ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

そしてミランダを殺す ピーター・スワンソン

2024-04-15 09:09:56 | 

表題の書を読み始めたのは、なんと3月初旬である。

文庫本一冊読むのに、これだけ日数をかけたのは初めてだ。理由は明白で体力の低下である。「ヌマンタの書斎」などと銘打ってはいるが、私の読書の場所の大半は通勤電車の中である。ラノベや漫画だと寝床で横たわって読むが、本格的な小説は電車の中で読む。

ところが心臓の機能の低下が著しく、今年に入ってようやく健常値の4割強である。しかも通勤電車は座っていくことを心がけているため、本の頁を開くよりも、目を閉じて半睡状態であることが多くなってしまった。おそらく近年痛感していた加齢による体力低下も災いしていると思う。

だからつまらないと判じた本はさっさと諦める。しかし、この本は面白かった。いや、体力のある頃ならば徹夜して読むだけの面白さがあると思う。残念ながら私は寝床で熟睡することを至上の喜びだと思っているので、意地になって電車内で読み終えた。

実に満足のいくエンディングも素晴らしい。書店で見かけたら、あるいは図書館でも良いのだけれど是非とも読んで欲しいと思う傑作です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 太陽光パネル | トップ | 軍事的指揮権 »

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事