ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

春に散る2(ネタバレあり)

2023-08-31 14:03:00 | 日記
我が家にとっての「沢木耕太郎」さんは「敗れざる者たち」や「一瞬の夏」
そして、甲斐さんが、ドイツW杯を現地で観戦なさっていた時に
斜め後ろの席にいらした沢木さんから「急に『甲斐くん!』って言われて(笑)
二人で『ナンでここにいるの?』って…ああいう出会いもありますから面白いですね」
…と話されていたこともあり「スポーツ関係のノンフィクションライター」とのイメージが強いんですが

世間的には「バックパッカーのバイブル」と呼ばれている
「深夜特急(第一便~第三便)」のライターの方という認識みたいですね?
もっとも、スポーツにしても旅にしても、最終的には「人としてどう在るか?」ということを
突き詰める…というか、長年に渡って問い続けていらっしゃるんじゃないかと…?

この映画も、ボクシングを通して、その「ドラマ」の部分にスポットが当てられていて
予告編のキャッチコピーは「二人は『一瞬』だけを生きると決めた」というものだし
パンフレットの見開きには、拳を構えて向き合う広岡と翔吾の姿に
「どう生きるかなんてどうでもいい」
「どう死ぬかなんて知ったことか」というフレーズが添えられてました

その物語は、ボクシングの世界チャンピオンになる夢を諦め
アメリカでホテル事業を成功させた広岡仁一(佐藤浩市さん)という男性が心臓病を患って
「人生の最終コーナーを昔の仲間とゆっくり歩くつもり」で帰国し
一人で飲んでいた居酒屋で、大騒ぎしている若者たちに注意したところ「場外乱闘」に発展(汗)

同じ店に居合わせた黒木翔吾(横浜流星さん)という元ボクサーの青年も店を出て
その様子を窺っていると、もちろん、広岡の圧勝に終わり
翔吾が広岡に近寄って行き、若者たちの仲間だと勘違いした広岡にノックアウトされながらも(苦笑)
「ボクシングを教えてくれ」と頼むと、あっさり「断る」と返される…という出会いのシーンに始まり

広岡が、かつて所属していた「真拳ジム」を訪れ
亡き父の跡を継ぎ、ジムの会長となっていた真田令子(山口智子さん)に
今は落ちぶれているという二人の仲間(片岡鶴太郎さん・哀川翔さん)の居場所を訊ね
それぞれに「俺と一緒に人生を考え直してみないか?」と声をかけたものの
広岡が借りた家(事故物件(汗))に同居することになったのは鶴ちゃんだけ…
哀川さん演じる元ボクサーは、アメリカで成功し、凱旋帰国した(と思っている)広岡を妬んでいる模様…

そんな広岡について、佐藤浩市さんが…
「広岡は、自分の最期を、人生で一番良かった時期の仲間たちと終えたい(という)
非常にロマンティックなことを考えていた男なんですよね
原作にある、そうした背景的なことは、あまり映画では語られていないじゃないですか

でも、逆に良かったかなと思っています
セリフで説明しなくても、なんとなーく伝わるものってあるし、映画って、そういうものでしょ」
…と、話されているのを拝見して、甲斐さんが、映画「照和」をお撮りになったフカツマサカズ監督に
「全部説明しようとしなくていいよ」とおっしゃったことを思い出しました(笑)

ともあれ…初老の元ボクサーたちが暮らす家に、あのノックアウト以来ずっと
広岡を探していたという翔吾が訪ねて来て、再び「ボクシングを教えて欲しい」と懇願するも
広岡はすげない返事…が、かつての仲間たちが「テストしてやれば?」と促し
自分たちが若い頃にやっていたトレーニング
河っ原の急勾配の土手を走って10回登ること…を指示したところ、あえなくリタイア(苦笑)

「10回登れるようになったら、また来い」と言われた翔吾が、見事リベンジを果たし
不公平な判定負けに怒り、一度は辞めたボクシングを「ゼロから教えて欲しい」と頼み込むも
心臓に病を持つ広岡は「俺は年だ、先が短い」と頑なに拒否
その途端に翔吾が「俺も先なんかない!今しかないんだ!」と訴えると
その激しさ、切実さに打たれた広岡は、翔吾を家に住み込ませてトレーニングすることに…

奥さんは、このシーンの横浜流星さんを拝見して
「HERO」や「感触」の頃の甲斐さんが、何かに急き立てられるように
がむしゃらに突っ走っておられたご様子を思い浮かべていたらしいんだけど

流星さんご自身も、パンフレットのインタビューの中で…
「僕も翔吾と同じように『今しかないから、一瞬一瞬を燃え尽きたい』という感覚を普段から強く持っています
人生は一度しかないし、極端に言えば、明日死ぬかも知れない
だから、後悔しないように、毎日を必死で生きている翔吾に、非常にシンパシーを感じます

彼の嘘偽りのない言葉にも深く共感しましたので、違和感なく演じることが出来ました
『翔吾は、今どきの若者とは少し違って、自分の感情をストレートに表に出す』と言われて
そこは、僕自身とは違うのですが、彼の芯となる部分なので、大事に演じていきました」
…と話されているのを拝見して、ナンとなく、奥さんの言わんとする意味は判ったような気が…(笑)

それはさておき…所属ジムは、広岡の古巣の真拳ジムに決まりかけたところ
翔吾が、世界戦を控えたジムのホープである大塚(坂東龍汰さん)をスパーリングで倒したことで
「考えるボクシング」がモットーの真拳ジムに
翔吾のような荒々しいスタイルのボクサーは合わないと、山口智子さん演じる会長に断られてしまい

…って、この大塚役の坂東さんは、木村拓哉さん主演のドラマ「未来への10カウント」にも
ボクシング部員として出演なさっていたんだけど
「小学生の頃からやって来た空手のクセが抜けない」という設定の役で
今回の横浜流星さんと重なるなあ(笑)と思っていたら
甲斐さんのお気に入りドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」で
坂東さんと流星さんは共演なさってました(笑)

ともあれ…その「みらてん」でも、坂東さんのボクシング指導を担当された松浦慎一郎さんは
「初めて会った時は、1ラウンドももたなかったのが、陰ですごく努力していたようで
いつの間にかスタミナをつけていました
今回は最初から鍛えて来てましたね」と振り返られ

坂東さんは「プロボクサー役を演じることは、一つの僕の夢でもあったので
決まった時は本当に嬉しかったのと同時に、過酷な役作りから撮影を想像して
楽しみな気持ちと不安な気持ちがありました
撮影が始まるまでに、僕がやるべきことは、ひたすらボクシングと向き合うことでした

