ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

2020年の秋ドラ12

2020-12-31 14:14:00 | 日記
木下藤吉郎に「そろそろ見切り時」と言われた幕府内では
摂津晴門が「4日後、公方様が本国寺で茶会を開かれる。明智十兵衛も来る
その席で明智を討つ!そう決めた!
明智は幕臣でありながら、織田信長が進める朝廷寄りの政を、我らの頭越しに行のうておる

まず、明智を討って、織田の力を削ごうと思う
(それで織田と戦になるとしても)甲斐の武田もいよいよ動く
朝倉も浅井も皆、一斉に攻め寄せる手筈はつけた
ここは、我らが断を下して、前へ進むよりない!」と不穏な計画を進行中…(汗)

一方、光秀の妻・煕子は、次女・たまを連れて
先日の投石による怪我の治療のために東庵先生の家を訪れた際に
治療を受けに来たお喋りなおばさん(銀粉蝶さん)が
息子の自慢話をベラベラ話すのを一方的に聞かされる内に(苦笑)
そのおばさんの息子が木下藤吉郎だと判り驚いていると

「京では、せがれの名前を言うと、どなたもよくご存知で…
偉いお奉行様で、織田の殿様から近江の横山とかいうお城もお預かりするような
まあ~、トンでもない出世頭だとか、私なんかよりよっぽど皆さんよくご存知なのよ~!

でも、息子が出世をするのも、ほどほどがよろしいわよ!
周りの妬みがねぇ…でも、ウチはまだいい方、ふふふ…
信長様のお引き立てで、坂本の城主になられた明智光秀様などは、幕府に睨まれて
奥方やお子を坂本へ連れて行ってはならぬ!
明智はいつ敵になるか知れないから、人質として京に留めおけ!と言われて…

まあ、事を荒立てたくない明智様は、やむなくご妻子を京にお残しになるそうで
これも妬み!公方様の妬み!公方様は信長様がお嫌いだから
信長様に引き立てられる明智様に意地悪をなさるのよ!
息子が言っておりました!(笑)やだ~!やだ!やだ!やだ!(笑)」とまくし立て
城持ち大名になったというのに、夫が浮かぬ顔をしていた訳を思わぬ形で知らされて動揺…(汗)

このお喋りなおばさんは、いわゆるひとつの「関西のおばちゃん」って感じで(笑)
見知らぬ人にも親しげに話しかけ、ずけずけものを言うタイプだけど、悪気は全くなく
ずっと極貧生活を送って来たのが、ある日突然に息子が思わぬ出世をし
世界が一変したんだから、ちょっとくらい浮かれちゃっても仕方ないかなあと…?(笑)
まあ、あまりお近づきにはなりたくないですが…(苦笑)

それにしても、いくら母と息子という設定だとしても
銀粉蝶さんと佐々木蔵之介さんの「まくし立て」シーンを拝見すると
大きな目を更に見開いて、息つく暇もないくらい喋りまくられるご様子は
もしかしたら、ホントに血縁関係があるんじゃないか?ってくらいクリソツでした(笑)

ともあれ…同じく藤吉郎の母の話を聞いていたお駒ちゃんは
将軍・義昭のその考えに納得できなかったらしく
二条城を訪れた折りに、それが態度や表情に表れていたのか?
義昭から「何をイライラしておる?今日のそなたは奇妙じゃ
申してみよ!今日はワシに不満がある顔じゃ!何が不満か申してみよ!」と問われ

「明智十兵衛様が坂本に城を持ち、あちらにお移りになると伺いました
奥方様やお子様たちは、一緒にお移りになれないそうです
公方様が、ご妻子を人質として京に留めおくよう、ご命じになったからです
さほどに十兵衛様を疑ごうておられるのですか?公方様に刃向かうかも知れぬと…?」と答えると

「十兵衛がそうでなくとも、信長が信用できぬ!十兵衛と信長は一体じゃ
摂津たちが、放っておけぬと騒ぎ出した」と義昭
お駒ちゃんが「公方様は十兵衛様を大事に思われていたではありませぬか!
お身内を引き裂くような仕打ちをなされば
十兵衛様はきっと公方様から離れておしまいになります!それでよろしいのですね?」と訴えるも

「やむを得まい!仕方があるまい…幕府を動かしているのは摂津たちじゃ
所詮、十兵衛はよそ者じゃ…摂津が十兵衛を幕府から追い出したいと言えば『やむを得ぬ』と
斬りたいと言えば『ああ、そうか』と、そう言うほかあるまい」と返し
お駒ちゃんが、摂津たちは光秀を「斬りたい」と言っているのかと驚いて聞き返すと

「例えばの話じゃ!ワシはそういう摂津が好きになれぬ!憎いとさえ思う
しかし、摂津を遠ざけてどうなる?ワシには味方が誰もおらぬ
憎うても嫌いでも摂津をそばに置いておくほかあるまい
十兵衛は坂本へ行くと決めたのじゃ!城を造り始めたのじゃ!ワシから離れるつもりぞ!
…って、かなり摂津に情報操作されているような気がしないでもないけど(苦笑)

義昭は義昭なりに自分の立場の危うさを痛感し、悩んでいたみたいだし…と思っていたら
自分の着物から帯締めらしき?細紐を抜き出し、自分の首に巻きつけて
「ワシは時折、この首を絞めたくなる…何が大事で、何が大事でないか迷うのじゃ
摂津は、ワシの優柔不断だと責める…責められても返せない自分が口惜しい!
駒、ワシの首を絞めてくれ!憐れなワシをいっそ絞め殺してくれ!」と相当追い詰められている様子(汗)

そのあと、お駒ちゃんが思い詰めた表情で、伊呂波太夫のもとを訪れ
「太夫にお願いがあります!明智十兵衛様を討ち取ろうとしている人たちがいます
助けたいけれど、どうしたらいいのだか判らなくて…太夫しか頼れる人がおりませんので…
と、丸薬を売って作ったお金を差し出すシーンがあり
…って、またまた架空の人物たちが大活躍の予感?(笑)

そして…その義昭主催の茶会当日、光秀が本国寺に到着するなり
細川藤孝が、待ち構えていたかのように歩み寄って来て
驚いた光秀が「藤孝殿も茶会に?」と訊ねると
「イヤ、伊呂波太夫が風流踊りを披露するというので…」と返したかと思ったら

