年末のことだが、知人と久しぶりに四川飯店に行った。
昨年お亡くなりになった「中華の鉄人」こと陳健一氏がオーナーを務めていたお店である。赤坂店にいったのだが、年末とはいえコロナ禍もひと段落したせいか、8割がた埋まっていた。
正直言えば私は辛いものが苦手である。だから本格的な麻婆豆腐はいささか苦手である。だが、四川飯店の麻婆豆腐は日本人向けに辛さを弱めてあるので、私でも十分美味しく頂ける。
でも私の本命は炒飯である。もしかしたら陳さんは嫌がるかもしれないけど、ここの炒飯は美味しい。私の師匠のS先生は中国料理のコックさんの腕前は炒飯で分かるとの持論をお持ちであった。これって結構合っていると思う。
どんなにマスコミが美味しいで宣伝しても、実際に行ってみて炒飯の美味しくない店は他の料理もイマイチの事が多かった。私は家でも炒飯を作るが、火力が足らないのか店で頂けるようなパラッとして、かつさっぱりと食べられるような味にはどうしてもならない。
その点、四川飯店は赤坂店でも日本橋店でも美味しい炒飯が頂ける。もちろん、それだけでは悪いので点心などを幾つか頼んで楽しんでいた。多忙を極める陳健一氏にお店でお会いしたことはないが、きっとしっかりと指導していたのだと思う。
昨年、その訃報を聞いてから早めに店を訪れたいと思っていたのです。年末ギリギリになってしまいましたが、美味しい中華でしたよ。
何を食べたか覚えてないです。
私も四川飯店の味は好きです。と言っても、法事で福岡に行った折に、駅ビルのレストラン街に出店されている支店に行くのですが…
陳健一さんもお元気な頃は時々福岡店にいらして腕を奮っておられたようです。料理人の宿命とも言いますか、糖尿病を患っておられたようですね。
ご存知かもしれませんが、陳健一さんは、初めて日本に本格的な四川料理を紹介した陳健民さんのご子息ですね。
以前、日テレの「another sky」と言う番組で四川に行かれて、四川料理の奥義を紹介されていました。「料理の鉄人」ご出演の頃はなんとも思っていなかったのですが、この番組を見て氏の人となりに惹かれて、福岡の四川飯店に通うようになりました☺️。
店には少量ずつ店自慢の味を提供するコースがありますが、こと麻婆豆腐に関してはアラカルトで頼んだ方が、その美味しさを堪能出来ますね。グツグツ煮えたった状態で運ばれて来て、鼻を突く山椒の香りに食欲をそそられます☺️。辛さの中に独特の旨みがあり、初めて食べた時には、今まで自分は何を食べて来たんだろうと衝撃を受けました😅。
現在はご子息の建太郎さんが本場四川での修行を経て、ご活躍ですね。店の味はしっかり継承されているようです。
「炒飯の旨さで中華料理店を選ぶ。」
これ、正しくそうです!炒飯の美味しい店に間違いは無いです👍。あの強い火力を使いこなせるか否かで、炒飯やその他の料理の味が決まるのかもしれません。
チェーン店ではありますが「紅虎餃子房」や「過門香」も好きでよく行きます。ただし、店舗によって味にバラツキがあります😅。
横浜中華街は以前気に入っていた店が閉店してしまい、先日行った「景徳鎮」も以前に比べて味が落ちたように感じ、新興の食べ放題の店も増えて、足が遠のいています。
長々と失礼しました😅。
中国料理店は、料理人が変ると味が一変します。オーナーかマネージャーが元の味に戻すのに苦労するようです。銀座に好きな薬膳中華の店があったのですが、料理人が変って味が落ちたことがありました。マネージャーが半年かけて味を元に戻したようですが、大変だったそうです。