大塚は、ボクシングのシーンの撮影がほとんどだったので
ボクシング指導の松浦さんと流星くんと、たくさん話し合いながら作っていきました
流星くんは、とにかくフィジカルが強く、大塚も負けないくらい強く見えないといけないので
喰らいついて、がむしゃらに演じました
松浦さんは、僕の得意な打ち方を生かして、手を作って下さり、本当に助けられました」と明かされてます

ちなみに…松浦さんは、トレーナー役となられる佐藤浩市さんにミット打ちの指導をなさった時のことを
「『受けるのは怖いと思いますが、ミットをなるべく顔の近くに構えて、パンチを迎えに行って
どっしりとした態度で流星くんをリードして下さい』と話しました

流星くんのパンチを受けると、かなり痛いはずなんですが
佐藤さんは、絶対に流星くんの前では痛いと言わない
『本気で来いよ』と、カッコよかったですね」と振り返られ

流星さんは「佐藤浩市さんからは、どんな刺激を受けられましたか?」という質問に…
「とても優しく包み込んでくれる方で、現場でも、共演者とスタッフの士気を上げるために
自ら声を上げて、時には厳しく言って下さって…
(広岡)仁一と翔吾として、心で近づけたという実感がありました

演じる仁一の目と、それを俯瞰で見る客観的な視点を持たれていて
自分は、翔吾として生きている時は、翔吾の目でしか見られなかったので
まだまだ視野が狭いなと学ぶことが沢山ありました」とおっしゃってるんだけど

佐藤浩市さんは、年齢を重ねられても「大ベテラン」と呼ばれていらしても
いつも何か新しいことに挑戦なさっているというか
もちろん「重鎮」的な役柄も、ピッタリとハマってお見事なんですが
「よくそんな役をお引き受けになりましたね?」と
観ているこちらがヒヤヒヤするような「イッちゃってる系(笑)」の役を演じられたりもするので
この「広岡仁一」という男性が、本当に心から自分の最期を受け入れるまでの過程を
繊細に演じることが、お出来になったんじゃないかと…?
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春に散る1

2023-08-28 17:35:00 | 日記
我が家としては珍しく封切り初日に観賞しました♪
…というのも、WBCのドキュメンタリー映画「憧れを超えた侍たち」を観に行った際に
「ミッション・インポッシブル」「リトル・マーメイド」などと共に、この映画の予告編も流れていて
「春に散る」というタイトルがスクリーンに現れた途端に「あっ!沢木耕太郎さんの…」となり…って

以前に、このブログでも触れさせて頂いたんですが
かつて、甲斐さんが「今、一番会いたい人間」とおっしゃったり
「最近、一番嬉しかったこと」を訊ねられた時に
「沢木耕太郎が甲斐バンドのライブを観に来たこと」とお答えになったということで

学生時代の奥さんが、沢木さんの著書「敗れざる者たち」を手に取って以来
「沢木耕太郎」というノンフィクションライターの方のお名前は、特別なもの(笑)と定着していたトコへ
我が家の購読紙に、沢木さんの「小説」が連載されるようになり

しかも、それは「敗れざる者たち」に収録されている「クレイになれなかった男」
その続編で、沢木さんの代表作の1つである「一瞬の夏」で取り上げられた
プロボクサー・カシアス内藤さんの半生というノンフィクションと「対になる」ボクサーものと
沢木さんご自身がコメントなさっていた作品であり
毎日、夢中になって読み続けていたので「ついに映画化か!」と食いついた次第です(笑)

更に…「40年ぶりに日本の土を踏んだ、元ボクサー・広岡仁一」には佐藤浩市さん
引退を決めたアメリカで事業を興して成功したものの、突然に帰国するトコから物語は始まり
不公平な判定負けに怒り、一度は辞めたボクシングを
ふとしたことで知り合った広岡に「教えて欲しいと頼み込む若者・黒木翔吾」に横浜流星さん

…って、この作品を元に、高倉健さんのために書かれた映画のシノプシス(あらすじ)もあったそうだけど
「自分が演じるのは無理だ」と言われたらしいという話を聴いていたせいで
元ボクサー役は、健さんのイメージが強かったのが
実際に映画を拝見すると「佐藤浩市さん以外には考えられない!」状態に…(笑)

そして、甲斐さんが、そのアクションを大絶賛なさっていた横浜流星さんも
空手チャンピオンでいらしたという高い身体能力を活かされ
見事に「怒れる若者」ボクサーを演じておられたし
…って、この作品のために受けられたプロテストに合格なさったんですよね?

その流星さん演じる若者の対戦相手のボクサー役を務められた窪田正孝さんも
掴みどころのない…というか、今どきの若者風ながら孤高のチャンピオン…といった難しい役柄に
ガチにしか見えないくらい成りきっておられました

ただ、前述の「予告編」の中に、窪田さん主演のホラー映画の予告も含まれていて
その2本の予告に登場なさる窪田さんのキャラクターが、全くの別人みたいで
「ナンか、これを続けて見せられても…」といった気分になり(苦笑)

奥さんがよく、シリアスなドラマに引き込まれていた最中にCMが入った途端
そのドラマの役柄とはかけ離れた、明るい笑顔の俳優さんが爽やかに出て来られると
「ナンだかなあ…」と言ってる気持ちが、ちょっと判ったような気が…(笑)

ともあれ、原作者の沢木さんは、この映画のパンフレットの中で…
「人は、どのように生き切ればよいのかということが、心に浮かぶようになったとき
初めて自分はどのように死に切ればいいのかと考えるようになるのかもしれない

私はこの『春に散る』という小説で、ひとりの初老の男に、生き切り、死に切れる場を提供しようとした
それは、ある意味で、同じような年齢に差しかかった私たちにとって
人生の最後の、ひとつの理想の日々を描くことでもあっただろう

私は、映画の制作スタッフに『春に散る』というタイトルと
広岡という主人公の名前を貸すことに同意した
しかし、同時に、それ以外のすべてのことを改変する自由を与えることにも同意した
というより、むしろ、私がその一項を付け加えることを望んだのだ

文章の世界と映像の世界は、目指すところの異なる二つの表現形式である
映画の制作スタッフが、広岡をどのように生き切らせ、死に切らせようとするのか
あるいは、まったく別のテーマを見つけて提示してくれるのか
楽しみにしている」…とコメントなさっているんですが

「ロクヨン」「糸」「護られなかった者たちへ」「ラーゲリより愛を込めて」などを手掛けられた
瀬々敬久監督は、沢木さんのノンフィクション作品の愛読者でいらっしゃるみたいで
「かつて読んだルポルタージュの要素も含めて
『THAT'S SAWAKI』のような映画を撮りたい」とか

