のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

青春18きっぷの旅・冬編1

2010-01-03 | 展覧会
『ドン・キホーテ』全編を携えて金沢へやってまいりました。
文庫本6冊持ち歩くってどこの馬鹿だと思うことは思ったのでございますが、途中で読むものがなくなってはと大事をとって。目下のペースですと前編も読み終わりそうにありませんけどね、ええ。
というわけで、今東横イン香林坊のパソコンからこの記事を打っております。

JR湖西線に乗りごとごと揺られる道行き、しばらくは車窓右手に広がる琵琶湖が旅の友でございました。滋賀県下を進む間は、湖の上にはからりと晴れ渡る空、陽はさんさんと降り注ぎいかにも冬の一好日といった趣でございましたが、北へ北へと進むにつれ雲が厚くなり、地表は白くなり、車外は雪国の様相を呈してまいりました。そのうち空はすっかり蓋をされたようになって、寒々とした冬枯れの木立の上に雪がちらつきはじめたのでございます。ほんの2時間ほど移動しただけで、同じ日の同じ国土とは思えないほどの変貌をみせた車窓の風景に、いやぁ日本ってオモシロイのうとつくづく思った次第でございます。

昼過ぎにしぐれる金沢駅に降り立ち、さっそく21世紀美術館で開催中↓のオラファー・エリアソン展へ。
http://www.google.com/search?hl=ja&num=20&q=21世紀美術館&lr=&aq=0r&oq=21せ

知覚に訴えかける作品で、色々と遊ばせていただきました。部屋いっぱいの霧や虹色の光彩に包まれて、しまいにはちょっとくらくらいたしましたけれど。
明日は石川県立美術館と金沢蓄音機館を覗いて岐路に着く予定でございます。