光秀の耳元で「今日の茶会にはお出にならぬ方が良い。ここから奥は危ない
摂津晴門が貴殿を斬るつもりらしい。すぐ引き返されよ
表に私の家臣を集めてあるが、摂津の家臣が総出で門を固めている
寺の中には、もはや誰も入れぬ有り様じゃ
兄の三淵も茶会に呼ばれているが、まだ姿が見えぬ
三淵は摂津とは間を保っておる。説得して味方につければ…」と囁き
光秀も「それで、左馬助が門で足止めを…」と心当たりがあったみたいだけど

「ご厚意かたじけのうございまする。心して参ります」とだけ告げ、義昭のいる部屋へ向かい
待ち伏せしていた摂津の家臣に斬りつけられながらも
強引に義昭の部屋に入ると、脚の怪我の痛みを堪えながら
「3年前にも、三好の一党に襲われて、公方様と穴蔵に逃げ込みました
今日は私が命を狙われ、この穴蔵に逃げ込んだ次第…事情はよう似ておりまする
3年前の穴蔵は、恐ろしくはありましたが
いささか楽しい思い出として残っております

公方様は、この都は穏やかでなくてはならぬと仰せられ
私も幼き頃、父から都・室町は美しき所であったとよく聞かされたと申し上げました
花の咲き誇る都にまた戻さねばと、公方様と私は同じ思いで
あの頃はまだ何もかもが新しく…」と昔語りを始めるも
「わずか3年で万事古うなった…思うことも見るものも…」と遮る義昭(汗)

…が、光秀は得たり!とばかりに義昭の方へ居ざり寄り
「今日はそのことをお話したく参りました!
近江で初めてお会いして、上洛するまで3年、そしてこの3年
古き者を捨て去る良い区切りではありませぬか?摂津殿や幕府の古き者たちを…」と持ちかけ
「捨て去って…捨て去ってそのあとどうする?
信長が勝手気ままに京を治めるのを黙って見ておれと言うのか!?」との義昭の言葉に

「私がそうならぬよう務めます!信長様が道を外れるようなら
坂本城は直ちにお返し致し、この二条城で公方様をお守り致す所存!
越前を公方様と出る時、己に言い聞かせました
我ら武士は、将軍をお守りせねばと…」と返すと
義昭は大粒の涙をポロポロこぼしながら立ち上がり
「その傷で茶会に出る訳には参るまい…今日の茶会は取り止めじゃ」

…と、近習の者にその旨を伝えようとした時
おそらく?藤孝に説得されたらしき三淵藤英が現れ
義昭が「今日の茶会は取り止める!そなたの口から摂津にそう申し伝えよ」と命じると
「摂津殿には先ほどお会いしました。茶会とも思えぬ、このものものしさ…
取り止めと伝えて、お引き下がりになる様子ではござりませぬ」と三淵

「引き下がらねばどうする?」と訊く義昭に
「弟・藤孝の家来どもが門前に控えております
公方様のお下知とあらば、その者たちを中に入れたく存じますが、それでよろしゅうござりますか?」と返し
「やむを得まい、そなたに任せる」と許しを得たものの
「万が一、摂津殿が従われぬ場合、いかが計らえばよろしゅうござりますか?」と迫ると
義昭は「従わねば捕らえよ!政所の役を免する」と決心

でも…「はっ!直ちに!」と三淵が出て行ったあと
「今日の茶は、飲んだところで苦い茶であったろう…
ただ、言うておくぞ!信長とはワシは性が合わぬ!会うた時からそう思うて来た
三淵やそなたが頼りじゃ…」と、やはり信長との溝は深いみたいで
松永久秀が言ったように、光秀も共に義昭と袂を分かつ日は遠くない気が…(汗)

最後に…本年もこんなウダウダなブログを読んで頂き、ありがとうございました!m(__)m
皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ!
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2020年の秋ドラ11

2020-12-29 22:10:00 | 日記
今井宗久の館で、松永久秀と筒井順慶を引き合わせた光秀
久秀に肩を叩かれ、順慶を部屋に残し、久秀のあとを追うと
久秀は声をひそめて「ワシにどうしろと言うのだ?」と困り顔(苦笑)

「筒井様との戦を止めて頂きたいのです
お分かりでしょう?公方様と信長様の立場が…つまりは…」という光秀の言葉を遮り
「大和の国は切り取り次第でワシに与えると申されたのは信長殿ぞ!
それを今さら手を引けと言うのか!?」と返し

「あの時は、公方様が筒井様とこれほど関わりを持たれるとは誰も思うてはおりませんでした
全てが変わったのです」との説明にも
「何も変わってはおらん!公方様が勝手にそうしておるだけじゃ!
ワシは大和が好きだ!大和は美しい!それを我がものにしたい
そう思うてやって来た…何も変わってはおらん!」と耳を貸さず…(汗)

が、光秀が「大和でなくてはいけませんか?近江は如何か?
私が信長様から拝領した志賀は良い所です。お譲り致します!
石高は2万石、それで如何でございましょう?」と切り出すと
「あ…えっ…し、志賀をワシに!?本気か!?
えっ…信長殿が承知されると思うか!?」とビックリ!(笑)

「そのつもりで参りました」「承知させてご覧に入れます」という光秀の言葉から
本気で順慶との戦を止めさせたいと願う気持ちが伝わったらしく
「はあ…うーん…」と考え込みつつ階段に腰かけると
「ちょっと座れ…座れ!」と光秀にも腰かけるよう促し

光秀がそばに座ってからも「座れ!」と言いながら考え込んでいて
光秀が「座っております!」とキレ気味に答えても「さようか…」と一言(笑)
天下の国営放送、それも大河ドラマの俳優による昭和なコント?にクスクス(笑)

ともあれ…久秀が「よいか、ワシはな、信長殿が公方様と上洛されて以来
あのお二人は長くは保つまいと思うておる
お主がいくら案じようとも、二人はいずれ必ず袂を分かつ
仕方ないではないか?信長殿は何でも壊してしまうお方だ
だが、公方様は守ろうとする…古きもの、仏、家柄…