「『敗れざる者たち』の『人間は、燃え尽きる人間と、そうでない人間と、
いつか燃え尽きたいと望み続ける人間の、三つのタイプがある』という一節もテーマに取り入れたい
決して、勝つことだけがスポーツではない
格闘技の中にある勝ち負けを超えた世界も描いてみたかった」と話されていたそうです

ちなみに…谷村新司さんが、アリス最大のヒット曲となった「チャンピオン」をお書きになったのは
「作家の沢木耕太郎さんと雑誌の企画で対談した後
誘われて下北沢の金子ジムへ、カシアス内藤のスパーリングを見に行ったんです
その夜のうちに感じたことを書いたのが『チャンピオン』でした」と明かされたことを知って

我が家では、当時「チャンピオン」の歌詞が、1番で「立ち上がれ」と言ったそばから
2番では「立たないで」になっていることにツッコミを入れていらした方々に
是非とも「クレイになれなかった男」と「一瞬の夏」を読んで欲しいと話したことを思い出しました

さて、ここからは、更に映画のパンフレットを参考に、色んなエピソードをご紹介して参りますので
ある意味「ネタバレ」する部分もあるやも知れず
これから観賞を予定なさっている皆さまは、ご注意下さいませ…m(__)m

この瀬々監督のコメントを紹介なさった星野秀樹プロデューサーも
「春に散る」が出版されるや、すぐに出版社へ映画化したい旨の連絡なさったらしいんだけど
それは、星野さんも沢木さんのファンでいらした上に
「春に散る」で描かれている疑似親子や師弟の関係が
星野さんの「映画を製作するにあたって軸にしているテーマ」だったことと

小説の中の「心を残す場所があったということ。
もしかしたら、人は、それを幸せと呼ぶのかも知れない」という件に感銘を受けられ
「心を残す家族や仲間がいる幸せを、
観る方にも味わってもらえるような映画を作りたい」と、強く思われたからなんだとか…

星野さんが、沢木さんとお会いになった際には、前述の「コメント」と同様に
「小説と映画は異なる表現形式だから」と沢木さんから要望や意見が提示されることはなく
「任せる」と託されたとのことですが

この企画が正式にスタートするまでには、かなり時間がかかったようで
それは「人間ドラマとボクシングという、通常の映画の2本、
あるいは3本分の準備が必要だった」ためらしく
「結果的に6年近くも粘れたのは、それだけ作品に魅力を感じていたからだ」とおっしゃってます

実際に、脚本には何度も改稿が加えられたみたいで
流星さん演じる「黒木翔吾」という若者は、原作では、ボクシングジムの会長の息子だったけど
この映画の中では「物語を人間ドラマの方向へ大きく動かすために
幼い頃に父親が出て行き、母親に育てられた」という設定になっていたり

小説のキーパーソンだった「広岡佳菜子」も「広岡の会ったことのなかった姪っ子」に変わり
佳菜子には、父親(広岡の兄)の介護をしているという境遇が与えられていたり…って
これは、広岡が日本を出て、アメリカへ行った40年前はバブル時代だったのに

久しぶりに帰国したら、兄だけではなく、日本という国そのものが年老いて弱っていることで
広岡が故郷を見る目に、決して郷愁だけではない複雑な想いを滲ませる効果をもたらしたようです

また、沢木さんの「テロルの決算」の中で、17歳の少年が呟く
「立つなら今しかなく、いつだって今しかないのだ」という言葉を翔吾のセリフの中に取り入れ
「若者の一瞬で燃え尽きたいという気持ちと、老齢に差し掛かった者の気持ちを
『永遠の一日』のように対比させようと思った」んだとか…

「人間ドラマ」の部分については、いったん置いといて(笑)
「ボクシング」の部分に関しては、大きな3つの試合シーンと
広岡の古巣のボクシングジム「真拳ジム」でのスパーリングシーン
そして、広岡と翔吾が知り合うきっかけになった「ケンカ(笑)」のシーンがあるんだけど

そのボクシング指導と監修を依頼されたのが、松浦慎一郎さんで
「あゝ、荒野」「ケイコ 目を澄ませて」などでボクシング指導を担当なさったほか
俳優さんとしても活躍されている「日本映画界における唯一無二」の方らしく
瀬々監督も「松浦さんが現れて、日本のボクシング映画は変わったんじゃないですか」と絶賛なさってます

その松浦さんも、沢木さんの作品の愛読者で
NHKのオーディオドラマ「春に散る」に出演されたそうですが
「原作を読んだ時、映像化は難しいと感じた」らしく
瀬々監督には、一番最初に「世界タイトルマッチという、ボクシング界で最高峰の試合で
誰もがテレビで見慣れている設定の難易度」を説明なさったみたいです

確かに、現在は特に「モンスター」井上尚弥選手のタイトルマッチのチケットが瞬殺になるくらいだし
あまりボクシングに興味がない方でも、そのニュース映像を目になさったり
1度くらいは「ロッキー」や「あしたのジョー」をご覧になったことがおありなんじゃないかと…?

ただ、松浦さんは、流星さんから「今まで松浦さんが作ったことのないボクシングシーンにして下さい
そして、プロから見てカットでごまかしてると思われないようにして下さい」と頼まれたことを
「現場に行く度に思い出して気合いを入れました」と明かされ
流星さんの「空手のパンチを、力を抜いてスピードに乗せて打つコンビネーションパンチに変え
蹴りは封印されるため、間合いや重心の位置の変化」を指導なさったり

「ある男」で共演され、撮影後に松浦さんから個人的にトレーニングを受けていらした窪田さんには
「それまでの練習に、ボディの鍛練やスパーリングを入れるなどして強化」され
「プロに匹敵する厳しい特訓」を課されたそうだけど
窪田さんは「流星くんに遠慮されたくない」と耐え抜かれたらしい(汗)

…って、かつて松浦さんが、ミットトレーナーを務められた
元WBA世界スーパーチャンピオンの内山高志さんが、松浦さんに依頼されて、指導に駆けつけられ
内山さんをリスペクトなさっていた窪田さんは
「内山さんに、役者がやるボクシングって、こんなものかと思われたくない」と奮起なさったんだとか…

また、M・アントニオ・バレラさんや村田諒太さんなど、多くのチャンピオンを育てられた
世界的な名トレーナーでいらっしゃる田中繊大さんも参加され
「エキストラボクサー集め」…って、元チャンピオンの山中慎介さんや亀海喜寛さん!?…や
広岡が使うミット、WBAの世界チャンピオンベルトの手配を担当なさったと知ってビックリ!

