フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月23日(月) 曇り一時小雨

2011-05-24 01:36:33 | Weblog

  9時、起床。大学には5月病という言葉がある。サラリーマン社会にはブルーマンデーという言葉ある。今日は、5月の月曜日で、おまけに天気予報は昼から雨。しかし、私にとって幸いなのは、当初予定されていた会合がなくなり、大学に出なくてもよくなったことだ。週末気分の持続する月曜日。
  午前中はデスクワーク。明日の授業の準備。雨はまだ降り出しそうにないので、昼食をとりに外出する。食事の前にとりあえず「甘味あらい」に行く。一昨日、お目当ての苺クリームぜんざいが食べられなかったので、まずそれを食べようと。甘味=デザートという常識にしばられてはいけない。食前酒というものがあるように、食前甘味というものがあってもいいのではなかろうか。よく「甘いものは別腹」という言い方をする人がいるが、あれは嘘である。お腹がいっぱいになってから食べる甘味より、お腹が空いているときに食べる甘味の方が美味しい。当然、先に甘味を食べると、後の食事の量はセーブできるので、ダイエット効果もある。甘味は食べたし、されど太りたくはなしという方には、お勧めしたい。名付けて「食前甘味ダイエット」(いま思いついて命名)。コロンブスの卵的発想である。そのうちどこかの女性雑誌で紹介されるかもしれない。  

  空きっ腹で食べる苺クリームぜんざいはまた格別である。苺、アイスクリーム(苺風味)、白玉、ぜんざい(冷やし)のハーモニーが素晴らしい。うっとりと目を閉じて味わう。至福という言葉が浮かんでくる。苺クリームぜんざいがあれば、5月の雨の月曜日も楽しい、そう思える逸品である。750円也。
  支払いのときに、財布を忘れてきたことに気づく。他のお客さんがいたので、小声で、「あの、財布を忘れちゃったんですけど」と言う。「はい、ツケでけっこうです」と笑いながらご主人。「先に他の店で食事をされなくてよかったですね」。いや、まったく。「近々またうかがいます」と言って店を出た。カキ氷は6月1日からとのこと。
  財布を忘れたとなると、スイカが使える店でしか食事ができない。蒲田の駅ビルに入っている店なら使えるだろうと考えながら、蒲田駅の改札を出るところで、立ち食い蕎麦屋の看板が目に入った。ああ、ここでいいやと、スイカで食券を買う。竹の子と明日葉(セリの一種)の天ふらそば(冷やし)いか天付き。食券を渡すとき「あったかいお蕎麦ですか」と聞かれたので、「冷たいのを」と注文したが、天ぷらが揚げたてではないことを考えると、あたたかい蕎麦でもよかったかもしれない。でも、私は蕎麦は冷たい方が好きだ。安上がりの昼食(食前甘味よりも安い)となったが、竹の子の天ぷらはけっこう旨かった。駅から自宅に戻る途中で、雨が少し落ちてきた。

  帰宅して、昼寝。夕方、予約してある歯科医院へ。歯根の治療は今回で終了となった。医師と「甘味あらい」の話になる。ときどきお母様を連れていかれるそうである。氷は6月1日からであること、いまならば苺クリームぜんざいがイチオシであることを話す。
  夜、中国(上海)に留学中のゼミ生のKさんからメールが届く。30度を超える日が続いていて北海道出身の彼女にはつらいところだが、中間試験の成績はよかったらしい。中国にはおいしいスイーツがないとのこと(私はコース料理の最後に食べる胡麻団子は好きだけど)。でも、ふわふわに削ったカキ氷は美味しいそうだ。ああ、そんなことを言われると、「甘味あらい」のあの羽衣のようなカキ氷を早く食べたくなった。