あの二人は、まるで水と油ほどにも違う
ワシは信長殿が好きだが、比叡山をああまでしろと命じられれば、二の足を踏むだろう
神仏をあそこまで焼き滅ぼすほどの図太さはワシにはない…あれば、天下を取っていた」
…と、信長の比叡山焼き討ちに触れるや「それは私も松永様と同じです
あの戦のやり方は、私には…」と苦渋の表情を浮かべる光秀に

「だが、信長殿を尾張から引っ張り出し、ここまで動かして来たのはそなたではないか
比叡山のことは心が痛むが、あれをやらねば世は変わらぬ…お主はそう思うておる、違うか?
所詮、信長殿とお主は根がひとつ…公方様とは相容れぬ者たちだ
いつか必ず公方様と争う時が来る…ワシはそう思うておる」
…と光秀自身が薄々感じながらも、認めたくない本心を言い当てつつ

「だが、志賀の領地をワシに寄越すという、そなたの心意気は諒としよう
筒井との戦、いったん手を止めても良い
まあ、茶でも飲もう!順慶を呼べ!話し合おう」と光秀の要請に応えると
「松永様、かたじけのうございました!」という光秀の礼も聞こえないふりで
「宗久!話はついたぞ!茶を所望じゃ!」と茶室へ向かう久秀…くぅ~!カッコいい!(笑)

この知らせを受けた信長は「そうか、松永は和議に応じたか!それは上出来!」と超ゴキゲン(笑)
光秀は「ただ、私が差し上げると申し上げた志賀の領地には、一向にご興味を示されず
私の面目を立ててやると、それだけ申され、いささか拍子抜けが致しました」と苦笑い(笑)

信長が「公方様から、筒井を助け松永を討つゆえ、兵を寄越せと催促があった
弱ったと思うていたのだが、これで松永と戦をせずに済む(笑)上首尾!上首尾!」と喜ぶと
「松永様と戦をされるおつもりでしたか?」と驚く光秀

「仕方があるまい?松永側に立って、公方様と角突き合わせることになれば、都に荒波が立つ
それでは御所におわす帝の御心を悩まし奉ることになる…それはマズイ…」と明かす信長に
「公方様のご意向に沿うためではないのですか?」と訊ねると

「違う!公方様の言われることは、いちいち的外れじゃ…相手にしておれぬ
それを思えば、帝の仰せになることは、万事重く胸に届くお言葉じゃ」と即答(苦笑)
更に、光秀が「また、御所へ参られたと聞きました」と言うと
「うむ、比叡山の戦の奏上のためにな」と信長

「帝は、あの戦を何と…?」という質問には
「叡山の座主・覚恕は我が弟であり、誠に痛ましき戦であったが、やむを得ないと仰せられた
それで都に末永く安寧がもたらされるなら良しとしよう
この後も天下静謐のため励むようにと…」と満面の笑みで答え

「お褒めの言葉を賜ったのでございますか?」と驚く光秀に
「そうだ!最後にこう仰せられた…
『大儀であった。頼みにしておる』と…」とドヤ顔(笑)
帝は、信りんの承認欲求の強さを見抜いたのかなあ?(笑)と思っていたら

次のシーンは、その帝と東庵先生の囲碁のシーンで(笑)
帝が「昨日、関白が参り、世に流れている噂を聞かせてくれた
朕が織田信長を使こうて、叡山から覚恕を追い払ろうたのではないかと
戯れ言に言いなす者があると言う」と話すと
東庵先生は「不埒千万な戯れ言でございますなあ」と相槌を打ったのに
「あるいは、そうかも知れぬと関白に言うてやった」…と梯子外し?(笑)

「関白は呆れて、信長は荒々しき者ゆえ、あまりお近づけにならぬ方が良いのではないかと
苦言を呈して帰って行った…
なれど、信長の他に誰があの覚恕を叡山から追い払うことが出来たであろう
覚恕は僧侶でありながら、有り余る富と武具で大名を従え
この都を我がものにせんとしたではないか」
…と、帝もまた久秀と同じく、信長の破壊神的な実行力について触れ

東庵先生が「信長殿は戦のあと、参内したと聞きましたが…?」と言うと
「褒めて欲しそうであった…褒めてやった」…って、帝、さすがっすね(笑)
ただ…「誠を申さば、無惨な戦じゃ…」と思っているのも事実みたいで
改革には痛みが伴うというのは、昔も今も変わらないんじゃないかと…?(汗)

その追い払われた覚恕は「京の遥か東にある甲斐の国」で
ペンフレンド(笑)の武田信玄を相手に
「織田信長じゃ!信長めに全てを焼き尽くされた!ワシは口惜しいぞ!
信長は仏法の灯を消した!鬼じゃ!」と怒りに打ち震えており
信玄が「比叡山の痛ましき有り様、つぶさに聞き及んでおります
覚恕様!憎き信長をこの信玄が討ち滅ぼしてご覧に入れまする!」…と返したトコで、第34話終了…

続く第35話の冒頭は…「比叡山の戦いで、一番手柄を上げ」
「信長から、近江の国・志賀の地を与えられた」光秀が
「琵琶湖の畔・坂本に、新たな城を建てようと」絵図面を眺めているシーン

娘たちや妻のみならず、家臣たちも「城持ち大名」になった光秀が誇らしく
新しい城が完成し、移り住む日を心待ちにしているというのに
当の光秀は「やはり、気が進まぬ…」と浮かぬ顔…

そこへ、木下藤吉郎が信長からの書状を持って現れ、光秀がそれに目を通している間
「イヤイヤ、いつもながら明智様の見事なお働き、胸のすく心地が致します
織田家家臣あまたある中、城持ち大名に取り立てられた者は、まだ1人もおりませぬ
明智様がいかに信長様のご信任厚くあらせられるか
イヤ~!あやかりたい!私もあやかってみたい!」とマシンガントーク(笑)

書状を読み終えた光秀が「これが信長様のご命令か?」と訊ねると
「ハイ!岐阜を立つ時、殿からそれを明智様にお渡しするようにと…
殿が仰せになるには、帝をお支えするお公家衆が
食うに困るほどの貧乏暮らしゆえ、ナンとか助けてやりたい
そのため、明智様と私とで知恵を絞れー!とのことでござりました」と答えたものの

光秀は「洛中、洛外の田畑1反につき、一定の米を税として取り
それを寺や富裕の者に貸し付け、その利息を公家衆たちに与えよとある
それだけではない!帝の妹君のご領地を幕府が勝手に奪い奉り
それを奉公衆から取り返し、幕府の者を処罰せよとある
…といった信長からの命令の内容に驚いたらしく

