のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

あけましてまたぱぶこめ

2015-01-01 | Weblog
あけました。

それはさておき、福井県の高浜原発3、4号機の最稼働について政府がパブコメを募集しております。

1500万人の飲料水を守れ!高浜原発再稼働パブコメ、政府が国民の意見を募集中。あなたも書きませんか?たとえば、こんなことを。 | 国際環境NGOグリーンピース

2011年に起きた福島原発事故はいまだ原因が究明されておらず、収束もしておりません。
高浜原発は、集中立地、複数ユニット(1カ所に2機以上の原子炉を置くこと)、そして老朽化という福島原発と同様の問題を抱えております。今回審査の対象になったのは1985年に建てられた3、4号機ですが、同じ敷地内にある1、2号機は福島第一原発とはたった1年違いの1974年製で、昨年で運転開始から40年目となりました。
ちなみに九州電力は昨年、老朽化問題が常々指摘されていた玄海原発1号機を廃炉にするとの方針を発表しました。この原子炉が運転を開始したのは1975年、つまり高浜原発1、2号機の方が1歳年上です。
さらに関電は今回の3、4号機のみならず、ゆくゆくはこの古い1、2号機の最稼働も視野に入れております。

関西電、高浜原発1・2号機の40年超運転延長へ点検実施 | Reuters

ご存知のように、福島原発事故由来の放射性物質は200km離れた東京や千葉にも降下しました。
東京の水道水から放射性ヨウ素が検出されたこともありました。

東京の水道水から検出 乳児基準超えるヨウ素 - 47NEWS(よんななニュース)

↓科学誌『ネイチャー』が作成した汚染地図。2011年5月~9月の間に捉えた淡水魚(鮎)のセシウム汚染度を測定して地図上で色分けしたものです。
The isogram map shows average active cesium (quasi-Cs137) contamination level of the Ayu (Plecoglossus) captured in between May and September 2011 on each prefectures in eastern Japan. : Overview of active cesium contamination of freshwater fish in Fukushima and Eastern Japan : Scientific Reports : Nature Publishing Group

そして京阪神の水瓶・琵琶湖は高浜原発から同心円でたった60km圏内にあります。

また規制委は審査対象の3、4号機が新しい規制基準に適合したとしておりますが、住民の避難計画については審査の対象外となっております。
その上、以下の東京新聞の記事によると、内浦半島内の高浜原発に車で行ける道は県道1本のみであり、これが途中寸断されると孤立してしまいます。のみならず、途中には崖の崩壊や土砂流の警戒区域もあるというのに代替ルート建設は検討されていないということです。
これでは「事故は起きない」ということを前提にしているのも同じではないでしょうか。福島の教訓はいったいどこに吹き飛んでしまったのか。

東京新聞:高浜3、4号機 審査書案了承 原発集中、リスク不問:社会(TOKYO Web)

以下は2012年2月の記事ですが、ここで述べられている「根拠の無い楽観的空気」は原子力規制委員会の皆様方の間にも充満しているのであろうか、疑わざるを得ません。

「原発事故の最悪シナリオが避けられたのは“幸運”に恵まれたからです」:日経ビジネスオンライン

 そして、私が、敢えて、この「幸運だった」ということを申し上げるのは、いま政界、財界、官界のリーダーの方々の中に、「根拠の無い楽観的空気」が広がっているからです。残念ながら、これらのリーダーの方々の中には、今回の事故の深刻さを直視することなく、また、事故原因の徹底的な究明をすることなく、「もう福島原発事故は収束した」「もう同じ事故を起こすことはない」という楽観的意見を語る方がいます。
実は、そうした「根拠の無い楽観的空気」こそが、今回の福島原発事故を起こした遠因であることを、我々は、肝に銘じるべきでしょう。




さて原発の話はとりあえずここまでにして、もうひとつ正月早々縁起の悪い話を。

東京新聞:国が企業向け促進策検討 武器輸出に資金援助:経済(TOKYO Web)

東京新聞:武器購入国に資金援助 途上国向け制度検討:経済(TOKYO Web)

戦場ジャーナリストが問う「武器輸出三原則」撤廃の行方-「死の商人」化する安倍政権(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース

日本が「死の商人」にー安倍政権、武器輸出三原則撤廃を目指す(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース

「イスラエル兵の投げ込んだ爆弾で、パパは首から上が吹き飛び、ママはお腹が裂け、内蔵を飛び出させて死んだわ…」日本が武器輸出三原則の例外としてF-35共同開発に関わろうとしていることを話すと、ザイナブさんはこう訴えた。「米国やイスラエルに兵器を売らないで下さい。その兵器が私達を殺します。日本の人々がいい人達だと、私は信じています」と。

これらをお読みになって何か思う所がおありでしたら、ぜひとも一言こちら↓にお寄せいただくのがよろしいかと。

防衛省・自衛隊:防衛省・自衛隊に対する御意見箱
パブコメではございませんが、とりあえず意見を受け付けてはいるようです。名前もメールアドレスも不要。


以上、年明けから実にめでたくないトピックでございました。

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