壬生の政局やいかに…

真の民主主義町政を求めて…

下條アトム…

2015-05-11 17:24:46 | Weblog

寸暇を縫って、『竜三と七人の子分たち』を。

北野武監督の、“笑い”へのこだわりが随所に散りばめられていました。爆笑を煽るような過剰なモノでなく、むしろ“オジイチャンたち”が醸し出す、真剣なのにもの悲しくもある、氏独特なそれです。

クライマックスの、バスジャックしたうえ若いインテリヤクザを追いかけるシーン――商店街の隘路をものともせず突き抜けていくここに、作品のキモがあったと思います。それにしても、随分とハチャメチャにやったもんです。

あっ、私的には、狡猾なチンピラ役の下條アトム氏が妙に気になりました。昨日の『太陽にほえろ!』再放送では、実兄の恨みを晴らすべく人質をとって立てこもる、愚直な犯人役を演じていました。「素晴らしいナレーション」と賛辞を受ける氏ですが、いつでもチンケな役どころを演じられる玄人好みのところが、北野監督の目にとまったんっだんだと理解します。

それにしても「アトム」という名前、父親の下條正巳氏が「これからは原子力の時代だ」とつけたそう。お二人とも、「アトム」っぽくはありませんね。