のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

ティトゥスといえば

2005-12-30 | 展覧会
本日は第10代ローマ皇帝ティトゥスさんのお誕生日だそうで。(西暦41年)
ティトゥスさんがどんなお人であったかは
http://www.geocities.jp/yumeututuyakata/

↑こちらのサイトさんの「ローマ皇帝変人史」を御参照あれ。
それにしても素敵なタイトルですね。変人史。
ああやはり 奇人変人を愛する人は世の中にいるのだなあと思うと
なんだか勇気がわいてきます。
さておき。
ティトゥスといえば
やはりレンブラントですね。
彼は成人した唯一の息子、ティトゥスの肖像を沢山描いています。
成長記録を残すかのように慈しみをこめて。
その一枚が今、神戸に来ています。
兵庫県立美術館にて1/15まで開催中の、『アムステルダム国立美術館展』です。
ひたすらフェルメールで売っている感がありますが、全体的に素晴らしい展覧会でした。
展示されている日用品からも、絵画作品からも、また絵画に描かれたものものからも、
まさに黄金時代のオランダの誇りと輝きが感じられました。
また全ての展示品につけられている解説文(図版からの抜粋)は、鑑賞ガイドともなり、当時の風俗を理解する手助けにもなり、大変結構でした。
で ティトゥスです。
数年前に京都で開催された『大レンブラント展』にも数枚来ていましたが
ティトゥスの絵はどれも 何か 他の作品とは異なる、独特の雰囲気を放っておりました。
展示室に入って全体をざっと見渡した時、「おや、あそこに何か違う絵があるぞ」という感じで心にひっかかって来るのです。
この度はティトゥス像が来ているとは知らなかったのですが
振り向いた瞬間に「修道士の扮装をした息子ティトゥス」が目に飛び込んできて、のろはまさしく固まってしまいました。
内心叫びました。「おお、こんな所であなたに出会おうとは!!」
フェルメールは素晴らしかった、フランス・ハルスもすごかった。
しかし思いかけぬティトゥス像との出会いの前に、何もかもふっとんでしまいました。

兵庫県立美術館、1/4から開いています。
美術好きもそうでない方も、ぜひ足を運ばれたし。




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