藤吉郎が「殿は、朝廷の方々をどうお助けし
、喜んで頂くか
それで頭がいっぱいのご様子…(笑)」と告げるも
「お気持ちは判るが、これでは幕府にケンカを売るような中身ばかりではないか!
…と、戸惑いを隠せない光秀に「よろしいではござりませぬか!明智様もそうして来られた…
もはや、殿は公方様や幕府なんぞは、どうでも良いのです
朝廷と共に敵を討ち果たし、天下を治める
私などは、それで結構だと存じますが…」と明かし

光秀が「それは違う!公方様を頭に戴く幕府が、諸国の武家を束ねてこそ世は治まるのだ
今、その幕府は病んでおる…我らがそれを正せば…」
…と先代の将軍・義輝と語り合った「麒麟がくるような」理想の世の形を口にした途端
「正せますか?幕府はもう百年以上も内輪揉めと戦で明け暮れて来たのです、百年も!

私は幼き頃より、百姓の下働きや物売りをされられ
公方様や幕府が、どれだけ有難いものかを知らずに育ちました
それゆえ、かえって世がよう見える時があります…幕府はそろそろ見切り時では?」

…と、己の才覚ひとつで、のし上がって来た藤吉郎には見えて
武家育ちの光秀には見えないものがあるというか
近い将来、反目し合う2人の、最初の大きな齟齬と思えるシーンだったんだけど

甲斐さんが「『離婚弁護士2』の再放送でイイなあ」とお気づきになった(笑)という
佐々木蔵之介さんの「藤吉郎」は、躁鬱の気があるんじゃないか?と思うくらい
1つのシーンでも表情や声音がコロコロと変わり、まさに「怪演」でございました(笑)
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2020年の秋ドラ10

2020-12-28 19:42:00 | 日記
この比叡山攻めで、僧侶やそこで暮らす人々をことごとく討てという信長の命に背き
「女子供は逃がせ」と部下に指示した光秀
「お下知は全ての者を討てとのことでございましたが
私の一存で女子供は見逃しました。お許し下さいませ」と詫びると

信長は「それは聞かぬことにしておこう。他の者なら、その首ハネてくれるところじゃ
山中に巣食う女子供は、ここ(…と光秀の胸を差し…)に刃を忍ばせておる
いずれ我らに牙を剥く。以後は皆殺せ」と厳重注意(汗)

しかし、明智一族が、覚恕の従者だという僧侶を捕らえ
覚恕とその腹心たちが東国へ向かった…との情報を訊き出したことにより
覚恕こそ取り逃がしたものの、高僧たちを全て討ち取り
比叡山を完膚なきまで叩き潰すことが出来たのは、光秀に負うところ大だと
志賀郡一帯の2万石の領地を与え、光秀は「城持ち大名」に…

一方、将軍・足利義昭は、摂津晴門と三淵藤英を前に
「そなたたちは、いくら信長でも延暦寺に対して、ここまではやらぬと断言したであろう
それがどうじゃ!僧侶は皆、首を獲られたと言うぞ!女子供もことごとく斬られたと言う!
城内に運び込まれた者たちの有り様を見よ!
何故この戦を止めなかった!」と怒り爆発(汗)

摂津が「先日、密かに叡山の覚恕様に拝謁致し
いかに田舎者の信長といえ、霊験あらたかな叡山には指1本触れることは叶うまいと仰せられ
げにも!と胸を撫で下ろした矢先のことにて
手を打つ いとまもございませんでした」と説明するも

「田舎者だからこそ、それがやれると思わなかったか!信長は何をしでかすか判らん男ぞ!
これを見て、京の者が何と言うか判るか?
幕府は信長の言いなりで、叡山滅亡の片棒を担いだ!
仏法の灯りが消え、世に闇が訪れるのは、幕府が無能ゆえじゃ!と…」と怒りは収まらず…

すると、摂津は「恐れながら、かかる有り様を招いた一因は
我らが皆、織田にハッキリもの申せぬところにあろうかと存じます
公方様が、上洛を成就させてくれた大恩人と仰せられるお方ゆえ
我らにも遠慮というものがござります」と答え

「そなたにも遠慮というものがあるのか?」という義昭のイヤミに
「そこまで仰せなら、我らも腹の決めようがござります!
この際、ハッキリと織田との関わりを絶つべきかと存じます!」と返すと
2人のやり取りを黙って聞いていた三淵が「それが出来ると申すか?」と質問

摂津は「出来る!今、大和の国では筒井順慶殿が松永久秀と睨み合うておられます
筒井殿は公方様の分身のようなお方、松永の後ろ楯は織田信長
この両者の戦が始まる時、幕府は筒井殿に援軍を送ればよろしいのです
松永は必ず織田に助けを求めましょう

となれば、戦の内実は幕府と織田のぶつかり合いとなり、互いの立場がハッキリ致します」
…と、筒井・松永の戦を代理戦争として利用することを提案し
「その戦に幕府が勝てる目算はおありか?」という三淵の言葉にも

「勝てるよう手を打つ所存!織田が幕府の敵と判れば、近隣の大名たちが馳せ参じましょう
皆、田舎大名には頭を下げたくありませぬ
戦は所詮、数を集めた者が勝つ!大軍を集めればよろしかろう」と請け合い
「それより何より、公方様にそのお覚悟がおありかどうかでござります」と迫ると、義昭動揺…(汗)

さて、家族の待つ京の館に戻った光秀は、女子供まで斬り捨てられた叡山の凄惨な光景に
自身の家族が重なるような悪夢にうなされることがあったため(汗)
ある日、次女の「たま」の姿が見えないことに不安を覚え
珍しい鳥が売られているというので、伝吾の供で市場へ行ったと知っても、胸騒ぎは消えない様子…

その妙な胸騒ぎは現実となり、たまが光秀の娘だと知る人々から
比叡山で殺戮を行った父・光秀への恨みの捌け口として
「明智光秀!鬼!」「比叡のお山で何人殺した!」「鬼め!娘を打ち殺してくれる!」
…といった罵倒と共に投げられた石が額に当たり負傷(汗)

