ああ、厭らしい。
断っておくと、私は猪瀬・前東京都知事の支持者ではない。それどころか、今回の徳州会からのお金は、間違いなく政治資金であると確信している。しかも東電病院からみの贈賄の可能性さえある。政治資金規正法にのっとり厳密に処分して欲しいと思う。
とりあえず、19日に辞職はしたが、疑惑は残る訳でその追及も怠って欲しくない。かつて追及する側にいた御仁だけに、追及される側に回った際の逃げ道はよく知っているはずだ。傲慢に過ぎた石原都政の後継者らしい末路でもある。
それでも、厭らしいと思うのは、いい気になって猪瀬を弾劾している政治家やマスコミ様である。相手が抵抗できないと分かっているから、ここぞとばかりに責め立てる。
責めて当然かもしれないが、その態度が見苦しい。よくもまあ、あれほど偉そうに責め立てることが出来るものだ。弱い相手にだけえばることが出来る、情けない虐めっ子に見えて仕方ない。
特に新聞やTVが厭らしく思える。彼らは本当に怖い相手、強い相手にはダンマリを決め込む。ペンは剣よりも強しと言いつつ、実際は剣が振りかざせないと知っている場合だけ、ペンを振り回す。
今までだってそうだ。某宗教団体の関与が疑われた議員の自殺疑惑はどうなった。あるいは日本に長期滞在する外国籍の人たちで構成される某圧力団体の資金疑惑はどうなった。はたまた、某右翼の大物に資金提供していたと疑われたあの超大物政治家への追及はなぜ止めた。
弱い相手には高飛車に偉ぶるが、怖い相手だとすぐにひっこむ報道の自由を行使して、恥じる事のないマスコミ様には恐れ入る。
私はアンチ石原都政であったので、当然にその路線を引き継いだ猪瀬は好きになれない。でも、それ以上に、プライドは高いが根性はないマスコミ様の偉そうな姿勢が大嫌い。
まったくもって不愉快千万である。