のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

ファンファーレ・チォカーリア

2008-10-19 | 音楽
愛するノー・スモーキング・オーケストラの面々が今年6月に来日すると知ったとき、のろは成層圏まで飛び上がらんばかりに喜びました。
しかし結局のところ、のろは行けなかったのでございますよ、東京で行われた彼らのライブに。
今となってみれば、やっぱり死んでも行くべきだったのにと後悔しております。
しかしこれはもう悔やんでもいたしかたのないこと。
その腹いせといっては何でございますが、びわ湖ホールにて行われたファンファーレ・チォカーリアのライヴに行ってまいりました。
席がなんと前から5列目のど真ん中。

いやっ
もう
最高。
でございました。

指に加速装置でもついてるんじゃないかと思うほどのスピードで ぶんちゃっ ぶんちゃっ ぶんちゃっ ぶんちゃっ と熱い演奏を、かなでるというよりほとばしらせ、会場を埋めた若い娘さんから白髪まじりのおっちゃんまで、熱狂の渦に巻きこんでくれたのでございました。
「世界最速のジプシーバンド」の看板に偽りなしでございます。
タラフとどっちが速いのかは存じませんが。
いや、躍りましたよ。躍りますよのろだって。
あれで躍らなきゃ無礼ってもんでございます。さもなきゃアホでござんすよ、ええ。

サックスは蛇を仕込んでるみたいな音でビラリラリ~ビラリラリ~とやってまいりますし、トランペットはバラバラバラバラバラバラバラバラと豪雨のごとく叩き付けてまいりますし、一番後ろではチューバやらホルンやらを抱えた、クラフトワークのごとく不動の4人が ぶんちゃっ ぶんちゃっ ぶんちゃっ ぶんちゃっ とやっておりまして、その間からビヤ樽状のオヤジ2人のパーカッションがやってまいりまして

だかだかだったん だかだかだったん だかだかだったん 
ぶかぶかぶんぶん
だかだかだったん だかだかだったん だかだんっ
いえ`~~~~い!!

と、
つまりこういうこと ↓ でございます。

FANFARE CIOCARLIA DVD "Gypsy Brass Legends"
メジャーな曲も。
コーヒールンバ
Born to be wild

クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』のサントラからも2曲演奏されてヤッホーなのろではございましたが、何たって嬉しかったのはノー・スモーキング・オーケストラの持ち歌である「Bubamara」の演奏ございますねえ。
ノー・スモーキング・オーケストラの演奏はこちら。↓映像はクストリッツァ監督の『黒猫・白猫』でございます。

Bubamara - Goran Bregovic

アンコールの後も鳴り止まぬ拍手に応えて、客席の間を通って退場...と思いきや、会場の外でもまた演奏!
こちらは路上ライヴのノリらしく、帽子を逆さにしたメンバーが回っていらしたので1000円提供。
貰ったお札をおでこに貼付けて演奏してらっしゃいました。
帰りにはやたらセクシーな女装ダンサーさん(ゲスト)によるヘナペイントコーナーがございましたので、のろも左手の甲にやっていただきました。



矢の刺さったハートマークにNのイニシャルの絵柄が「1~2週間続く」とはというのは甚だこっぱずかしいことではございますが、これもノリというもの。やっとかなきゃ損でございます。

楽しい思いをしたあとにはそれに見合う落ち込みや罪悪感がズドンとやってくるのがのろの常ではございますが、今晩はぶんちゃっぶんちゃっだかだかだったんいぇ~いのノリで、きっと夢見もいいことでございましょう。