そのたまが運び込まれたのは、皆様の予想通り?東庵先生の家(笑)
幸い傷は浅く、たまは駆けつけた光秀に「伝吾を叱らないで下さい
私が市場へ連れて行ってとせがんだので…伝吾が悪いのではありませぬ」と懇願

…って、竹千代さまが登場した時にも触れましたが
甲斐さんのおっしゃる通り、NHKのドラマに出演されている子役の皆さんは、本当にスゴイ!
この「たま」役の竹野谷咲さんも、子供らしいあどけなさはそのままに
でも、光秀に懇願するセリフを口になさる際の視線の真摯さは大人顔負け

イヤ、もちろん演出家の方の指示に従っておられるんでしょうけど
その指導以上の演技を見せて下さってるような気が…?
ちなみに、竹野谷さんは、甲斐さんご贔屓のドラマ「ぎぼむす」にも出演なさってました

ともあれ…光秀が「判っておる…悪いのは父だ…父が叡山で戦をしたからだ
この都には、身内を失った者も数多いよう…皆、気が立っておる
そうさせたのは父だ…そなたをそのような目に遭わせたのも父だ…謝る」と答えると

「母上がおっしゃいました。父上はやむを得ず戦をされている
悪いのは戦だと…父上は悪くない!」と未来のガラシャ
あんな澄んだ目で、こんなこと言われたら、父ちゃん泣いちゃいますよね?(笑)

ただ、この父娘のシーンにグッと来ていたトコへ
たまの手当てをした駒ちゃんが、光秀に「ナシがあるからツラ貸せ」と言い(笑)
体育館の裏(笑)ならぬ別室で、幕府が筒井順慶の後ろ楯となり
松永久秀と戦を始めようとしていることを明かし
2人は、順慶が滞在している下京の寺へ急行

その順慶は「困りましたね…私が幕府の方々から聞かされた話では
私が松永と戦えば、公方様は申すまでもなく、信長様も加勢して下さるであろうと…」と語り
光秀が「信長様は、松永様を上洛以来の味方であるとお思いです
味方の敵に加勢はなされますまい。味方の敵は、敵と見なされまする」と話すと

「私は信長様を敵にするつもりはありません
されど、我が父祖以来の地に踏み込む松永を放ってはおけませぬ」と順慶
光秀は、この言葉から、松永次第では和議に持ち込めるかも知れないと考えたらしく
「明日、大和へお戻りになると伺いましたが…途中、回り道をなされませぬか?堺へ…
私もお供致し、また今井宗久殿の茶を戴くのは如何かと存じまして…」

…って、この「また」というのは、以前に信長の命を受けた木下藤吉郎の付き添いで
鉄砲の買いつけのため、宗久のもとへ赴いた際に、一足違いで鉄砲を予約していたのが順慶で
いつか信長に引き合わせることを条件に、鉄砲を融通して貰った経緯を指していると思われます

そして、2人が宗久の館を訪れると…「明智様がお話をされたいというお方は
昨日からこちらへ逗留され、この上においででございます
いかが致しましょう?」と2階への階段を指し示す宗久

光秀が「茶を戴く前にお会いしておきたい」と答えると
「筒井様もご一緒に?」と重ねて質問
光秀が、順慶の方を振り向き「2階に松永様がおられます
しばし、お話をなされませぬか?」と訊ねると
予め、そう悟っていたのか?「よろしいように…」と頷く順慶

2階の部屋に入ると、久秀は2人に背を向ける形で易占いの真っ最中…
光秀が「松永様が易を嗜まれるとは意外でした」と声をかけると
久秀は「2年前、母上が亡くなられた時、こう申された
さしたる家柄でもなく、勝手気ままに生きているそなたに
道を教え、叱ってくれる者がどこにいる?母の他に誰がいる?と…

あの孔子様も、齢50を過ぎてからは、易占いで道を決められたそうじゃ。お主もそうしろ!
道の教えを持たぬ者は、闇を生きることになるぞ
よって、ワシも50を過ぎてからは、戦の前には易を立てることにしておる」と話し

…って「戦の前には…」の辺りで声に力が入ったかと思ったら
ここで初めて後ろを振り返り、順慶の顔を睨みつけ
ナンだか、吉田鋼太郎さんの独壇場の様相を呈して来て、かなり前のめりの奥さん(笑)

光秀が「当たりますか?占いは…」と訊ねると
「なるほど、そうかと思うこともあれば、これは違うと思うこともある」と答えたものの
「今日は如何です?戦は勝ちますか?」との質問には
「敵を前にして教える訳にはいかん(笑)」と苦笑い(笑)

…が、その一瞬後「のう?順慶!」と呼びかける声が別人みたいに変わり
不敵な笑みを浮かべた順慶が「しかし、知りとうございます」と返すと
おもむろに立ち上がり、部屋の隅に置いてあった美術品を手に取って、順慶の前にかがみ込み
「この唐物の肩衝茶入れを千貫で買うと言うのなら教えてやろう」と久秀

順慶は、目の前に差し出された茶入れを眺め
「4年前、京の大文字屋が見せてくれた茶入れを思い浮かべますが
釉薬の流れにさしたる趣も見出だせず、肩衝の形もあれには及ばぬかと…十貫ならば…」と返し
「見たのか?あの初花を…」という久秀の問いに
「今は、信長様がお持ちと聞いておりますが、あれこそ千貫の値打ちがあろうかと…」と答えると

久秀は「いかにも」と手にしていた茶入れを放り投げ
今度は刀を手に戻って来て、立ったまま、順慶を上から見据え
…って、今にも刀を抜きそうな緊迫した空気を漂わせたかと思うと
視線は順慶に注いだまま、光秀の肩をポンと叩き「来い」と一言

画面を通して観ていても、場の空気が張り詰めて行くのが判るんだから
生の現場で目にすることが出来たとしたら、呼吸数や脈拍数に変化があるかも…?(笑)
奥さんが、吉田さんの舞台にハマった理由が少し判ったような気がします
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2020年の秋ドラ9

2020-12-27 20:20:00 | 日記
将軍・義昭(滝藤賢一さん)も、比叡山の上下で両軍が睨み合っている内に
三好一族や大坂本願寺の門徒が京の周辺を徘徊し、治安が危うくなっていることに頭を悩ませ
和睦をするよう双方に使者を出していると言う摂津晴門(片岡鶴太郎さん)を
「ならば何故、戦が止まぬ?」と詰問

