ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

都議会選挙と自民党の大敗

2017-07-03 12:00:00 | 社会・政治・一般

都議会選挙は、都民ファーストの圧勝に終わった。

加計問題をはじめ国政での自民党批判が、逆風となって自民党を歴史的大敗に追いやったと解説している報道を見たが、如何なものかと思う。

終盤での稲田防衛大臣の失言は影響あったかもしれないが、これは地方選挙であり、国政選挙ではない。もし、仮に森友学園や加計問題を都民が問題視していたのなら、それを追求している民進党の票が伸びなければおかしい。

だが、民進党は議席を減らしている。国政の問題と、都政を都民は分けて考えたとみるほうが自然だと思う。

実際のところ、この30年近く、都議会を牛耳ってきた内田・元都議を始めとした都政の闇はひど過ぎた。それは都知事選を圧勝した小池都知事の初登庁時の、自民党都議団の傲慢な振る舞いに現われていた。

顔なじみのマスコミを駆使して、小池落としに躍起になっていたけど、都民はその傲慢さに気が付いていた。ただ、それだけのこと。一部のマスコミは、とっくに都民ファーストの圧勝を予測しており、記者クラブでの、ナアナアで取材することが仕事だと思っていた大手マスコミは、それを報じる勇気がなかっただけのこと。

なにより、豊洲移転事業で甘い汁を吸っていた自民党都議団は、自分たちの生き残りしか目に見えず、都民の冷ややかな視線を看ようとしなかった。その結果が、この大敗である。

有権者、舐めるなよ。

ただ、私が気になったのは、共産党の躍進。政権に縁のない鉄板野党だけに、与党の甘い汁とは無縁であったことが幸いしただけ。私からすれば、都政の闇を知りつつ、黙認してきたのは十分罪だと思う。

さて、問題はこれからの都政であろう。素人集団の都民ファーストの会では、都庁の役人たちに良い様に操られる可能性は高い。よほど、しっかりと手綱を締めないと、情けないことになると容易に予測できる。

はてさて、どうなることやら。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする