ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

安倍政権の低迷

2017-07-25 12:51:00 | 社会・政治・一般

東京都議会選挙に続き、仙台市長選挙でも非自民系の勝利となった。

もっとも、一部のマスコミの思惑とは異なり、この仙台での選挙は、地元マスコミのアナウンサーという知名度を活かした郡女史の勝利であり、民進、共産はそれに便乗しただけだ。別に有権者は、民進、共産党を支持している訳ではない。

しかしながら、安倍・長期政権に対する不満の吐き口になった面は、無視するべきではないと思う。

率直に言って、アベノミクスは尻切れトンボというか、もはや効力を失している。たしかに株価は上がったし、不動産相場も上がった。しかし、好景気感に乏しいカタログ景気である。ショーウィンドウ景気だといってもいい。

これは、安倍内閣の失政だと私は思う。いくら口先で実質賃金の上昇を訴えても、無い袖は振れないのが市井の本音である。空振りに終わったプレミアム・フライデーもそうなのだが、ここ最近の景気対策はどれも効果に乏しい。

外交や憲法改正に力を入れる安倍首相の意向は分かるが、日本国民の生活に直結しない政策ばかり進めるから、国民から反発を受けるのだと思う。

野党も野党だ。森友問題や加計問題が安倍首相の失点だと思い込み、そればかり追求している愚かさにはウンザリする。安倍内閣の3年間を冷静に検討すれば、デフレからの脱却など、明らかに失敗に終わったものが少なくない。

それも、国民生活に直結するような失政なのだが、何故だか野党はそこを突かず、バカげた問題ばかり追求している。断言しますが、今の野党には政権は任せられない。

にもかかわらず、安倍政権に逆風が吹いているのはなぜか。

それが分からないようでは、国民はますます反安倍、反自公的な投票行動をとらざるを得ない。あの悪夢の民主党政権3年間を変えた安倍政権の功績は認めますが、国内の景気対策を怠る現状が続けば、次の国政選挙で自公が過半を握ることは難しいと思います。

それにしても、現在休日を増やすことを考えているようですが、プレミアム・フライデーが何故失敗したのか。それが分からない、分かろうとしないから、同じ過ちを繰り返す。

休日を増やせば消費が増えて、景気が良くなるというは、単なる思い込みであり、中途半端な政策で国民生活を惑わすのは止めて欲しいと思います。

コメント (2)
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