ここで、鶴太郎さんが「わ~か~り~ま~せ~ぬ~」と
「半沢直樹」ばりの顔芸でお答えになったんですが(笑)
その相手が、半沢の同期「近藤」だったのが、いとをかしでした(笑)

ともあれ…実はこの摂津こそが、長年、覚恕と手を組み
比叡山と利益を分け合って来た首謀者で、和睦を進める気など毛頭なく…(汗)
ただ、この2人の会話を、久々に登場した菊丸(岡村隆史さん)が聞いており、光秀に連絡
…って、またもや「架空の人物」が大活躍(笑)

そういえば、一昨日の「チコちゃんに叱られる」に
歴女でいらっしゃる杏さんが、ゲスト出演なさっていて
織田信長の話題から「麒麟がくる」の信長役・染谷将太さんのお名前が出たんだけど
岡村さんは、染谷さんとご一緒に撮影なさる機会がないみたいで
「僕は、基本、草むらにいるんで…」と密偵役らしいご発言をなさってました(笑)

さて、一方、膠着状態にある比叡山の戦況を見て
反信長勢力が信長への包囲網を狭めて来ており
伊勢長島の一向宗門徒が、大坂本願寺の命を受け
尾張の小木江城を攻め、信長の弟・信興を討ったため
京を捨て、いったん美濃へ戻ると言い出した信長に
「叡山の坊主に負けて帰った」などと言ったら
「美濃の衆も帰蝶様も、さぞやお笑いになりましょうな」と諌める光秀(汗)

この言葉に信長は「ワシは『尾張のうつけ者』と言われていたのじゃ
それが将軍を支え、京を3年も治めた!帝も『天下一の武将』とお褒めになった!
帰蝶が笑う?笑いたければ笑うがよい!
父上が生きておられたら、きっと褒めて下さる!
尾張の者も美濃の者も皆、褒めてくれる!皆!」…って、これもまた承認欲求の強さというか
自己肯定度を下げられるような言葉に過剰に反応(汗)

が、一呼吸置いて「帰蝶は笑うか…他に手があるか?」と冷静さを取り戻したものの
もう一度、将軍に和睦の働きかけを願い出ては?という光秀に対し
「和睦を…帝か!…帝に使いを出すか」と幕府ではなく、帝に救いを求めることに…

その帝はと言うと、またもや(笑)東庵先生を相手に
囲碁を打ちながら話すという体で心情を吐露…
「信長は、取り上げた領地を返し、叡山が都で行のうておる商いを全て認めるゆえ
弟・覚恕と和睦したいと申し出て参った」と話し

「将軍様が大層案じられて、中に入って収めようとされたと伺ごうておりましたが…」
という東庵の言葉に「覚恕は朕の弟ゆえ、何を考えておるか全て判る
初めから将軍を相手にするつもりはあるまい
己の力を誇示し、兄に頭を下げさせたい…覚恕の胸にあるのは、それだけであろう」と応え

更に「覚恕は、叡山で有り余る富を蓄えていながら
この御所の破れた屋根板1枚、直そうと申し出て参ったことはなかった
山では酒に浸り、女色に溺れ、双六・闘鶏にうつつをぬかしておるという…無惨な弟じゃ…
信長は、この館の屋根や塀を直してくれた
長年、覚恕が見て見ぬふりをしておった、この屋根を…

そればかりではない。覚恕は貧しい公家たちに金子を貸し、それと引き換えに領地を奪って来た
公家たちの苦しみはいかばかりか…これは朕と弟との闘いやも知れぬ」と明かすと
信長に救いの手を差し伸べるべく、関白の二条晴良に
織田、朝倉、浅井、そして延暦寺に対し、和睦を促す勅命を伝えさせ、この戦はようやく終結

しかし、摂津晴門は「これを機に、甲斐の武田信玄を京に迎え
織田の力を封じてゆきたいと存じますが、如何おぼしめされます?」と覚恕に持ちかけ
覚恕も「信玄とは文を交わしておる。結構なことではないか」と返し
相変わらず、信長放逐のための陰謀を巡らすことに余念がない様子…(汗)

そうそう!文と言えば、先日「光秀のスマホ」という
「もしも戦国時代にスマホがあったら」という設定のSFドラマの拡大版再放送があって
信長が、光秀や秀吉にムチャな命令の電話をかけて来たり(笑)
グループチャットの返信の速さで忠誠心を競わせたり(笑)

部下が、自分の期待通りの返事をしないと「あ、今、電波が途切れてよく聞こえなかった
もう一度言ってくれ」と圧をかけたり(苦笑)…と
思わず裏アカウントで愚痴りたくなるのもむべなるかなと…(笑)

それはともかく、ようやく都に平安が訪れた…と思いきや
将軍から二条城に招かれたらしき光秀は、入れ違いに立ち去ろうとしている松永久秀と遭遇
光秀の顔を見るなり「お主は知っておったか!?この席に筒井順慶が招かれておることを!
この場が、ワシが長年血まみれになって争うておる
あの男の祝いの席だということを存じておったか!?これは罠だ!」と激オコ(汗)

「あの順慶が、公方様(将軍)の養女を娶ることになったそうじゃ
この席が、その前祝いを兼ねておるということだそうじゃ
大和の国は、古くからあの順慶の家が意のままに治めておる
ワシは、信長と語ろうて、そこへ斬り込んだのだ
それを知っていながら、公方様はワシを笑い者にするため招いたのか!?
これが公方様じゃ!」と、まくし立て(汗)
光秀は「松永様!我らは決してそのような…」と口を挟むのが精一杯(汗)

更に「ワシは、幕府を離れるぞ!大和へ戻り、あの順慶と戦う!
信長殿にその旨伝えてくれ!」と荒々しい足取りで去って行ってしまい…
って、このド迫力の怒りっぷりに「さすが舞台俳優の人は違うねぇ」と奥さん(笑)
確かに、吉田さんの声量といい、滑舌の良さといい
光秀が「ナンも言えねぇ…」状態になるのも当然って感じ(笑)

