ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

トリノ五輪の失速

2006-02-27 17:29:27 | スポーツ
トリノオリンピックでようやく金メダルが一つ取れました。それはそれで喜ばしいと思いますが、事前のメダル獲得予想を大きく下回る日本選手の失速に、早くも戦犯さがしが始まっているようです。

ただねえ、長野オリンピックをピークに、冬季五輪競技に対する支援は先細りする一方だったはずです。参加選手の平均年齢を見ても分かるように、ベテランが中心であり、後はマスコミが騒ぐだけの実力不足の若手のみ。

若手の実力不足の一因は、支援体制が不十分であることなのは間違いありません。やはり企業が支援していないと、選手も十分に練習に打ち込めるわけがない。大半の競技がつぶしの利かないものばかりですから、引退後の生計を真剣に考えれば、やはり一歩引かざる得ない。それゆえに、長野で活躍したベテラン選手たちの後継者が育ってない。

さらにJOCの旧態然たる姿勢も、今回の低調の大きな原因です。言っちゃ悪いが、堤会長時代とは雲泥の違いと言っていい。スノーボードに見られるように、JOCの情報収集能力のなさは呆れるばかりです。いい加減JOCはアマチェアイズムから脱却すべきです。

最後にどうしても言いたいのは、マスコミの無責任な扇動です。TVタレントを使って、実力不足の選手たちを舞い上がらせ、視聴率をとらんとする低劣なスポーツ報道にはうんざりです。乗せられている選手たちも馬鹿ですが、それを有り難がる馬鹿な視聴者あってこその愚かさなのですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする