ってブログにも載せている「甘味あらい」のあんみつの写真を使いたいと考えているので、その許可を得ておきたかったのである。たんに「甘味あらい」の思い出を書くだけなら許可はいらないと思うが、ご主人の「作品」であるあんみつの写真を使うとなると、やはり奥様にひと言お断りしておくべきだろうと考えたのである。奥様は快諾してくださった。

  午後2時頃、家を出る。電車に乗る前に「まやんち」へ寄る。昼食にキッシュでも食べようと思ったのだが、今週から「ダージリン春摘みセット」というのがメニューに出ていて、スタッフのモモコさんが勧めてくださったので、注文することにした。

  スイーツは3種盛り合わせ。パイナップルケーキ、ドライフルーツのパウンドケーキ、サクサクココナッツ。パイナップルケーキはパイナップルの餡をソフトケーキで包んだもの。実に爽やかな味わいのスイーツだ。ダージリンはハッピーバレー茶園産とシンブリ茶園産のどちらかを選ぶのだが、モモコさんの勧めにしたがってシンブリ茶園産のものにした。

  支払いのとき、店主のまゆみさんから、「まやんち」が企画している「お見合いパーティー」のことで協力してほしいと言われる。私は結婚しているのでパーティーには参加はできませんと言うと、そうではなくて、知り合いに独身の男性がいたら「お見合いパーティー」のことを宣伝してほしいとのことだった。今回で16回目で、これまでに3組のカップルが生まれているそうだ。募集人数は男女各12名で、すでに女性は12名に達しているので、男性(30代、40代)の参加者を募集中とのこと。

第16回 オトナの異業種交流会(お見合いパーティ)


東京駅丸の内北口前の横断歩道

  お菓子だけでは昼食としては不十分なので、神楽坂で途中下車して、「トンボロ」でトーストとコーヒー。

  研究室で夕方まで仕事をして、6時半から高田馬場でゼミ三期生の飲み会に出席。12名が参加して、なかなかにぎやかな会になった。 

 
恋愛について熱く語るN君            熱心に聞き入るBさん、Iさん、Hさん、Tさん

  卒業してまだ一か月半だから、在学中と印象は変わらない(留年して毎週私の演習に出ている者もいる)。変わっていくのはこれからだろう。でも、人間、そうは変わらないものだとも思う。

 

   いま、ゼミでは五期生が入ってきて、これからゼミで勉強してみたいテーマについて語り始めているところだ。卒業していく学生たちがいれば、新しく入ってくる学生たちがいる。私が日々教室で接する学生たちの人数はほぼ一定である。しかし、それは「量」についての話であって、三期生が五期生に置き換わったわけではない。三期生は唯一無二の存在である。私が彼らのことを忘れることはない。

   帰りの東西線の車中から、今日の会を開くために尽力してくれたHさんにお礼のメールを出す。

   今日は、みんなの顔を見れて、みんなと話ができて、よかったです。
   君のおかげです。どうもありがとう。
   お礼に、君がこれからもずっと笑顔の日々を送れるように、魔法をかけてあげましょう。
   ちちんぷいぷい!
   また会いましょう。