その吉田さんは、このシーンについて「ごごナマ」で…
松永久秀という人は、これまで悪役のイメージが強かったものの
吉田さんの演じておられる松永久秀は、人間的で好漢という役柄になっているので
ちょっと強面なところも出そうと思われ、演出家の方と相談なさって
あのシーンが生まれたとおっしゃっていたんですが
その演出家の方は、あの豊かな声の大きさに関して
「ちょっと大き過ぎるんじゃないかな?」と心配なさっていたんだとか…(笑)

それはさておき…松永プンプン丸(笑)が去って行った直後、摂津が目の前に現れ
光秀は「摂津殿、何故、今日、松永様をここに招かれた?
松永様と筒井様を会わせればどうなるか、判った上で仕組まれましたな?」と責めるも
摂津は「公方様は、皆が仲良う力を合わせて
幕府を支えて欲しいと望まれておられる
これまでの経緯を水に流し、戦を止め、手を結べとの、申さば親心
私は、それをお汲み致して…」と、のらりくらり…

すると、光秀は「ほう!では、摂津殿が叡山に行かれ
織田と朝倉の和睦に応じぬよう、天台座主と話し合われたのも
親心にもとる行いであった訳ですな?」と、菊丸情報をブッ込んでチクリ(笑)
摂津が「そ…それは奇妙な話じゃ、誰がそのようなことを?
戦は終わり、明智様はこうしてお戻りになられたではありませぬか」と返すや

「戦が終わった?(笑)信長様の戦はまだまだ終わってはおりませぬぞ!
今、こうして摂津殿がここにおられる、叡山の主も無傷のままでいる
古き悪しき者がそのまま残っておるのだ!それを倒さねば、新しき都は作れぬ!
よって、戦は続けなければならぬ!お分かりか?」と真っ向から宣戦布告!?

今までずっと無用な戦は避けたいと思って来た光秀が、ここまで言うとは…(汗)
でも、麒麟がくるような…戦のない穏やかな世を作るために
今は戦をしなければならないと思い定めたんでしょうね?

ただ信長が、伊勢、近江の一向一揆と戦ったあと
朝倉・浅井の背後にいる比叡山を潰すため、再び比叡山の麓に兵を結集させ
「僧兵や雇われ兵、山に巣食う者、全ての者を討ち果たせ!」と命じ
「山中には武具を持たぬ者も数多おりまする!
その者たちはいかが致しまするか?」という言葉にも
「今日まで山を立ち去れと、何度も申し伝えて来たはず!皆、斬り捨てよ!」と耳を貸さず…(汗)

この戦は必要と思っていたとはいえ、この命令には従えなかったらしく
伝吾が、逃げ惑う山の者たちを指差しながら
「信長様のご命令通り、1人残らず斬りますか?」と訊ねた時
「女子供は逃がせ!皆にそう伝えよ!」と答えるあたり
やはり、無駄な殺生はしたくないとの思いが強いんだなあと…
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2020年の秋ドラ8

2020-12-26 14:26:00 | 日記
さて、再び「麒麟がくる」に戻りまして…
足利義昭を上洛させ、その新たな将軍の御座所となる二条城をわずか2ヶ月で完成させた信長は
兵力、財力共に勝る越前の朝倉義景を如何に倒すか思案中…というのは

「極主夫道」の撮影が一段落したのか?久々の登場となった(笑)帰蝶さまは
甥にあたる斎藤龍興が、朝倉と手を組んで美濃を取り返そうと企み
国境で小競り合いが続いていることを指摘
松永久秀は、信長を憎んでいる義景が話し合いに応ずる訳がないと断言
が、光秀は、出来れば戦を避けたいと思っており

同じ奉公衆の三淵藤英は、将軍の就任前に世話になった朝倉を討つには
「大義名分」が必要として、信長の参戦要請に応じず
その幕府の政所頭人・摂津晴門は、信長を成り上がり者と嫌い
古くからの大名である朝倉や、越後の上杉輝虎(後の謙信)に肩入れしており
共に戦ってくれる大名が集まらなかったためだったんだけど

光秀が、御所の崩れていた塀が修復されていた話をすると
信長は、かつて信長の父・信秀がしたように、自分が修理させたことを明かす内に
ふと、帝が朝倉との戦を天下平定のための戦と認めてくれれば、大義名分が立ち
大名たちも納得して兵を出すだろうという考えが浮かび
叶うかどうか判らない拝謁に命運を賭けることに…

本来なら、昇殿を許される身分ではなかった信長が、正親町帝に拝謁を許されたのは
帝と旧知の間柄だった(笑)東庵先生の口添えがあったから…となっていたんですが
この東庵先生といい、後の秀吉や家康だけでなく、将軍ともイイ感じの(笑)駒ちゃんといい
光秀を御所に案内した伊呂波太夫といい、架空の人物の活躍ぶりが半端ない!(笑)
まあ、話をスムーズに進めるために必要なんでしょうね(苦笑)

ともあれ…その拝謁の場で、帝は信長を当代一の武将であると褒め称え
天下静謐のため一層励むようにとの言葉を与え「信長カンゲキ!(笑)」
信長の承認欲求の強さは相変わらずながら(苦笑)
都と畿内を平定するための戦はやむなしという勅命を賜った訳で
永禄13年4月、信長は、呼びかけに応じた諸国の兵を従え越前へ…

越前と若狭の国境・佐柿の国吉城に入った織田方のもとには、若狭の土豪たちが次々と馳せ参じ
3万に膨れ上がった軍勢で、手筒山を1日で攻め落とすと
翌日にはその背後にある金ヶ崎城を攻撃
たった2日で敦賀郡全域を占領し、勝利の美酒を酌み交わす武将たち

酒が苦手な光秀が、その宴席を脱け出すと、家康もやはり庭に佇んでおり
ここで、奥さん期待のあのシーン(笑)
かつて織田の人質だった家康(当時は竹千代)が
母恋しさのあまり、城を逃げ出そうとしていた時
薬草売りに扮した光秀に、時が立てば状況も変わると諭され、干し柿を貰った件…が流れ
「やっぱ、竹千代かわいいわあ~♪」と萌え~(笑)
イヤ、そこじゃなくて(笑)家康は、あの時の薬草売りが光秀だと気づいてたんだなあと…

それはさておき…光秀も家康も、そして松永久秀も
手筒山攻めでは、織田方も千人を超える兵を失うほど、激しく立ち向かって来た朝倉方が
金ヶ崎城での攻防は「まるで自ら城を明け渡すかのような」戦いぶりで
何か腑に落ちないと、妙な胸騒ぎを覚えていたみたいだけど