そこまでリアルを追求されていたとは露知らず(苦笑)
うっかり見逃したお宝映像をチェックするため、もう一度、観賞しようかと迷っております(笑)
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最近のバラエティー

2023-08-26 14:10:00 | 日記
最近は、現在放送中の連ドラや、TVer・アマプラなどで配信されている
過去の名作ドラマを観るのに忙しく、あまりバラエティー番組を観てない我が家
奥さんが時々、ラテ欄で「これは!」と思ったものだけをチョイスしてるんですが
その選択の基準は、やっぱり「甲斐さん」なんですよねぇ(笑)

例えば「ホンマでっか!?TV」で「損得ハッキリさせます!せっかち人間徹底分析SP」とか
「生まれ順で人生が変わるSP」がオンエアーされると知るや、嬉々として録画予約を完了し
甲斐さんに当てはまる項目があると、先生方の説明に大笑い(笑)

ただ「せっかち人間」の回には、さすがの甲斐さんもビックリなさるような強者ゲストが勢揃いで
特に別所哲也さんが「カップ麺にお湯を注いだら、
すぐに麺をバリバリと割りながら食べ始める」とおっしゃった時には
「それならもうベビースターラーメンを噛った方が良くね?(笑)」とビックリ!(笑)
ホリケンさんの、後入れのスープや薬味を投入する時間を考えて、早めにフタを開ける
…というご発言が、かすんでしまうほどのせっかちぶりに始まり

今や、若者たちにとっては当然のことになっている倍速視聴はもちろん
連ドラは、1話3話5話…といった具合に飛ばし飛ばしにご覧になるとか
先輩俳優の方が、ゆっくりセリフを口になさると「早く言ってくれませんかね」と思われたり(笑)
「間」を取って、タメる芝居をなさる方には「それ、必要な間かな?」と首を捻られたり…って

これは、ハリウッドやブロードウェイでは、台本の1ページが1分のシーンと決まっていて
「間」が必要とされる場合には「ポーズ」と記されてあるため
役者さん個人の判断で「間」を取ることがないからだそうですが
我が家は、坂上忍さんが「役者としては、そういう観方は哀しい」とおっしゃったことに1票でした(笑)

カンニング竹山さんは、倍速視聴が出来ない映画館に行って「2時間じっとしてるのが苦痛」だそうで
予告編やダイジェスト映像をご覧になったり、観賞された方々のお話をお聴きになることで
「ストーリーを想像すると、だいたい合ってる(笑)」と話されていたんだけど(笑)
確かに我が家も「トップガン・マーヴェリック」の予告を観た時に
いくらトム・クルーズが教官役だとは言っても
「最後は絶対、自分が乗るんだよね?(笑)」と思ったら、まんまだったことが…(笑)

ちなみに…甲斐さんのお知り合いの映画評論家・町山智浩さんは、件のシーンになった時
劇場中に「お前が行くんか~い!(笑)」という
観客の心のツッコミが溢れていたとおっしゃってました(笑)

それはともかく…タイパを重視する若者が増えたおかげで、イントロが短い…あるいは全くない曲が激増し
2021年のヒットチャートのトップ20曲の平均イントロ時間は6.3秒で
イントロのない曲が、実に9曲もランクイン!?
10年前の2011年には、平均17.7秒、イントロなしは1曲だったのを遥かに更新…?(苦笑)

曲自体の長さも、4分台から2分台が主流になっているらしく
THE RAM PAGEの陣さんは「MVも(曲の長さに合わせて)短くなるんで
メンバーが16人いて、撮影時間は長いのに、チラッとしか映らない(笑)」と苦笑い(笑)

他の「せっかち」出演者の皆さんも「映画やドラマは結末を知ってから観る」とか
「ある程度クリア済みのゲームソフトをフリマで購入する」など
時短によって出来た時間は「睡眠に充てたい」「リラックスしたい」
「何か他のことをしたい」と話されてましたけど

諸先生方によれば、せっかちな方は「将来よりも現在の快感」を優先する場合が多いため
ダイエットに失敗したり、ギャンブルにハマりやすかったり…って
これは「ポジティブな切迫性」によって「イケる!」「運が向いて来た!」という
自分の感情の言うことをダイレクトに聞いてしまうからだそうです(苦笑)

「自分が今やっていることが一番面白い!」という人生の満足度・幸福度が高い一方で
視野が狭くなりやすく、ワンマンに事を進めるため、創造性はイマイチで
長期的に見ると、生産性は低く…平たく言えば「ひとりでバタついてる状態(笑)」なんだとか…(苦笑)
なので、マネージャーや共同経営者など、身近な方には「のんびり屋さん」を置き
迷ったら相談するようにした方が良いとのことでした

「生まれ順」の回によれば、末っ子の皆さんは…
「甘ったれ」「ワガママ」という一面はあるものの
「年上の兄弟姉妹を見て育っているので、親や先生に叱られないように行動できる」「打たれ強い」
「物事を決める時は、誰かに相談する」「団体スポーツが得意」「コミュ力が高い」
「ユーモアセンスがある」…って、たけしさん、タモリさん、松本人志さんは末っ子だそうで
概ねポジティブな特徴が挙げられていたんですが

第一子の皆さんは、以前の「ホンマでっか!?TV」を観た奥さんが「セイヤング」に投稿したように
「頭が良い」「リーダーシップに長ける」「長生きする」以外は、あまり触れられず…(苦笑)
ちなみに、その奥さんの投稿には…「神経質で人見知り、緊張しやすい性格になる
親の過干渉を受けて育つため、柔軟性がなくガンコで、異性にモテない

一番かまって欲しい時に、弟や妹に親の愛情を奪われ、人に気を使うようになる
まだ粘膜が伸びない子宮の中で育つため、足が圧迫され、股関節が固い
脂質を貯めようとする体質になるので、太りやすく、肥満度が高い
骨折しやすく、睾丸ガンになりやすい…などなどネガティブなことばかりが並び

しかも、教育年数が長く、親に大切にされるため、ご長寿の方が多いらしく
番組に出演なさっていた第一子の皆さんは、他の出演者の方から
『モテないのに長生きってツライね』とか
『骨折しながら長生きするんだ!?』とツッコまれておられました」…と記されていて
長男でいらっしゃる松藤さんに「ヒドイな(笑)」と笑いながらおっしゃってました(笑)

まあ、甲斐さんも「男兄弟がいる末っ子は『ワガママ』になるとか
兄がいる末っ子は『ゲイ』になる可能性が高く
しかも、兄の数が増えるほど、その可能性は高くなる」との部分には苦笑いなさってたけど…(笑)

イチローさんやボクを始めとする(笑)一人っ子の皆さんは…「ワガママ」「自分勝手」「ナルシスト」
「自己中」「太りやすい」「競争好き」などなど、末っ子以上の言われっぷりだったんですが(苦笑)
その代わりに「嫉妬心がない」「創造性が高い」とのことでした
ただ、ナンとなく「3勝7敗」って感じがナキニシモアラズかなあ?(苦笑)

そして、マイノリティの奥さん(笑)のお気に入り番組「私のバカせまい史」では
先日、MCのバカリズムさんが紹介なさった「若者の◯◯離れ史」が秀逸でした♪(笑)
…って、この番組は「誰も調べたことのないせま~い歴史を研究」する番組で
かつて放送された、本当の愛好家…というかマニアの方しか正解かどうかも判らない番組(笑)
「クイズ・カルトQ」をこよなく愛していた人間には「同じニオイがする(笑)」らしい(笑)

ともあれ…「若者の流行が激しく移り変わり、時代と共にすたれて行くものもある」との振りから
近年、若者の「テレビ離れ」「車離れ」「酒離れ」などが取り上げられていることに関して
「主に年配者が『最近の若者は◯◯をしなくなった』『日本は一体どうなってしまうのか』と
若年層の動向を嘆くニュアンスで使われることが多い」とバカリさん
「最初にメディアで『若者の◯◯離れ』が使われたのは、51年前の1972年」だそうで
この「初離れ」が登場した年を「離れ元年」とお呼びになってました(笑)

その「初離れ」は、岩波出版の月刊誌「図書」に掲載された「活字離れ」で
「元凶は教科書だ!!若者が本を読まなくなったのは、
小中高とつまらない教科書を強制的に読まされた結果、活字嫌いになってしまった」んだとか…(苦笑)
更に、その5年後の1977年には「文字離れ」が登場
こちらは、月刊誌「創」の「若者の文字離れはなぜ起こる?」との中で
「テレビやマンガによって文字を読まなくなった
その『文字離れ』の象徴は暴走族」とされていて

「彼らの間では、ほとんど言葉は交わされない
彼らは自分たちの乗り回す車を通して、お互いの気持ちを知り合う
ハイウェイを飛ばす爆音や警笛が彼らの唯一の会話だと言えよう」といった説明が続いていたんだけど
スタジオ内からは「そうかな?結構喋るけどね(笑)」との声が上がり(笑)
バカリさんも「暴走族って、わりと文字を使う」と
お得意のイラストで「押忍!」や「天下無敵」「夜露死苦」の文字が踊る
ツナギや特攻服姿の若者たちを描いておられました(笑)

…という具合に「70年代の年配者たちは、若者が本を読まなくなったことをずっと嘆いていたんですが
活字周りに多かった『離れシーン(笑)』に新たな『離れ』が出て来ます」と
83年の「選挙離れ」84年の「仕事離れ」「魚離れ」
85年の「テレビ離れ」「大学離れ」が紹介され
「80年代後半のバブル景気と同時に『離れバブル(笑)』が起きるんです」とバカリさん(笑)

86年「マージャン離れ」「海離れ」「歴史離れ」
87年「二輪車離れ」
88年「献血離れ」「土木離れ」「農業離れ」
89年「清酒離れ」「理科離れ」「製造業離れ」という一覧表を示され
「ナンと!5年間に10離れ!(笑)」と説明なさったあと
「90年代に入ると、バブルはハジケるんですが
『離れ』はハジケないどころか、かなり加速する」として

90年「果物離れ」「理工系離れ」「造船離れ」
91年「おせち離れ」
92年「成人式離れ」「着物離れ」「科学技術離れ」
93年「雑誌離れ」「餅離れ」「米離れ」
94年「新聞離れ」「果物離れ(4年ぶり2度目)」
95年「酒離れ」「落語離れ」
96年「野球離れ」「演歌離れ」
97年「理科離れ(8年ぶり2度目)」「果物離れ(3年ぶり3度目)」
98年「お茶離れ」「結婚離れ」「クラシック離れ」
99年「成人式離れ(7年ぶり2度目)」「スキー離れ」と早口に読み上げられ

…って「◯年ぶり◯度目」は、紅白歌合戦か甲子園出場みたいだったけど(笑)
「10年で23離れ、まあー離れました!」とバカリさん(笑)
「2000年代は、離れ尽くしたんじゃないか?
逆に、もう『離れ不足』になるかと思われたんですが『離れ』は止まらない!その数、158離れ!」と
モニター画面いっぱいに、小さな文字で「離れ」の数々が並んでいるのをバックに
「平均すると、1年に7離れ!季節でさえ年4です
大相撲の本場所で年6…超えちゃってます(笑)

では、若者は何から離れているのか?」と「CD」「ドラマ」「ゴルフ」「釣り」「ブランド」
「ローマ字入力」「折り込みチラシ」「無修正」「厨二病」「俺」「現実」「夢」などを挙げられ
…って、我が家は「おでんにカラシ離れ」に大笑い(笑)
「ほぼ『離れ』大喜利状態!(笑)日本はどうなってしまうのか?」となったトコで新たな展開へ…(笑)

1986年に「マージャン離れ」が起きたものの、近年は、オンラインマージャンが人気らしく
バカリさんは、この現象を「マージャン戻り」とお呼びになり(笑)その他の「戻り」一覧を紹介(笑)
「ラジオ戻り→radikoの普及」「活字戻り→図書館利用は増加傾向」「歴史戻り→歴史ブーム」
「ドラマ戻り→配信サービスの普及」「ゴルフ戻り→ここ数年、増加傾向」などなど…
ただ、これは、当時「離れ」た皆さんが「戻」って来られた訳ではないんじゃないか?とのツッコミも…(笑)

ともあれ…「離れ」の中には「そんなのあった?」という「離れ」もあり
「メンズブラ離れ」に関しては「ブームが起こったらしいんですが
そもそも『離れ』るほど定着してない(笑)
『メンズブラ離れ』というより『メンズブラ付かず…付けず(笑)』」だとバカリさん(笑)
「『クラブハウス離れ』は『離れ』史上最速の約1ヶ月で離れた『スピード離れ』(笑)
これは、若者に限らず、全世代の『クラブハウス飽き』ですね(笑)

