先日のことですが
青春18きっぷを消化するため、和歌山県立近代美術館へ行って参りました。
のろはこの美術館が大好きなのでございます。
その理由はおいおい語らせていただくとして、今回は開催中の展覧会についてレポートいたします。
美術百科「世界一周」の巻(前期:1/15~2/19 後期:2/28~4/9)
と銘打った コレクション展でございます。
収蔵品は、作者の出身地や、モチーフとなった場所によって8つのセクションに分けられています。
和歌山から太平洋を渡って、南北アメリカ、大西洋、欧州、中近東からアジアを通ってまた日本へ
セクションを辿ることで「世界一周」をしようという趣向。
なにしろ全館展示でございますから、その作品数の多いこと。
リーフレットも充実しております。
それでいて、お値段たったの310円。
310円ぽっちで こんなに楽しめちゃって いいのでありましょうか。
この美術館は版画の収集に力を入れておりますので、
いきおい、コレクション展では版画作品が多く見られます。
ひとくちに版画と申しましても、素材から技法から さまざまでございまして
版画表現の博覧会のような様相でございましたよ。
「この技法でこういう表現もできるのか」
「この雰囲気は、この技法ならではよなあ」 などなど
版画というカテゴリの中での比較ができたのも、面白うございました。
各セクションには、二つ折りのリーフレットが用意されております。
ページNo.もふられておりますので、全部集めるとちょっとした冊子ができあがります。
モノクロのコピーながらも 丁寧なつくりで
「展示を楽しんでもらいたい」という、学芸員さんの熱意と心遣いが感じられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/92/f1ff6c21ebab2aca06a6ac11326d2501.jpg)
展示作品が、どの国のどこにちなんでいるのかが地図で示されております。
キャプションには時折、作品そのものとは関係のない
土地についての豆知識も取り上げられており、これまた楽しめました。
そうそう、おかげでゴルフ・ジュアン海岸、エルバ島を脱出したナポレオンがフランス本土に上陸した場所、の位置も分かりました。
いやー また会いましたね、アニキ。
ちなみにこの時のエピソード というか小話 がございまして。
ナポレオンが本土に上陸すると、部下がヴァンス公モナコをつかまえてきました。
「モナコ、一緒に行こうではないか」と言うナポ。
モナコは驚いて「とんでもない!私は家に帰る途中で連行されたのですよ」
ナポいわく
「そうか。私も家に帰る途中なのだよ。」
ホントの話かどうかは存じません。
しかし いかにもこんな場面でこんなことを言いそうですね、ナポ。
どうもこの人は かっこよさげなことを言って相手を丸め込むのが得意だったのでは
と 思うのでございますよ。
肖像画を依頼しても、じっとポーズをとっているのは嫌なので
「アレクサンダー大王はポーズなどとらなかった」などと言ってみたり。
このせっかち気質のため、ダヴィッドによる有名な 若きナポ像 →ナポレオン1 は顔の部分しかできておりませんし
例の『サン=ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト』を描く時は
ナポから借りて来た軍服を人に着せて、ポーズをとってもらわなくてはならなかったのだそうです。
いや ナポ話じゃなくってさ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
ええともかく。
楽しい企画で、内容もよろしうございまして
のろは4時間ばかりおりましたけれども、時間があればもっとゆっくり見たい展覧会ではございました。
2月に展示替えがあるようですし、3月にはまた18きっぷが発売されるので
何とか また出かけたいと思っている次第でございます。
青春18きっぷを消化するため、和歌山県立近代美術館へ行って参りました。
のろはこの美術館が大好きなのでございます。
その理由はおいおい語らせていただくとして、今回は開催中の展覧会についてレポートいたします。
美術百科「世界一周」の巻(前期:1/15~2/19 後期:2/28~4/9)
と銘打った コレクション展でございます。
収蔵品は、作者の出身地や、モチーフとなった場所によって8つのセクションに分けられています。
和歌山から太平洋を渡って、南北アメリカ、大西洋、欧州、中近東からアジアを通ってまた日本へ
セクションを辿ることで「世界一周」をしようという趣向。
なにしろ全館展示でございますから、その作品数の多いこと。
リーフレットも充実しております。
それでいて、お値段たったの310円。
310円ぽっちで こんなに楽しめちゃって いいのでありましょうか。
この美術館は版画の収集に力を入れておりますので、
いきおい、コレクション展では版画作品が多く見られます。
ひとくちに版画と申しましても、素材から技法から さまざまでございまして
版画表現の博覧会のような様相でございましたよ。
「この技法でこういう表現もできるのか」
「この雰囲気は、この技法ならではよなあ」 などなど
版画というカテゴリの中での比較ができたのも、面白うございました。
各セクションには、二つ折りのリーフレットが用意されております。
ページNo.もふられておりますので、全部集めるとちょっとした冊子ができあがります。
モノクロのコピーながらも 丁寧なつくりで
「展示を楽しんでもらいたい」という、学芸員さんの熱意と心遣いが感じられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/92/f1ff6c21ebab2aca06a6ac11326d2501.jpg)
展示作品が、どの国のどこにちなんでいるのかが地図で示されております。
キャプションには時折、作品そのものとは関係のない
土地についての豆知識も取り上げられており、これまた楽しめました。
そうそう、おかげでゴルフ・ジュアン海岸、エルバ島を脱出したナポレオンがフランス本土に上陸した場所、の位置も分かりました。
いやー また会いましたね、アニキ。
ちなみにこの時のエピソード というか小話 がございまして。
ナポレオンが本土に上陸すると、部下がヴァンス公モナコをつかまえてきました。
「モナコ、一緒に行こうではないか」と言うナポ。
モナコは驚いて「とんでもない!私は家に帰る途中で連行されたのですよ」
ナポいわく
「そうか。私も家に帰る途中なのだよ。」
ホントの話かどうかは存じません。
しかし いかにもこんな場面でこんなことを言いそうですね、ナポ。
どうもこの人は かっこよさげなことを言って相手を丸め込むのが得意だったのでは
と 思うのでございますよ。
肖像画を依頼しても、じっとポーズをとっているのは嫌なので
「アレクサンダー大王はポーズなどとらなかった」などと言ってみたり。
このせっかち気質のため、ダヴィッドによる有名な 若きナポ像 →ナポレオン1 は顔の部分しかできておりませんし
例の『サン=ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト』を描く時は
ナポから借りて来た軍服を人に着せて、ポーズをとってもらわなくてはならなかったのだそうです。
いや ナポ話じゃなくってさ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
ええともかく。
楽しい企画で、内容もよろしうございまして
のろは4時間ばかりおりましたけれども、時間があればもっとゆっくり見たい展覧会ではございました。
2月に展示替えがあるようですし、3月にはまた18きっぷが発売されるので
何とか また出かけたいと思っている次第でございます。
翻訳の違いを読むとは、うーむ高度な楽しみ方をなさっているのですね。国書と文藝の訳、わたくしは「微妙」というよりずいぶん違うなぁという印象を受けました。好みの問題でありましょうが、わたくしは文藝派でございます。こちらの方が、日本語として こなれている 感じがいたしましたので。
和歌山は、風がびゅうびゅうで寒うございました。
途中で鳩がカラスに襲われているのを目撃したりと なにやら不吉な雰囲気でございましたが、展覧会が大変よろしうございましたので、その他のことなど何でもございません。