光秀が偵察に出していた、いとこの左馬助の報告によれば
織田方の背後を守っていたはずの近江の浅井長政が
9千の兵を率いて敦賀に向かっていると判明
浅井は、朝倉と長年よしみを通じて来たとはいえ
信長の妹・お市の方を正室に迎えている現在、この進軍は正に青天の霹靂(汗)

いかに織田方が大軍だろうと、朝倉と浅井の挟み撃ちに遭えば勝ち目はなく
退却を進言する光秀に、信長は、帝の勅命第一だと断固拒否
でも、光秀が、信長の命は、もはや信長1人のものではない
決して死んではならぬのだと説得すると「ワシは逃げる!」と手のひら返し(笑)
まあ、決断も行動も速いってトコが信長らしいのかも?(笑)

一方、光秀は、信長の護衛を松永に託し、本軍の采配は柴田勝家に任せ
僅かな手勢で敵を食い止め、本軍を守る「しんがり」は自分が務めようとしていたところへ
織田家の家臣たちに、まだ武将として認めて貰えていないと嘆く木下藤吉郎が「しんがり」を志願
その必死な思いを汲み取り、2人は最後尾で命懸けの奮闘

が、光秀が京に戻ると…藤吉郎が光秀よりも一足早く帰り着いたせいで
織田家の家臣たちは「お前ごときにしんがりが務まる訳がない
どうせどこかに身を隠し、頃合いを見て逃げ帰ったのであろう
明智は帰らぬ、お前は生きてここにおる、それが嘘の証じゃ」などと言い
全く信じようとしなかったらしく、藤吉郎が悔し涙を流すのを見て

光秀は、柴田勝家らに「木下殿は立派にしんがりを務められた!
敵を欺くため二手に分かれ、京に入る折りには別々になったが、戦場での働き、実に見事であった!
誰のおかげで、その酒が飲めるとお思いか!」と激おこプンプン丸(汗)

更に、事実上の敗北にショックを受けたのか?
信長は、誰とも会わずに引きこもり状態(苦笑)
帰蝶からの文に「返事を書かねばならん…何と書けばよい?負けたと書くのか…?」やら
「御所にも行かねばならぬ…帝に何と申し上げたものか…」やらと思い悩んでいて…(汗)
これもやはり、承認欲求の強さゆえなのかなあと…?

でも、光秀が「こたびの戦、負けとは思うておりませぬ。信長様が生きておいでです!
生きておいでなら次がある!次がある限り、やがて大きな国が作れましょう
大きな国が出来れば平穏が訪れ、きっとそこに麒麟がくる…」と慰め
しかも、その麒麟が「信長には次がある」と言った声を聴いたと話すと信りん大笑い(笑)

更に、将軍には「浅井の思わぬ裏切りに遭うても、3万という大軍をほぼ無傷で退いてみせた
その結束の強さは、信長様以外、誰も真似できぬもの」と言ってやれ!とアドバイス(笑)
…って、信りんの扱いが上手いっすねぇ(笑)

もっとも、奥さんは、このシーンを観て
かつて、甲斐さんが「裏切りの街角」のヒットのあと
同じ路線の新曲を…と期待されたにも関わらず
全くテイストの違う「かりそめのスウィング」をお書きになり
思っていらしたような結果が出なかった(失礼!)ため
「HERO」がヒットしたあとには、同じ路線の「感触」を書かれたのに
予想よりもチャートが伸びなかったことを不満に思われた際に

某国営放送のMディレクターから「HERO」と同じように1位を取れないことを嘆くのではなく
数多ある楽曲の中での、この順位だと考えればいいと言われ
すぐに納得なさって、気持ちを切り替えられた…
というエピソードを思い出したんだとか…(笑)
じゃあ、甲斐さんは信長タイプ?…まあ、せっかちでいらっしゃるのは間違いなさそうだけど…(笑)

ともあれ…その退却から、わずか2ヶ月後、信長は家康軍と共に近江に出撃し
朝倉・浅井両軍と戦い、見事リベンジを果たす…が
四国に潜伏していた三好一族が、朝倉・浅井に呼応するように摂津へ押し寄せ
しかも、摂津にある一向宗の総本山・大坂本願寺の数万の門徒たちが
三好方につくという不測の事態が勃発、またもや挟み撃ちとなり、いったん兵を引く羽目に…(汗)

その後、信長は、近江・宇佐山城に本拠を置き
朝倉・浅井軍は比叡山に陣を敷き、山の上下で睨み合いが続く中
西からは、三好一族と大坂本願寺の軍勢が迫り
南では、朝倉方に呼応した近江の六角承禎と、伊勢長島の一向宗が蜂起
背後を突かれる前に、一気に山へ攻め上ろうと言う信長と
山の戦は、高みから攻める方が有利である上に
比叡山の増兵たちには地の利があると及び腰の家臣たち

八方塞がりで、にっちもさっちも行かなくなっていた時、光秀が朝倉方に使いに出していた左馬助が
朝倉家家老の山崎吉家が光秀に会いたがっているとの知らせを持って帰って来て
和睦できる見込みがあると比叡山に向かった光秀が
朝倉義景に対して「越前はそろそろ雪が降る
雪が積もれば、朝倉勢の帰還が困難になる
かといって、2万余りの兵を春まで山中で養うのは相当な負担であろうし
この戦は潮時ではないか?」と訴えると

義景は、比叡山の主である天台座主・覚恕に援軍を頼んだ際に
信長を都から追い払うまで戦いを続けるよう命じられたことを明かし
光秀は、覚恕が信長を嫌っているのは、比叡山が何百年もかけて手に入れた
都での領地や寺社や商いを信長が次々に奪ったためと知り、覚恕に直談判することに…

その覚恕(春風亭小朝さん)は、酒と女色に溺れる俗物…(苦笑)
そもそもは、容姿が美しく賢明な兄・正親町帝(板東玉三郎さん)に対する強い劣等感から
金と力を手に入れれば、誰もが頭を垂れると思い込んだ結果らしいんだけど
確かに、生まれた時から玉三郎さんのような兄ちゃんと比較され続けたら
心がねじけてしまうのも、むべなるかなあと…(苦笑)
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