『出汁(だし)離れ』は、パックや粉末の出汁を使う人が増えたという意味で
(かつお節などから)出汁を濾す人が減ったという、正しくは『濾し離れ』です(笑)
『缶切り離れ』は、手で開けられる缶詰めが増えたためで、これを『離れ』と言うなら」と
「洗濯機の普及→洗濯板離れ」「電車の普及→汽車離れ」「デジタル放送開始→アナログ放送離れ」
「高床式住居の普及→竪穴式住居離れ」を例に(笑)
「若者のせいではないですね、便利になっただけ」とバカリさん

「暴力団離れ」「暴走族離れ」「ケンカ離れ」「覚醒剤離れ」「犯罪離れ」などは
「そもそも、くっついちゃいけないもの(笑)離れてなきゃいけない」とおっしゃって「まとめ」に入られ
これらの「◯◯離れ」の原因は…「便利なものが増え、分散消費することによる選択肢の増加
少子化、あとは言いがかりです(笑)
若者が離れているものは、全世代で離れてます
例えば、2017年の『折り込みチラシ離れ』…新聞を取らなくなったんで、当然チラシもないと…

そして、これを嘆いていた年配者は、1994年…23年前に『新聞離れ』と言われた若者なんです!
どのツラ下げて!って感じですけど…(笑)
それを言っていたのは、その22年前、1972年に『活字離れ』と言われた若者です(笑)
『若者の◯◯離れ』というのは、その時の年配者が
『言いたいだけ』のフレーズに過ぎないってことですね(笑)」と着地なさってましたが(笑)
まるで、バカリさんの「ネタ」を拝見したような楽しいひとときでございました(笑)
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最近の奥さん

2023-08-20 14:22:00 | 日記
奥さんは、つい最近、スマホの機種変更をしました
バッテリーの減り方が激しくなって来ていたらしく
甲斐さんのライブで遠征する際には、たとえ日帰りでも、充電器を持参しないといけなくなり
先月の甲斐バンド日比谷野音ライブのあと、次のツアーまでの間にナンとかしようと思っていたそうで
やっと重い腰を上げて、ケータイショップの来店予約を取り
…って、ネットで手続きすれば簡単でお得と知りつつ、やはり不安だったみたいです(苦笑)

結果的に、対面で相談できたおかげで助かったというか
奥さんが、バッテリー容量重視で選んだ機種2つは
どちらも、今使っている機種よりスペックが劣る…つまり「サクサク感」がないと言われたらしく
「イヤ、絶対イライラするっしょ」ということで、全く「アウト・オブ・眼中」だった機種を選択
ただ、4年という月日の流れは半端なかったみたいで
「えっ!?ワンセグがない!?」「あれ!?イヤホンジャックもない!?」とビックリ!(笑)

まあ、イヤホンジャックの方は、これだけワイヤレスホンが普及すれば「さもありなん」だし
どうしてもコード付きで聴きたければ、変換キットを使えばいい…って
この方法では、充電しながら聴くことは出来ないようだけど…(苦笑)
でも、それより問題なのは、通勤中や移動時にテレビが観られないことらしい(笑)

イヤ、いつもいつもワンセグに噛りついてる訳じゃないんですが
例えば、今なら高校野球とか、サッカーW杯の時とか、箱根駅伝などの中継の途中で
どうしても家を出なくてはならなくなった時に、マストのアイテムだったので
若者のテレビ離れや配信サイトの充実といった時代の流れとはいえ
「頼りは、TVerのリアルタイム配信だけだ~!」と叫びつつ
配信のビミョーなタイムラグを突いて、ネットで最新情報が流れて来ることに戦々恐々としております(苦笑)

ともあれ…今回もショップの方にデータ移行をお願いしたそうで
電話帳はサクッと終わり、内容の確認を済ますと
「では、次のデータへ…」となり、これまでの経験上、小1時間くらいかと思い
差し出されたタブレットで、雑誌の記事を拾い読みしていたら
1時間を過ぎた頃に「あと70分」と言われたらしく
買い物を済ませて、いったん家に戻り、再びショップを訪れると

「閉店までに終わらないかも知れない」と告げられるも
ギリギリまで粘って待ち続けた挙げ句、タイムオーバー(苦笑)
「再来店するのは面倒だし…」と結局、自分でデータ移行することに…(笑)
もちろん「手数料返せ!」と心の中で呟いたことは言うまでもアリマセン(笑)
それにしても、昼過ぎから夕方6時までって、ボクも、ますます機種変更が億劫になりそうです(苦笑)

それはともかく…WBCのドキュメンタリー映画を観に行った際に
初めての「シニア割引」を楽々と顔パスで乗り切り(笑)
更に、その帰りの電車で、ソッコー席譲りを経験し
「そんなに老人感が出てるのか!?」と凹んでいた奥さんに更なる試練が…!?(苦笑)
職場に向かおうと最寄り駅へ歩いていた時のこと…

我が家から駅までのルートには、信号のない横断歩道が2ヵ所あるんだけど
その2ヵ所どちらにも、奥さんが渡る横断歩道の1ブロック先に、もう1つ別の横断歩道があり
ある日、奥さんが1ヵ所目の横断歩道を渡ろうとしたら
もう1つの横断歩道には、保育士の方に付き添われた幼稚園児たちが
右手を高く上げながら、元気いっぱいに渡っていたらしい

…で、横断歩道を渡り切ると、奥さんの歩く道と、園児たちが進んでいるであろう道の間には
民家やマンション、雑居ビルなどが建ち並び、お互いに姿を確認することが不可能になり
2ヵ所目の横断歩道で、再びもう1つの横断歩道が見渡せるようになるんですが
奥さんが、この2ヵ所目の横断歩道を渡ろうとしたら、もう1つの横断歩道に園児たちの姿があり

「えっ!?ウソでしょ?私、結構、歩くの速いはずなのに…あの子たち、途中で走った?」と
この「ワープ」ぶりにビックリ!…っていうか
幼稚園児と同じスピードでしか歩けないくらい「足が弱ったのか?」とショックを受けたんだとか…(汗)
でも、そのあと、駅へ向かいながら考えついたのは
最初に見かけた園児たちと、2回目に見た園児たちは「きっと別の園児だ!」説(笑)
何クラスかの園児たちが、それぞれのクラスごとに列を作り、同じ道を一緒に歩いていただけだ!
…と、自分に言い聞かせていたみたいです(笑)

その最寄り駅を擁するJR神戸線は「時刻表通りに動いていたらラッキー!」と言われるほど
連日…どころか、1日に何度も遅延や運転取り止め、行き先変更や運転休止のお知らせが届くという
もはや「アメリカの地下鉄か!?」状態になっていて
先日、奥さんが大汗をかいた柏木広樹さんのコンサートの日は、淀川花火大会の日でもあったようで
ツイッターには「花火大会に合わせて開催される大遅延大会」とのツイートが…(苦笑)

