OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

権利の話

2008-12-28 12:41:52 | Weblog
わたしんちの近くには、田舎にもかかわらず、美味しいパン屋さんが何軒かあります。当然のことながら、それぞれに個性があり・・・食パンは抜群に美味しいけど調理パンや菓子パンがイマイチなお店やら、どれも突出するものはないけど全体的にマズマズの美味さをキープしている店やら、ウリが異なります。で、わたしが、いつも調理パンを買うパン屋さんなんですが・・・、最近、人気商品だったフランスパン風調理パンに、切れ目を入れるようになったんですよ。フランスパン風ですから、外側がパリッと固いわけで・・・食べにくいっちゃあ食べにくいですから・・・お客さんの為に、簡単に一口サイズに千切れる切れ目をいれてくれたんでしょうね。でも、わたし個人の感想としては、ありがた迷惑っていうか、余計なお世話っていうか・・・正直、不必要なサービスだったんです。日本の商売人さんって、ほんと親切で、客の為に色んな気遣いをしてくれるわけですが・・・ちょっと過保護の親みたいに、「やり過ぎ」なところ、あるような気がするんですよね(^^;。

そんな話とは、まったく関係ないですが・・・車を運転していて、交差点で左折、あるいは右折するときに、ときどき思うことをお話しようと思います。

交差点を右折、あるいは左折する時、運転者が注意しなければならないことって、横断歩道を渡っている歩行者と、バイクなどの巻き込みなんですが・・・今回は、歩行者について思うことをお話します。

歩行者は、横断歩道を青信号で渡っているわけですから、多くの人が、ものすごく安心した様子で・・・実に無防備に歩いています。そりゃぁそうですよね。交通ルールを守って行動しているわけですから、安心して当然、無防備で当然ですよね。

けれど、わたしは、そこをあえて「もっと臆病にならないとだめだよ」「もっと警戒しないとだめだよ」って言いたいなって思うんですよ。

もちろん、運転者が、わざと歩行者にぶつかってくることはありませんよ。けれど、現実には、横断歩道を青信号で渡っているときに、左折あるいは右折してきた車に轢かれる事故は少なくないわけですから、「警戒する事は必要」って思うんです。

海外旅行などのトラブルに関しても、よく言われていることですが・・・日本人って、人間を信じすぎる傾向が強いんですよね。「人を信じる」って、すごく素敵なことではあるのですが・・・100%の信頼って、それはあり得ないでしょ。だから「何かトラブルが起こる可能性」というのは、自分で意識して対策しないと・・・それは、個人の責任で、しておかなければならないでしょ。

だから、青信号で横断歩道を渡るときも、左折してくる車、右折してくる車には注意して、車の動きが変だったら、足を止めるなり早歩きするなり、何かの時に備えることは必要だと思うんですよ。

それから・・・同じ横断歩道をわたる歩行者でも、人を信じきって無防備になっているわけじゃなく、左折してくる車・右折してくる車を十分に意識しながら、「歩行者に優先権があるんじゃ! お前はそこで待ってろ!!」的な態度で、横断歩道を渡る人もいるでしょ。そういう人に対しては、「君は、権利の意味を穿き違えているんじゃないのかい」って思うんですよ。こういう人は、義務があってこその権利なのだということも、分かってないのだろうなって思います。いつも、自分が得をするための道具として、権利を乱用している人なんだろうなと思います。

権利って、とても大切なものだと思うんですよ。我々の社会が、よかれと思って選んでいる『民主主義』は、何よりも『人権』を大切にするものですしね。けど、だからこそ「権利の乱用」って怖いと思うんです。他人の事を考えない、自分が得する為だけに権利が行使されるって、ひどく危険だと思うんです。権利の概念って、本来「功利主義」的なものであって、「利己主義」のものではないと思いますしね。

そう、わたし、恋愛に関しても、似たようなことを言うでしょ。愛に権利を持ち込むなって。彼氏だから、彼女だから、恋人に対して何か権利があるように思うことには違和感を感じるって。それは、夫婦になっても同様で・・・婚姻関係で結ばれれば、当然、いろんな義務や権利には縛られるけれど・・・愛に関してだけは、たとえ夫婦になっても、何一つ強要できるものはないと思うんですよね。

おっと、脱線してしまいましたね・・・とにかくね、交通ルールをはじめ、いろんな決め事が、わたしたちの社会にはあるわけで・・・そのルールの中で与えられた権利は、とうぜんそれを堂々と使用すればいいわけだけれど・・・その権利の威をかりて、傍若無人な振る舞いをするのは、いかにも下品に感じられると・・・そういうお話なのでした。