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フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月29日(日) 雨

2011-05-30 09:54:41 | Weblog

  9時、起床。雨が降っている。「雨がしとしと日曜日 僕はひとりで 君の帰りを待っている・・・」(モナリザの微笑)とザ・タイガースのジュリーこと沢田研二が歌ったのは1967年のことだった。当時、私は中学1年生で、グループサウンズの中では、「ブルーシャトー」のブルーコメッツが好きで、ザ・タイガースのような系統(ビートルズの模倣)は敬遠していたのだが、いまでも雨の日曜日には「モナリザの微笑」の一節をつい口ずさんでしまうし、坂道を歩くときは、やはりジュリーが歌った「長い坂道の落葉の丘にやさしいあの人は住んでいるのです・・・」(落葉の物語)を口ずさんでしまう。おそるべし、ジュリーの呪縛。
  昼から散歩に出る。土砂降りとか、強風を伴っている場合は別だが、私にとって雨は散歩の妨げではない。しとしと降る雨は内省的な散歩に向いている。晴れのときよりゆっくり歩くせいだろう。「テラス・ドルチェ」で昼食をとる。生姜焼きのランチセットを注文。サイホンで淹れるコーヒーが付いて950円。

  食後のデザートは「甘味あらい」で。雨のせいだろう、日曜日なのに客は私一人だった。他のお客さんのことは気にせずにご主人、奥さんと話ができた。6月は一年中で一番暇な季節だそうだ。紫陽花を模倣したカラフルな寒天を作って6月の限定メニューにされたらいかがでしょうかと提案してみたが、もともとお客が少ない季節では新メニューの開発は張り合いがなくて力が入らないらしい。では、奥さんが着物で接客されるというのはいかがでしょうかと以前からのアイデアを再提案してみる。それでお客さんが増えるかしらと奥さんは首をかしげたが、大丈夫、1割増は間違いなく、うまくすれば2割増までいくかもしれません。今日も苺クリームぜんざいを注文。前回、財布を忘れてツケになっていた分を今日支払う。

  蒲田に戻り、有隣堂で、川上弘美『東京日記3 ナマズの幸運』(平凡社)と角田光代『よなかの散歩』(オレンジページ)を購入。女性の作家の中では、この2人のエッセーが好きである。「緑のコーヒー豆」で一服してから帰宅。  

  夜、明日の会議のための資料を作り、関係者にメールで送る。今週は会議が目白押しだ。日曜日は教務的な仕事はしないことにしているのだが、それはあくまでも原則で、気になるのにしないよりも、片付けてしまった方が楽ということもある。