もう最近では、遅延のお知らせが届くと、運行状況を調べるよりも
まず、遅延に対するツッコミツイートをチェックする奥さん(笑)
「今日も安定の遅延」とか「ガッツリ平常運転」という定番ツイートに始まり
「相変わらず『絶対に遅れさせる!』と自分に真っ直ぐな神戸線」
「今日も華麗に遅れてる元気いっぱいの神戸線」といった
普段から神戸線を利用なさっている方には、遅れ具合が窺い知れるツイートや

「神戸線の遅延頻発を考えると、もはや車の方が時間信頼性高い」「息をするように遅延する神戸線」
「120分遅れって、USJの土日のアトラクション待ちのレベルやん」「絶賛運転見合せ中」
「何かしら止まらんと気が済まんのか?」「『遅れはございません』と言ったそばから遅れ出す」
「1日1回は遅延しないといけない業(カルマ)を背負ってる?」
「『毎日遅延線』に改名するべき」…といったツッコミ系

「動いてるだけマシと感じる今日この頃」「遅延してこそ神戸線」
「毎日とは言いません!たまには遅延しないで~」
「今、住んでる所の沿線は、ほとんど遅延なし!引っ越して良かったと心から思う」
「よし!ついに振替輸送も区間限定され始めたぞ」
「何もトラブルのない神戸線、逆にナンか怖い」という諦めツイートも…(苦笑)

その遅延の理由としては、大雨や強風、車両・信号・線路などの安全確認という定番から
列車がお客様と接触、お客様がホームから転落、車内で急病人が発生
踏切の異常、パンタグラフに異物が付着、踏切内で車が立ち往生、橋げたに車が追突
近隣で火災が発生、鹿もしくは猪が車両に接触、線路に倒木・置き石といった「あるある」なもの

ホームと列車扉の間にベビーカーの車輪が挟まる
乗降口の扉と扉の間に傘が挟まり、発車した駅へ引き返す
線路内に人が立ち入ったとの連絡があり、職員が捜索中…って
この時には「線路入って何すんの?ナンでそんなに入りたがるの?」というツイートが…(苦笑)

あと、急病人が行方不明となり車内外を捜索って理由もあったらしいし(汗)
遅延している列車の乗客や乗務員の乗り換え待ち…の際には「今のこれ、ナンの時間?」とか
「神戸線の関係者は、毎日違う遅延理由を考えるために会議を開いてる」というツイートも登場(笑)

あまりにも遅延が度重なることや、運転再開が深夜0時を過ぎたことにご立腹の乗客が
「社長連れて来い!」とか「タクシー代出せ!」などと係員の方に詰め寄り
「お客様対応のため遅延」となった際には
「遅延が基本、キレるのは素人、これが日常だからね」というオトナな呟きも…って
自分が遅延の原因になってどーすんの?(笑)

そうそう!奥さんの一番お気に入りの遅延理由は「線路上を歩いていたカメを救護したため」という
その時に居合わせたほとんどの乗客の皆さんが、ほっこりした理由みたいです(笑)
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柏木広樹チェロコンサート3(ネタバレあり)

2023-08-16 14:09:00 | ライブ
第一部が終了し、20分間の休憩に入ったものの、開演からまだ1時間も経っておらず
ガッツリ固定された同じ列の観客の皆さんは、特に席をお立ちになるご様子がなく
奥さんも、お三方の前を横切らせて頂くほど、緊急性のある用事もなく

また、喫煙所はホールの外にあり、再入場は不可のため、終演までお預けということで
そのまま、席に着いていたらしいんだけど、長袖のカーディガンを着ていても
「あり得ないくらい寒かった~!」そうで、半袖やノースリーブの服をお召しの皆さんが
異質な生き物(失礼!)のように思えたみたいです(苦笑)

そんな休憩中、ステージ上に置かれている木村さんのエレキベースを眺めていて
このコンサートの1週間ほど前に、木村さんが「リズムの捉え方についての提言」という
「note」をアップなさっていたのを思い出し、改めて読み返してみた奥さん

そこには、譜面の一部を撮った写真が掲げられていて
「甲斐バンドの1977年リリース『夕なぎ』のイントロのベースリフである
実際は、最後の2音以外はオクターブ上かな?」と木村さん
「初めて聴いた時に『オーディションかな?』と思ったくらい
ベーシストとしての基礎能力が丸裸にされるフレーズだと思った」と記されてますが

以前に、甲斐さんのファンクラブ甲斐報の特集でも、この「夕なぎ」について…
「僕の場合は、ああいう形のツアーに参加するのが初めてで
その1年目の曲は、どれも印象が強いんですけど
あの曲のベースラインは、すべての力量がバレてしまうというようなラインなので…
『これはすごく試されてるな』というフレーズだったので、特にあの曲はすごく印象に残ってるんです

ただ、それを不安に感じたとか、プレッシャーだったということではなくて
楽しくやらせてもらったんですが
あのフレーズ自体はみんな知ってますから、それをいい感じでやれて
自分としても達成感みたいなものを感じる曲でもありました」…と明かされてましたよね?

まあ、奥さんは、この曲で「人生初コーラス」を体験なさった木村さんが
ものすごく楽し気なご様子だったので、そんな「試されてる」感のある曲だと
思っていらしたことを知ってビックリしたらしい(笑)

ちなみに…この木村さん初参加の「ビルボードツアー2016」では
「夕なぎ」と同じアルバム「この夜にさよなら」に収録されている
「ブラッディマリー」もセットリスト入りしていて

初めて「ブラッディマリー」を披露なさったあとに
甲斐さんが「甲斐バンドでレコーディングした時に、目指してた形がようやく完成した
このメンバーで、1本のマイクで歌いたい!」と、ひどくご満悦でいらしたらしく
「この夜にさよなら」の当時の甲斐さんが思い描いておられたイメージと
木村さんの演奏が、上手く噛み合ったっていうことなのかなあと…?

ともあれ…「note」の続きには…「原典は、最初から他の楽器も一緒に入って来るが
私が演奏した回は、ドラムレスのアコースティック編成だったので、ベース単独で始まる
この4小節を聴けば、もうそれだけで、ベーシストの力量を測れるっていう
なんというか、恐ろしい、やりがいのある素敵なフレーズだ」…と記されていて

木村さんのWベースのイントロから始まる「夕なぎ」のライブ映像を思い浮かべた奥さん
「『夕なぎ』から立とうね!」と言って来た甲斐友さんに、しっかりと裏切られた(笑)ものの
この曲の途中で、ステージ上を動き始められた甲斐さんが
目の前に立ち止まられたため、呼吸をするのも忘れて固まり(笑)
ようやくステージ中央に戻って行かれたと思いきや
「振り返って二度見された~♪」と昇天したことを思い出してニンマリしたんだとか…(笑)

それはともかく…「演奏で大事にしてるポイントって、人によってほんとに様々で
カッコいい・目立つ・泣ける・音色・タイム感・見た目など、具体的なものや抽象的なものまで色々で
私は、この中でも『タイム感』『リズム』端的に言えば『音を出す(切る)タイミング』に
特にこだわってると思われる。正直、そこが蔑ろだなあって人が多いので…

『良い伴奏者としてのベーシスト』って意味で
私がこだわってるポイントから、このフレーズを解説していく」…ということで
「夕なぎ」の1小節目が、ビゼー作曲の「カルメン」の中にあるハバネラと同じリズムパターンながら
「通常クラシックってのは常に拍が伸び縮みするので、8分音符単位でかっちり演奏されることはない

『夕なぎ』はハバネラと同じリズムではあるけども
8ビートなので、8分音符単位できっちり弾きたいところ
2拍目裏はちゃんと2拍目裏に、次の4分4分はきっちり裏も感じて流れないように弾きたい
この4分4分が流れちゃう人が結構多いと思う」…といった風に順次譜面の解説をなさったあと

「演奏中は、常に頭の中に均等な8分音符が鳴っているのが私流
拍が伸び縮みしない=機械的=音楽的ではない=グルーヴ感がない…と思ってる層の方向けに
タイミング的には同じまま、わざと機械的に弾いたバージョンと
普通に全力で弾いたバージョンを並べておきます

譜割通りと機械的は必ずしもイコールじゃねぇってことが伝われば幸い」…と
実際に(Wベースではなく)エレキベースで
「夕なぎ」のイントロをお弾きになっている動画を上げられていて
専門的なことはさておき「この2つのバージョンが明らかに違うことだけは、よ~く判った」と奥さん

更に…「きっちり出来ない人が揺らすのと、きっちり出来る人が揺らすのと、説得力が全然違うし
きっちり弾ける人は、きっちりしか出来ない訳じゃなく、揺れることも出来る訳で
きっちり出来ない人は、そこの選択肢がないわけ」と続いているのを拝読して

当時の甲斐バンドのベーシストでいらした長岡和弘さんが
木村さんのおっしゃっていることを意識なさっていたかどうかは不明ながら
レコーディングでは、甲斐さんが作られた曲を元に
メンバーの皆さんそれぞれが、ご自身の楽器のフレーズをお考えになっていたことや
長岡さんの脱退後に、甲斐さんが「決して上手くはなかったけど
長岡がいた頃には独特なうねりがあった」と話されていたことを思い出したんだとか…

そうそう!「リズム」で思い出しました! 
柏木さんが、ピアノの光田さんと「三三七拍子は、実は四拍子だ(笑)」という話から
「ホントの三三七拍子の曲」をお作りになったものの、演奏が非常に難しいみたいで
「弾いてて、ホントに気持ち悪い(笑)」と話され(笑)
その曲を披露なさったそうだけど、聴いているぶんには、リズムが取りにくい訳でもなく
MCで触れていらした通り、途中で観客に三三七拍子の手拍子を求められた楽しい曲だったらしい(笑)

ともあれ…「バンド・サウンド・セット」の第二部は
柏木さんだけでなく、メンバーの皆さんも衣装を変えて登場なさったそうで
「木村さんが、柄物のシャツを着てるの初めて見た!」と奥さん(笑)
ただ「バンド・サウンド」というからには、木村さんのエレキベース演奏が
さぞかしたっぷり聴けるだろうと高まっていたのが

いざ、バンド演奏が始まると、つい先ほどまで
木村さんの立ち位置の手前(客席寄り)に置かれた椅子にお掛けになって、アコギをお弾きになっていた
ギタリストの天野さんが、エレキギターをお弾きになる時には立ち上がって演奏されたために
奥さんの席からは、木村さんのお姿が全く見えなくなってしまい
かろうじて見えるのは、エレベのコードを抑えておられる左手と
曲と曲の間に、天野さんがお座りになった時の横顔だけ…という「ウソでしょ!?」状態に…(汗)

甲斐さんのライブなら、そもそも始まる前からスタンディングだし(笑)
「甲斐さん探し」をしなくちゃいけなくなっても
自分の席の前後左右に動いて、ビューポイントを見つけることが出来るのに…と奥さん(苦笑)
何度となく立ち上がりそうになる衝動を堪えつつ
壁際の席の狭いスペースから首を伸ばしたり、姿勢を低くして、前方の観客の皆さんの隙間を探したり
涙ぐましく足掻いてみたものの、その努力は実らず…(苦笑)

おまけに「木村さん探し」に明け暮れるあまり、バンド・サウンド・セットの内容は入って来なくて(汗)
ある曲の中で、柏木さんが何かパフォーマンスをなさっているのか?時ならぬ拍手が何度か起こったことと
本編ラストに、柏木さんが「最後の曲になる…かも知れません(笑)
それは皆さん次第です(笑)よろしくお願いします」とおっしゃって(笑)

そのアンコールでは「アンコールだもん、そりゃ出るよねぇ?」と下手側の袖をご覧になり
押尾さんに参加を求められたこと
アンコールの1曲だけ「声出し」OK…というか「皆さんも歌って下さい」との前振りがあり
歌詞ではないものの簡単なフレーズを歌わせて下さったことくらいしか記憶しておらず(苦笑)

一番印象に残っているのは、声出しの際に、押尾さんが客席に身を乗り出され
にこやかに楽しげなご様子で観客を煽っていらしたことらしく
ボクは、柏木さんが押尾さんのラジオ番組に出演なさったあと
押尾さんのラブリーパートナーでいらっしゃる南かおりさんが…

「お久しぶりの柏木広樹さん!4年ぶり!
同世代の柏木さんとは、ほんとに仲良しですよね!
押尾さんもそうですけど、柏木さんもとにかくライブの人で…
やっぱり配信より何より、お客さんの前でやりたいっていうのが伝わって来るお二人のお話でした!
お話が尽きない!いつまでもインタビューしていたい感じでした」…と
「スタジオ日記」に書かれていたことを思い出していました

…といった具合だったんだけど、東京公演の配信を
奥さんが観るのかどうか?は、今のところ不明です(笑)
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