OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

先頭を行くものは、後ろが見えない

2008-10-22 19:27:23 | Weblog
昨日はまた、バスに乗って電車に乗って、取材に行ってきました。自分の車で出かけるの大好きだし、電車で出かけるのも(混んでなきゃ)大好きだし、基本的に遠方への取材は大歓迎なんですが・・・どうも、バスだけは苦手です。バスという乗り物は決して嫌いじゃないんですが・・・あの揺れが、どうも駄目みたいなんですよね(^^;。

でも、昨日のバスでは、ちょっとしたシンキングテーマを得ましたですよ。とはいっても、毎度のことながら、大したことじゃないですけど・・・バスが渋滞にはまってしまったおかげで、小学生の登校班が歩いている横をトロトロと並走することになって・・・見るともなしに子どもたちの様子を眺めていて、ちょっと考えごとなど致したと・・・そういうことであります。

で、考えたテーマは「先頭とシンガリ」であります。

というのも、目撃した登校班では、一番年長らしき女の子が先頭で・・・シャキシャキと歩くその様子は、頼り甲斐があるお姉ちゃんって感じだったんですが・・・その後ろを歩く下級生たちが、ちょこまかと早足で歩いている様子を見た時・・・なにか違うかも、という疑問が沸き起こってきたのであります。

先頭を行くものは、当然のことながら、みんなを率いる役割なんですから、リーダーシップが取れないといけないでしょうし・・・突然のアクシデントにだって、素早く対応できなきゃいけないだろうし・・・けっこう特別なポジションだとは思うんですが・・・でも、考えてみれば、先頭って「後ろが見えないポジション」なんですよね。

この「後ろが見えない」ってことは、けっこう重要ポイントで・・・このポジションに、あまりにも突出している人を据えるのは、案外、好ましい事ではないのかもしれないって・・・そんな風に、思えてきたんですよね。

つまり、登校班で言えば、皆より足が速すぎる人は、先頭に適さないんですよ。だって、その人に皆が付いていくの、大変過ぎますもの。

じゃあ、先頭を行く人が、絶えず後ろを気にして、皆のペースを考えながら歩みを調節すればいいと、周りの人は簡単に言うかもしれませんが、それはそれで先頭の人が大変でしょ。

だから、先頭を行く人は、勇気や責任感は十分以上にあるけど、本人の自然な歩みに関しては、集団のみんなとあまり違わない人が良いんですよ、きっと。

だから、突出した人は、先頭じゃなく、シンガリを務めるのが向いているんじゃないでしょうかね。日ごろは、能ある鷹がごとく爪を隠して、ゆったりと全体を見渡しながら一番後ろを歩いている。でも、何かの時には、さっと動いて、的確な指示をだし、みんなを誘導してくれる。そういうのが良くないですかね。

なんだかね・・・最近、この「シンガリ」を任せられるように人材が少ない気がするんですよ。意外に、先頭を走れる人は、どんどん輩出されているんじゃないかと思うんですが、シンガリを務められる人には、なかなかお会いできないようなね・・・そんな気がするんですよね。