ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

WITH コロナ時代の奥さん1

2020-07-31 20:55:00 | 日記
甲斐バンドのビルボードツアー振替公演のチケット予約詳細が発表されましたが
感染拡大予防のガイドラインに沿った客席レイアウトにより収容人数が減少したため
4月5月に予定されていた公演チケットの購入者に対しては、優先先行予約があるとはいえ
狭き門になるだろうと頭を抱える奥さん(苦笑)

一方で、甲斐さん側もビルボード使用料などの諸費用が抑えられていなければ
ビジネス的には大変なことになるんじゃないか?と心配してもいるらしい(苦笑)

マスク着用で着席したまま、一緒に歌うことが出来ないんじゃ「ツマンナイ」という方や
連日「過去最高」の感染者数のニュースを見せられて
会場はもちろん、移動の道中も含め、参戦に二の足を踏まれる方もおられるでしょうし
当然、奥さんも感染リスクを考えない訳ではなかったみたいだけど
ライブへの「禁断症状」は、いかんともし難く…(笑)

…っていうか、振替公演の日程が発表になった時点で
名古屋2泊、東京4泊、横浜1泊の予約を入れ(笑)
…まあ、名古屋はすぐにキャンセルになりましたが(汗)…
最終日の東京公演は、頑張って日帰りするかどうか考え中…
って状態で、行く気マンマンだったんだけど(笑)

ただ、その日程発表と前後して、奥さんの職場には
退職希望者を募るほどの大幅な人事異動のお知らせが…(汗)
定年を待たずに早期退職して、退職金と雇用保険で
しばらくマッタリという選択肢にも心惹かれたようですが(笑)

そのままリタイアするのもちょっと…かといって、就活も大変だろうし
新しい職場が見つかったとしても、今と同じようにライブ休暇(笑)を認めて貰えるかどうか…?
で、結局、今の職場の他部門への異動を希望

奥さんとしては「ライブ中心(笑)」で決めたことだったんだけど
会社側も「ライブ以外の理由では休まない(笑)」
…というのが決め手となり、希望通りの異動が決定!(笑)

新部署のシフト担当者の方に「挨拶」という名の「根回し(笑)」をしなければと思っていたのに
奥さんの「ライブ休暇」のことは、すでにご存知だったらしい(笑)
…って、どんだけ知れ渡ってるんだ!?(笑)

今までお世話になった退職希望の皆さんには
「半沢直樹」のオフィシャルグッズ「100倍返し饅頭」を用意したんだとか…(笑)
ちなみに「恩返し饅頭」はなかったそうです(笑)

それはさておき…ビルボードが挙げている感染防止対策ですが
まずは、来場者全員に検温と手指消毒を実施…
これはもう基本中の基本でしょうし、やって貰えなかったら逆に不安だし…と思ったら

奥さんの職場の従業員出入口にも、サーモグラフィが設置されて
たまに、引っかかる方がおられるみたいだけど
「万引きどころか、密輸犯を捕まえた!くらいのスゴイ警報(笑)」が鳴るらしく
「相当ハズいし、周りの人から不安そうに見られるのがヤだ!」と奥さん

まあ、確かに、何かの弾みで警報が鳴ってしまい
そのあと、個別に検温して「無罪」になったとしても
近くの席の方にすれば、ちょっと不安かも知れませんねぇ(汗)

ただ、平熱が37度台という方もいらっしゃるし
食事を採られたり、運動なさったりしたあとなど、体温が上がった状態とも考えられるし
「37.5度」という基準だけでは、それこそ計れないんじゃないかと…?

もっとも、平熱35.3度の奥さんは、熱が37度になったら「かなりしんどい」のに
「微熱だと決めつけられ、いたわって貰えない」とボヤいておりますが…(笑)

手指の消毒に関しても、消毒用アルコールにアレルギーがおありの方は
ご自身が消毒できないのはもちろん
他の方が消毒薬を使われただけで、喉が腫れて呼吸しづらくなることもあるそうで
「消毒しないと入場させません」的な融通の利かなさに困られることも…(汗)

あっ!でも、ビルボードは「アレルギー等お持ちのお客様は、その場でお申し出いただき
店内での手洗いをお願い致します」となってました

その他にも、こまめな手洗いと消毒や咳エチケットの推奨
手荷物の預かりとブランケットの貸し出し中止、喫煙所の閉鎖
食事のメニュー変更や、ラストオーダーが開演15分前…といったコロナ対策が記されていて
どれも「ごもっとも」なんだけど、以前から肩身の狭かった喫煙者は
コロナ禍によって、ますます肩身が狭くなっていて「ビルボード、お前もか…」と奥さん(苦笑)

駅前の喫煙スペースや駅ナカの喫煙所は閉鎖され
行きつけの喫茶店は、喫煙フロアがなくなり
職場の喫煙休憩室は「飲食禁止」になって
「食事だけ、禁煙休憩室に行って、また戻って来るのは面倒くさいなあ」と思っていたら
ついに、ソファや椅子も撤去されたみたいで(苦笑)
休憩時間だというのに立ちっぱなしらしい(汗)

社食と地下の休憩室は、喫煙ルームが設置されているので
禁煙スペースで食事をしたり、椅子に座ったり出来ると愛煙家の皆さんが殺到(笑)
喫煙ルームに入れる人数が決まっているおかげで
喫煙ルームに入るための行列に並ぶ羽目になるそうで
「喫煙ルームの中は密にならないけど、外が密になってる」んだとか…(苦笑)

そして「ご来店までの道中」も含めマスク着用を呼びかけ
「会場内における会話や大声による発声、ハイタッチ」
「過度の飲酒」を控えるようにとの注意が記されていて
久々の「座ったきり(笑)」&史上初の「歌えない」ライブとなる訳ですが

奥さんは、これまで10年以上、たとえ真夏日でも
職場でマスクを欠かしたことがなかったにも関わらず
一度も、これっぽっちも気にしたことがなかったくせに
「マスクを着けた顔」を甲斐さんに見られるというので
「マスクに似合うヘアメイク」をにわか勉強中(笑)

ただ「大きめのマスクを着けると小顔に見える」という一文には
「イヤイヤ、大きかったら意味ねぇし!(笑)」やら「メガネが曇るし!」とツッコミ(笑)
「ヘアはスッキリとまとめること」には「いつも通りでいいってこと?」と苦笑い(笑)
問題は「リキッドのアイライン」だけみたいでした(笑)

そういえば、マスクの高額転売を防ぐために
オークションサイトなどで出品禁止とされていたのが解除になるとかならないとか…って
「マスク争奪戦」や「手作りマスク」なんて、もう何年も前のことみたいな気が…?(笑)
まあ、我が家は奥さんの買い置きがかなりあったので
争奪戦も手作りも縁がなかったからかも知れませんけど…

シャープやアイリスオーヤマのマスクが当たったの外れたのっていうニュースとか
ユニクロのエアリズムマスク発売初日は、ものすごい人で、クラスターが発生しそうだったとか

アベノマスクは役に立たない上に届くのが遅い!と大不評だったのに
マンションの集合ポストから盗んじゃったおばあちゃんがいたり(苦笑)
「品薄改善に効果があった」などとイミフなコメントがあったり(笑)
いまだに、総理しか着けてる人を見たことがないのに、8千万枚を追加配布しようとしたりと(苦笑)
マスクマスクの日々だったんだなあと…

イヤ、今も、マスク着用を巡ってのいざこざが起きたとか
不織布マスクは熱中症になる危険があるとか
マスクを外して、日傘でソーシャルディスタンスを…とか
厚労省が、屋外で他人と2メートル以上の距離が取れる場所であれば
マスクを外すことを勧めている…といったニュースを耳にするし

また、ある裁判員裁判で、被告の弁護人が「マスクを着けると
全力で弁護活動が出来ない」としてマスク着用を拒否し
裁判員からは「非常識だ!」と批判され

ベテラン裁判官からは「社会活動が制限されている中
裁判員裁判だけいつも通りという訳にはいかない」と言われ
検察幹部は「尋問では、お互いの表情が大事という主張は判る」と理解を示した一方で
「クラスターが発生したら、ようやく始まった裁判が全て止まる」とコメント

ただ、法心理学に詳しい立命館大学の若林准教授が
「表情が見えないことは情報の喪失と言える
裁判員の判断に影響を与える可能性がある」と指摘なさった通り
被告がマスクの代わりにフェイスシールドを装着した裁判員裁判では
「マスクをしていると被告の気持ちが判りづらいので、顔が見えて良かった」
…とおっしゃった裁判員の方が多かったとか

暴力団の事件などで使用する透明な防弾パネルを証言台の周りに設置し
被告と証言者はマスクを外して、質問に答えたとか
弁護士と被告にマウスシールドの着用が許可された…といった記事も出ているし
まだまだ「出かける時は忘れずに!」が合言葉みたいな日々が続きますねぇ…

余談ですが…ビルボードでは、最前列の観客にフェイスシールド着用を求めてるんだけど
「最前列に座れるんだったら喜んで!(笑)」と奥さん(笑)

そういえば、甲斐さんは、かかりつけの歯医者さんが
防護衣やフェイスシールドを装着なさっているのをご覧になって
「完全に近未来!(笑)」とおっしゃってたし(笑)
キャリア初のマスクだらけの客席にも何かしらコメントはなさるでしょうね?(笑)
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個人の見解ですので…

2020-07-30 18:53:00 | 日記
脚本家の山田太一さんが、かつて甲斐さんに宛てた手紙に…
「甲斐さんの曲を(ご自身の)ドラマに使いたいと思っても
甲斐さんの作品は、しっかりした自分の世界を持っているから
ドラマの方が負けてしまいそうだ」と書かれたという話を知った時は

甲斐さんのお書きになる歌詞が映像的なのはもちろん
何よりも甲斐さんの声が際立っているために
ドラマに集中できなくなるんじゃないか?(笑)と考えたんですが

先日、石田伸也さんが「半沢直樹」について…
「半沢の魅力のひとつに服部隆之氏による
『よしきたー!』のテーマ曲があるのは言わずもがな」とツイートなさっているのを拝見して

そういえば「相棒」や「古畑任三郎」「踊る大捜査線」
「太陽にほえろ!」や「傷だらけの天使」「HERO」なども
あのインストゥルメンタルのテーマ曲を聴かないと始まらないよなあ…
などと、それらのメロディを脳内再生している内に

もし、甲斐バンドの曲から甲斐さんのボーカルを除いて、インストゥルメンタルにしたら
ドラマのテーマ曲になるんじゃないかと…?(笑)
(まあ、これまで「漂泊者」や「風の中の火のように」「Blood in the Street」など
ボーカル入りで(笑)ドラマの主題歌になった曲もあるんだけど)

ただ、やはり「東ラブ」の「トゥクトゥーン(笑)」や「ロンバケ」の「LA.LA.LA…」みたいに
もうドラマと主題歌を切り離して考えられない状態のものと
甲斐バンドの曲を入れ替えるのはムリだし
ならば、まだ放送回数の浅い今クールのドラマに当てはめてみようと思い立った次第…(笑)

基本的に、歌詞の内容ではなく曲調やテンポが 
ドラマの内容に似合いそうだな…といった直感だけで選んだ
あくまでも、ボク個人のイメージですので
それぞれのドラマ、あるいは曲に思い入れがおありの方が
不愉快な思いをなさる場合もあるやも知れませんが、何卒平にご容赦を…m(_ _)m

と、張り切ってみたものの、いきなり「半沢直樹」でつまずき…(笑)
だって、服部さんが「シーズン2」のために作られた新曲でさえ
あの「テーマ曲」には敵わないんだもん(苦笑)
強いて言えば「風が唄った日」のイントロ辺り…は、ちょっと重いかも?
もうちょっとマーチ風の方が良いかも知れませんねぇ…

ということで、我が家のイチオシ「私の家政夫ナギサさん」から…(笑)
ラブコメ風のお仕事(家事)ドラマなので、明るく元気な曲を…と思って
まず浮かんだのは「GOLD」と「シーズン」のイントロなんだけど

多部未華子さんのファッションのイメージから「フェアリー」に決定♪
打ち込み系でポップな感じと、ライブ映像で見たカラフルな照明が
キュートな「メイさん」にピッタリかと…
「ナギサさん」に癒されて眠るエンディングテーマは「最後の夜汽車」かな?(笑)

続いて「MIU404」は、初回のカーアクションや
「足が速い」綾野剛さんのイメージで「ランデヴー」(笑)
疾走感のあるオープニングか~ら~の24時間勤務明け
その疲れと、少しほろ苦い事件解決に似合うのは「荒野をくだって」しかアリマセン

「ハケンの品格」は「スーパー派遣・大前春子のテーマ」ってことで探したものの
なかなかピッタリ来るものがなく、甲斐よしひろ名義のアルバムも含めたところ
「ナイト・トリッパー」が一番イメージに近いような気が…?
えっ!?若干、歌詞に引っ張られてる?バレたか(笑)
でも、デンソーだったか?女子テニスプレイヤーが出てるCMに使われてましたよね?

エンディングテーマは、退社後、フラメンコダンサーになった「とっくり」のイメージで
「氷のくちびる」など如何でしょうか?(笑)
「地下室のメロディ」の間奏なども合うかも知れません
まあ、これは奥さんが、ギターを立てて掻き鳴らされる甲斐さんのお姿から
フラメンコギターを連想したと言ってたからかな?(笑)

「未満警察」は、若きイケメンお二人に捧ぐ「胸いっぱいの愛」(笑)
土屋公平さんの弾むようなギターバージョンで、躍動感あふれるオープニングに…♪
いつも教官に叱られる(笑)ラストには「テレフォン・ノイローゼ」の
ちょっと気だるい感じが似合いそうです(笑)
それとも「彰と修二」風に「汽笛の響き」とか…?(笑)

「アンサング・シンデレラ」は、猪突猛進というかパワフルというか
「変態」と言われるくらい(笑)仕事に打ち込むヒロインにピッタリな曲が見つからず…(苦笑)
って、甲斐さんの曲には、傷ついて寂しそうな女性や
大人の恋愛を楽しむ女性を連想させる曲が多いような気が…?(苦笑)

Kainatsuさんとは違うイメージだけど「レディ・イヴ」かなあ?
いっそのこと「電光石火BABY」くらい弾けてくれればいいのに…(笑)
そのぶん、エンディングは「夜のスワニー」でクールダウンして頂きましょう(笑)

「スーツ」は、もうすっかりアノ曲が定着してますが
ちょっとヒネって「ランナウェイ・ブルース」
「チューチュードゥワッワ」というコーラスが入る軽快なイントロといい
サビといい、そのあとの間奏といい、小粋な感じにアレンジすれば
結構、イイ線行くんじゃない?と自負しております(笑)

危ない橋を渡ったりもしながら、最後は勝利をもぎ取るファームの皆さんには
「陽の訪れのように」で、心身の疲れを癒して頂くのが良いんじゃないかと…?

探偵事務所っぽい(笑)シーズン2の「BG」には
「探偵物語」の「バッド・シティ」みたいな感じの曲を…と考えたんだけど
「守り抜く この愛」という歌詞に手繰り寄せられ(笑)
「Blood in the Street」に決定!(笑)
警護対象者を守り抜いたあとは「射程距離」を子守歌代わりに、おやすみなさいませ…(笑)

この替え曲シリーズに入れるかどうか迷ったんですが
どろどろの不倫&復讐劇でお馴染み(笑)「ギルティ」は
「メガロポリス・ノクターン」系のホラーなイメージという意味で
「ボーイッシュ・ガール」か「ムーンライト・プリズナー」(笑)
エンディングロールは「レイン」に乗せて…って、ちょっと贅沢かな?(笑)

そして最後は「ウロボロス」のシーズン2(笑)…もとい「竜の道」です
(育ての)両親の仇を取るため、何年もかけて準備をし、チャンスを窺い…
特に兄は、顔を変え、他人の戸籍で全くの別人となり、裏社会に足を踏み入れ
…って、まさにそのためだけに生きて来た
兄弟の壮絶な姿に負けない曲と言えば…「25時の追跡」しか思いつきませんでした
エンディングテーマも「MIDNIGHT」一択です(笑)

スパイ映画の「裏切りのサーカス」のラス前に唐突に流れた(笑)
フリオ・イグレシアスみたいな変化球は投げられませんねぇ(笑)
でも、ボクとしては、かなり面白かったので
機会があれば、また勝手に「替え曲」してみたいと思ってます(笑)

余談ですが…これから毎週火曜日は
「ワタナギ」の裏で「竜の道」となってしまい、楽しみが増えたのは嬉しいんだけど
内容の振れ幅が半端ないので、どっちをリアタイするべきか?悩んでおります(笑)
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WITH コロナ時代のエンタメ3

2020-07-29 19:30:00 | 日記
甲斐バンド&甲斐よしひろのライブイベンターであるディスクガレージの中西社長は
コンサートプロモーターズ協会の会長でもいらっしゃいますが
「東日本大震災後、音楽産業はインターネットでバーチャルな楽しみが広がる半面
その反動からか?リアルに体験できる音楽やステージへの欲求が高まったため

コンサート市場は、2013年にCD市場を追い越して
レコード会社主導型からライブ主導型に変化し
ライブ会場の飲食やTシャツ販売など関連売り上げも急増するなど
ライブに行く人の裾野が飛躍的に広がって、シニア層も行くようになったんですけど
首都圏の会場不足によって、もっと成長できるはずなのに
近年は微増に抑えられて来たんです」と話されていて

ぴあの矢内社長の長年の夢だったという「ぴあアリーナ」を始め
エンタメとは無縁のゼネコンや総合商社が、全国の自治体にホール建設を持ちかけ
「バブルの兆候」が見え始めた矢先のコロナ禍で、市場は一気にフリーズ(汗)
4月25日に開業予定だったぴあアリーナで、こけら落としライブを行うはずだったゆずが
無観客で演奏した代表曲を配信し「開業宣言」代わりにしたものの
観客を入れての「開業」は、8月以降としか決定していないらしい(汗)

各地のホールもライブやイベントの延期・中止が相次ぐ中
神戸文化ホールは、設置している2台のグランドピアノを一般に貸し出すサービスを開始
9百人超が入るホールを独占し、1台数千万円はするという
オーストリアの「ベーゼンドルファー」と米国「スタインウェイ」に
1日最大3時間まで触れることが出来るとのことで

「ホテルなどで演奏する機会がなくなった」というピアニストの方や
「仕事柄、ピアノを聴くことが多いため
自分でも弾いてみたかった」というレコード会社経営者の方など体験者が多数おられ
担当者は「感染状況にもよるが、当面続けて行きたい」そうですが
奥さんは、有観客でホール使用可能になった暁には
甲斐バンドの「出禁」を解いて貰いたいんだとか…(笑)

とりあえず、有観客での興行が可能になったとはいっても
通常のホールでさえ、人数制限によって収入が50%以下に落ち込む中
2月のクラスター発生以来「夜の街」と並んで
「悪者」扱いされているライブハウスは、更に苛酷な状況みたいで
普段は音楽に寛容とされる下北沢にあるライブハウスでも
「郵便受けに『出て行け!』という手紙が投函されていた」らしい(汗)

ご自身の活動の他、矢沢永吉さんや長渕剛さんらのツアーにも加わっておられるichiroさんは…
「アリーナから小さな小屋まで、年間150本近いライブをこなして来たけど
今年はコロナで、すでに3分の1の仕事が吹っ飛んだ
でも、僕だけじゃないですから…大きなコンサートが中止になれば
音響、照明、警備まで、数百人が仕事を失うんです」と話され

「コンサートは住宅の建築と似ている
大工や左官、とびなど専門職が分業して家を建てるように
舞台制作会社が音楽家の要望を聞いて構想を練り
音響や照明、機材の搬送など、各業者が分担する
公演の中止は、これら特殊技能を持つ中小企業の経営や
フリーランスの人の生活を直撃する」といった説明があり

音響機器を扱う「パブリックアドレス」の武井社長は…
「ミキサーやスピーカーに数千万円の投資をし、4人の新卒を採用したところだった
夏にオリンピックが予定されていたため、公演が集中する春に向けて準備していた
売り上げを補うため、古い機材を売って現金化してますが
中古機材の相場も下がってしまって…」とおっしゃっているし

観客誘導や警備を担う「エスタシオン」の長谷川代表も
「貯めて来たものを一気に吐き出してます」と頭を抱えておられます

そんな状況のエンタメ業界の救済に、政治の世界で中心となって動かれたのは
東京地検特捜部時代に、村上ファンド代表の逮捕・起訴に関わられた検事の山下貴司元法務大臣
「もともとライブは好きでして、これまで9つの法律の議員立法に携わった
公共の場でやれば、立派に条例違反なのに
対象外のネット上でボロ儲けしていいものか」…と立ち上げられたのが、チケット不正転売禁止法で

現在は、自民党ライブ・エンタテイメント議連の事務局長として、業界からの陳情に耳を傾けられ
経済対策では、フリーランスや小規模団体向けの文化庁のコロナ支援策に560億円の予算を付け
経済産業省のJ-LODライブ事業に878億円を計上

公演を中止した主催者が再開した場合
公演のライブ映像を元に、5分以上の動画を作って海外配信すれば
公演などの経費の半額の補助を受けられるシステムも合わせて、1500億円が投じられ
この数字は、米国の250億円、フランスの26億円に比べて、はるかに多いものの

業界側は「3月以降の売り上げが、ほぼゼロで
第2波襲来の中、本格的な見通しが立たない」ことや
「仮に、政府が容認する会場の収容率50%で観客を入れたとしても
コンサートは、70~80%くらい観客が入らないと黒字にはならないので
思い切って、チケット代を引き上げるか、制作費用を切り詰めるか
ホールやアリーナの使用料を大幅に下げて貰うかしないと収支が成り立たない」こと

また…「J-LODライブ事業で、無観客ライブを配信する動きが広がったとしても
車を売っていたディーラーが、カーナビを売るようなもの」
…と、せっかくの予算投入も、その手応えは物足りないみたいです(汗)

それでも、前述の山下元法務大臣のような文化事業に理解のある方はともかく
やはり、衣食住といった「生命」や「生活」に直結するものと比べると
音楽や演劇、映画など、あらゆるエンターテイメントは
「二の次」扱いをされるのは、いかんともし難く(汗)

そのエンタメを生業になさっている方々にも「生活」があるということには思い至らない
というか、思いを巡らす余裕がないというか
確かに「衣食住」が整わない中で「音楽で元気を出して」と言われても
耳を傾ける気になるかどうか…ですよねぇ(汗)

ただ…「人はパンのみにて生きるにあらず」という聖書の教えを
「人は物質的な満足だけでなく、精神的、文化的な満足もなければ、生きて行けない」
…という風に、間違った受け取り方をされているのは
「文化や芸術は、人間の生活にとって欠かせないものである」と
思っている方が大勢いらっしゃるからじゃないかと…?

ちなみに…「人はパンのみにて生きるにあらず」というのは
「パンばかりに固執してはいけない
神様の教えに従っていれば、おのずとパンも与えられるのだから」といった意味みたいです

ともあれ、劇団四季の吉田智誉樹社長は…
「自粛期間中、自宅で自己鍛錬するしかない俳優のメンタルが心配で
オンラインでのレッスンや交流の機会をたびたび設け、気持ちを切らさないよう努めました
彼らの収入は、出演単価と回数に応じた額が、定額に加算されて決まるんですが
自粛期間中も一定の比率で出演したとみなして支払うことにしました

ブロードウェイは、年内は再開できず深刻です
人種問題が、コロナと同じくらいのインパクトで演劇界を襲っている
1年近く空白が続くと、廃業する人も多く出るでしょう

今後は、海外展開もにらんだオリジナルの新作を増やし
有料ライブ配信することも検討しています
劇場で感動を分かち合うという本筋を曲げるつもりはないが
浅利らが目指した『演劇だけで食べる』理念を
『演劇で食べる』に少し変更しないといけない

活動継続への支援を求めるクラウドファンディングは
個人から多くの支援を頂き、本当にありがたい
『演劇界の最大手の劇団ですら、このような手段を…』と感じて頂くことで
業界全体の危機を世間に認識して貰えれば…という思いもありました

多くの業界が困っているので、文化の危機だけを主張するのはおこがましいが
ただ、演劇は失われたら、なかなか戻って来ないジャンルなので、何とか目を向けて欲しい

コロナ禍で演劇そのものが否定された訳ではない
個別の集団が生き残れるかという問題はあるかも知れないけれど
演劇の形が大きく変貌したり、社会から受け入れられなくなったりということは起きないでしょう」と話されていて
本格的に再開できる日まで、なんとしても持ちこたえようという
「しぶとさ」「したたかさ」を感じました

長々ととりとめもなく書いて参りましたが
北山修さんが…「歌は人を殺す凶器にもなるし、慰み者にもなる
過大評価はしていない
歌は生活の一部だが、決して全部にはならない
しかし、その一部により、生活全体が豊かになることは信じて疑わない
…とおっしゃっているのが、一番しっくり来るような気がします
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WITH コロナ時代のエンタメ2

2020-07-28 14:22:00 | 日記
Kainatsuさんが、甲斐さんのラジオ番組で告知なさっていたライブが中止になり
当初、有観客&配信で行われるはずだった東京公演は、配信のみとなったようです(汗)
いったん延期になったあと、再度日程を調整したライブを中止なさるのは
本当に苦渋のご決断だったと思われますが、現状では致し方ないのかなあと…?

同じ配信でも、観客を前にしたライブ映像を流すのと、無観客ライブを流すのとでは
演者側のモチベーションが大きく違って来るのは想像に難くありません
たとえ、その観客がマスク着用で、一緒に歌うことが出来ないとしても
目の前でその反応が見れて、実際に拍手が聞こえるのと
カメラの向こうにいるであろう観客を思い描くのとでは
やはり感覚にズレが生じるんじゃないかと…?

甲斐バンドが、テレビよりステージに活動の場を求めたのは
「生身の客」を前にして演奏したいとの思いが強かったからですよね?

以前にご紹介しましたけど、泉谷しげるさんが
72歳にして初めて挑戦なさった無観客ライブについて…
観客がいなくても、ご自身を爆発させることが出来たと満足そうに話された一方で
「やっぱ客のありがたみがよく判るな、客って必要だね」ともおっしゃっていて
ライブを行われる上で、観客のリアクションが占めるウエイトの大きさを実感なさったようでしたし

サザンオールスターズの42周年記念日に無観客ライブを配信なさった桑田佳祐さんも
泉谷さんと同じく、休職中のスタッフの皆さんを
「路頭に迷わせる訳にはいかない」との思いで開催されたそうですが
やはり、ライブの最後に「観客のみんながいないのは寂しい」とコメントなさったみたいで

演者と観客のコミュニケーションがもたらす一体感がライブの醍醐味なんだとしたら
リアタイで視聴したとしても、画面越しに音の圧力や場内の熱気を感じること…
いわゆる臨場感は、物足りないと思うし
「空席を生かしたカメラワーク」や「斬新なライティング」で
どこまでカバー出来るのか?も視聴者次第なんじゃないかと…?

奥さんの職場の同僚の方が、藤井フミヤさんの配信ライブをご覧になった時は
たびたび画面がフリーズしたり、ガクガクと乱れたりしたらしく
「途中でパソコンを放り投げそうになった」くらい
「ストレスまみれ」だったんだとか…(汗)

ちなみに、無観客配信ライブのご経験がおありのスタレビ根本要さんによれば…
「自分でモチベーションを高めるしかないんだけど、ライブバンドの本性がそうさせる」そうで
じゃあ、甲斐バンドも大丈夫かな?(笑)と思う一方で

ハリー・ベラフォンテの「マティルダ」のライブバージョンをお聴きになって
「コール&レスポンス」が体内に組み込まれた(笑)方が
通常のライブでは、観客に歌わせておられるシーンをどうなさるのか?(笑)
やっぱり、前奏も間奏もエンディングも短くなるのかなあ?(笑)

まあでも、ライブに限らず、配信が新たな可能性もしくは存在感を持っているのは確かで
例えば、野球の試合をライブ配信する「パ・リーグTV」は、2012年にスタートし
18年には「DAZN」や「Rakuten TV」「パ・リーグLIVE」といった
外部の映像配信事業にも映像を提供するようになったのは
「ネットを通じて、プロ野球の試合を見て貰う機会と文化を熟成する」ためらしく

球場に足を運ぶのは、一般的に40代がメインなのに対し
配信映像は、時や場所に縛られず、多様なデバイスで視聴できるため
3試合を同時に見たり、2千以上の過去の試合を見返すことが出来たり
SNSとも連携してコンテンツの拡散が発生しやすい点を生かし

これまで野球に興味を持っていなかった若年層を取り込める余地があると期待しているようですが
「やはり、球場での観戦体験と比べた時に
周囲の仲間との一体感や試合への没入感などをどう実現できるかが課題」とも考えているんだとか…

また「チケットが通貨代わり」と言われる国内のプロボクシング興行は
収入のほとんどを入場料に頼る事業構造で
一部の大手ジムを除く大半の興行主は、ファイトマネーを現金ではなく、チケットで支払い
選手は、そのチケットを売って収入を確保するという慣習があるらしく
無観客試合は赤字必至となるため、試合を見送るケースも…(汗)

そんな中、無観客試合を行うのは…「他のスポーツも再開している中
『ボクシング、ここにあり!』を示すため」だったり
YouTubeで試合を生配信し、コーナーポスト・リングマットへの広告掲出や
動画CMを募ることで、赤字にならないようにチケット以外の『売り物』」を考え
更には、スポンサー獲得などに繋げて「アフターコロナ」の収入源を確保するためだそうです

残念ながら、19日の沖縄に続き、25日に神戸で行われる予定だった有観客試合は
大阪市内のジムで、プロボクサーら11人が集団感染したため、急きょ無観客に変更となり
また、関西は選手数が少ないので「出稽古」で実戦練習を積むらしく
その稽古先の複数のジムでも、陽性反応が出た関係者が複数いるみたいで(汗)
身体的接触を伴う競技には、より一層厳密な感染防止対策が必要となるんじゃないかと…?

それはさておき…日本映画製作者連盟は「新しい生活様式」に基づき
映画撮影における感染対策のガイドラインを策定
「セットに入れるのは、1度に50人まで」「群集シーン等は極力変更する」など
「3密」を避けるための制限が細かく規定されたものの

商業映画の撮影となれば「100人を超える人たちが、狭いセットの中で
大声で指示を出しながら走り回っている」のに
スタッフを減らして、クォリティをどう確保するか?
また、群集シーンの他にも、抱き合ったり殴り合ったり、濃厚接触が不可避なシーンが多く
「撮影の仕方だけでなく、映画表現そのものが変わってしまう」と危惧されること

また、スタッフの人数を減らすとなれば、経験の浅い若者にしわ寄せが行ったり
フリーランスの方は報酬が支払われるまでにタイムラグがあったり
報酬未払いや不当な契約解除など悪しき慣習が残っていたり…と
「人がいなくなったらおしまいの業界」にも関わらず、人材の流出が加速していることなど
「今まで経験したことのない事態」に戸惑いが隠せない様子だし

海外の映画祭などでアート系の作品を買い付け、主にミニシアターで上映する配給会社20社は
「小さな作品でも、全国展開では1千万前後かかるため、赤字になる作品も少なくない
映画館が休業、撮影や買い付けの場である映画祭の中止・延期などの状況が続き
本当は映画館で観て欲しいが、このままでは生き残れない」と映画配信サービスを開始

更に、ミニシアターの救済も図るため「緊急避難」として
劇場公開できない新作を配信し、鑑賞者からは1,800円を徴収
公開するはずだった映画館に、通常の上映と同じく売上金の50%を分配するシステムを立ち上げ

映画館の営業再開後も「稼働率100%」での営業は困難であることを鑑み
当面はシステムの継続を図るようだけど
若年層へのアピールが可能になる一方で
「配信の力がミニシアターの領域に侵食して来る
『配信で充分』という人も増えるだろう」と懸念する声も少なくないらしい

一方、大手シネコンなど全国展開の劇場も
座席数の50%以下という入場制限が続いており
又吉直樹さん原作の「劇場」を撮られた行定勲監督は
「緊急事態宣言が全国に広がった4月16日の翌日が封切り予定日だったため
すでに大がかりな宣伝をしていて、コロナの直撃を最も受けた

(公開が延期されれば、再び宣伝費が必要になることから
アマゾン・プライム・ビデオでの配信案が浮上したものの)
配信は、二次的なものだという刷り込みがあった
映画館で観られることを前提に作ったので、劇場公開にこだわり
配信と同時に20館で公開して貰うことになった

映画界が元気を取り戻すためには
多くの観客を呼べるタイプの映画の製作が優先されるでしょう
僕が撮りたいような、小さな人間関係を描く個人的な映画は、当分後回しになる
その時に配信が救世主になると思った」と話されてます

「泣きたい私は猫をかぶる」のプロデューサー山本幸治さんは
「当初、劇場公開予定だったものの、営業再開後も観客がどれだけ戻るか判らない
延期作で上映スケジュールが混み、ヒット作以外は、即打ち切られる可能性もある」と
配信会社に打診なさって、Netflixでの配信が決定

ただ、Netflixは、一定期間での作品買い切りのため
映画館での興行収入のように、作品がヒットしても、それ以上の収入は見込めず
全製作費は補えなかったみたいですが
「この先も作品を作り続けるためには、損害の最小化と
作品を予定通りのタイミングで届けて次に進むという2つの観点」から決断なさったんだとか…

「ステイホーム」期間中、新規利用者が激増した配信サービスは
近所に劇場がない方や、仕事や子育てに忙しい方にとっては
この先も不可欠になりつつあるようだけど
日本アカデミー賞は「劇場先行」という条件を付けており
「まず劇場公開して付加価値を付けてから
配信などで二次利用するのが、ビジネスとして一番良い」と考える映画関係者も多く
映画と配信両者の共存には、まだ時間がかかりそうです

もっとも、Netflixは、米アカデミー賞対策(笑)として
劇場を設置し、短期間の先行上映をするという方法を取っているし
「観客の動員が見込めず、既存の映画会社が二の足を踏む企画」でも
作品ごとの収支にこだわらず、才能ある監督に作りたいものを作らせるという姿勢で
監督のみならず、俳優や制作者たちを惹き付けていて、今後も進撃を続けるんじゃないかと…?
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WITH コロナ時代のエンタメ1

2020-07-26 21:04:00 | 日記
大相撲春場所が戦後初の無観客で開催された時
甲斐さんは、普段なら観客の声援に掻き消されて聞こえなかったような
力士がぶつかり合う音が響いていたことや
初日こそ、アナウンサーと解説者のやり取りがギクシャクしていたのが
2日目から徐々にリズムを取り戻していたことに触れていらしたけど
白鵬関は「ふたを開けたら想像以上…
気持ちの持ち方に厳しいものがあった」とおっしゃっていたし

サッカー日本代表のキャプテンとして、北朝鮮戦で無観客試合を経験なさった
ガンバ大阪監督の宮本恒靖さんは「前の試合でサポーターが暴徒化した
北朝鮮のホーム開催がなくなったためでしたが、やりづらかったです
熱気がない中で集中力を高めるのは難しい

しかし、私は、スタジアムの外に日本のサポーターがいることに気づきました
外からの声援や歌が、ガランとしたスタジアムにも響いて来る
良いプレーをすれば、選手の名をコールしてくれた
『見てくれている』と励まされ、2-0で勝利して、翌年のW杯出場を決めました」

…と振り返られ、Jリーグ再開当初は無観客になることについては
「仕方がないことですが、寂しいし、試合中は違和感があると思います
今回は、スタジアムの外に集まることさえ難しいかも知れません

サポーターは、サッカーにとって不可分で、試合に大きく影響します
大声援の後押しで終盤に走り切ることが出来たり
練習で決めたこともない難しい姿勢からのシュートが決まったりすることも、実際によくあることなんです

Jリーグの場合、試合会場はどこもよく整備されている上
寝食の環境が似た中で試合が出来るぶん
他国と比べれば、ホームアドバンテージを作り出しにくい
しかし、サポーターの後押しによって
ホームチームが有利に試合を運ぶことは、珍しいことではありません

ところが、無観客試合になることによって
この本拠地での試合の優位性が発揮できなくなる可能性があります
アウェーのチームにとっては、やりにくさが減るぶん
以前より積極的に得点を狙う試合になるかも知れません

スポーツの長所、価値は、喜びを爆発させることが出来ること
その感動を応援してくれる人と共有できることです
映像を通して届けることは出来ますが
スタジアム内でのそれとは比べられません」とコメントなさってました

また、欧州主要リーグで最初に再開したブンデスリーガの無観客試合をご覧になった
小柳ルミ子さんは「サポーターが誰もいない静かなスタジアムで
選手は一生懸命プレーし、その姿は感動的で涙が出ましたし

いつもなら、サポーターの大声援に掻き消される
選手同士の肉体のぶつかり合いや、ボールを蹴る音、監督の指示の声が聞こえるのは新鮮で
無観客試合ならではの楽しみだと思いました
とはいえ、サポーターを『12人目の選手』と呼ぶほど
観客席とピッチの一体感が強いのがサッカーの魅力であり、あるべき本来の姿です

再開されたブンデスリーガでは、ホームチームの勝率の低さが話題になりました
観客は試合の『情熱』そのもの
『観客のいないサッカー』を何かに例えるのは無理ですよ
何故なら『サッカー』という言葉の中に
そもそも観客という概念が含まれているからです」と話され

そのブンデスリーガで活躍なさっている、元日本代表キャプテンの長谷部誠さんも
「スタジアムには感情や熱気が明らかに欠けていた」とおっしゃっていて
「観客がいる」ことの意味を痛感するというか、甲斐さんがよく話されている
「W杯は、国を上げて応援するチームほど強い」というのは本当なんだなあと…

主催者側もそうした無観客試合のマイナス面を少しでも補おうと
スタンドの座席に、サポーターが自撮り写真などを貼れる段ボールを設置したり
自宅でタオルやグッズを持って応援するサポーターの姿を、大型スクリーンに映し出したり

ミュンヘンのIT会社が作った「応援アプリ」は
スマホのボタンを押すと「声援」「拍手」「合唱」「口笛」をスタジアムに流すことが出来るそうで
ボタンを押す人数が増えるほど、音量が大きくなる仕組みになっていたり

スーパーリーガのFCミットユランは、世界初のドライブインサッカー…
本拠地MCHアリーナの駐車場に、ホームとアウェーの巨大スクリーンを設置し
サポーターは、車中で映像を観ながら、カーラジオで特別実況を楽しみ
クラクションを使っての応援もあるらしい…を企画
駐車場の様子は場内に映し出されるとのことで
ツネ様が経験なさった北朝鮮戦みたいな効果が望めるかも知れません

そうした対応の一方で、今月10日から始まった有観客試合に関しては
「ビジネス的に巻き返すのは難しい」というのが本音らしく
上限5千人…イヤ、たとえ今後、入場制限が緩和され
定員の5割まで認められたとしても
単純に考えて、収益は半分以下になるだろうし
スポンサー料や放映権料も減額されるかも知れないし…(汗)

人数制限期間中のチケットは、年間指定席購入者→ファンクラブ有料会員→一般の順で販売され
一部の人気チームでは、一般まで回らず「プラチナ化」しているものの
感染拡大が収まらない都内を中心に、自粛するファンが少なくないみたいで
定員以上の応募がある場合でも、そのスピードや総数は予想を下回っているようです(汗)

ちょっと皮肉なことに、観客を迎えて試合をする上で
鳴り物や大声、応援歌合唱、タオルを振る、メガホンを打ち鳴らす、肩組み、跳びはねなどが禁止され
拍手やタオルを広げて左右に振るなど限られた方法でしか応援できなくなったため

いつもゴール裏で応援しているようなサポーターの中には
「あえて観に行かない」とおっしゃる方もいらしたりして
スタジアムは無観客の時より静かになっているんだとか…(苦笑)

プロ野球では、甲子園名物のヤジ(笑)とジェット風船が禁止され
応援歌やチャンステーマを流すことも自粛
場内でのアルコール販売は「球場だけ禁止という根拠はない」という専門家の言葉はありつつ
ロッテは「感染リスクを回避できる見込みが立たない」とし
巨人は「飲酒をすると自然に声が大きくなり
飛沫が周囲に拡散するリスクが高まる」との理由から、当面販売はしない旨を発表

ちなみに…J1川崎は、スタジアム来場直前の
「飲酒」「温かいものの飲食」「激しい運動」を控え
体温の上昇により、入場時の検温で入場拒否されないよう
公式サイトで呼びかけているそうです

ただ、観戦可能になったからと言っても、何もかも元通りとは行かなくて
ご夫婦同士やお子さんとも、ソーシャルディスタンスを保たなければならず
「一緒にいる感じがしなかった」「試合に集中できなかった」とおっしゃる方や

また、ストレスがたまったり、試合内容に興奮した一部のファンでしょうけど
座席を離れて前に詰めかけたり、大声を出したり、指笛を鳴らしたりと
感染予防のためのルールを守れない方もおられたみたいで(汗)

自分が誰かに感染させたり、クラスターを発生させたりして
再び、無観客に逆戻りしないようにと、自衛も含め
今の観戦スタイルを守ろうとなさっている方々にとっては、本当に残念なことだと思います

でも、ある意味「メジャーリーグ」の観戦スタイルに近づいたおかげで
選手の声や打球音が聞こえることに新鮮さを覚えた方も少なくなかったようだし
選手側も「人数は少なくても、観客が入ると全然違う
気持ちの高ぶりがあったし、ファンの思いも伝わって来た」とコメント

これは、半年ぶりに観客を入れた大相撲も同様みたいで
食事・飲酒は禁止、升席は1升1人限定、大歓声も座布団が舞うこともなくても
タオルと万雷の拍手、何より観客の笑顔が
力士始め関係者たちに「静かな中にも、熱量を感じた」と言わしめたんじゃないかと…?

その関係者側は、感染リスクを考えて自粛なさっている方々も
「リアル」への渇望感は、当然高まっておられるはずと考え
「スポーツが日常にあることの喜びや、スポーツが与える感動を
多くの人にもう一度体験して頂くことが、最大の巻き返し策になる」と期待しているようで

特に、親会社を持たないJ2ヴァンフォーレ甲府は
サポーター有志が、募金活動や物販で資金を捻出したり
観客を増やす活動をしたりして、クラブを支えて来た歴史があり

その中心人物Nさんは「我々が目指しているのは、数字ではなく
生活の中のヴァンフォーレ甲府の優先順位を上げることなんです
例えば『お金がないから、今月は敵地での試合が2試合あるけど
応援に行くのは1試合に減らす』のではなく
『遠征が2回あるから、今月は外食を我慢しよう』という風にしたいんです

…とおっしゃっていて、ナンかよく似たことを言ってる人が我が家にもいたなあと…(笑)
まあ、甲斐さんが東日本大震災直後に
まず命が大事、それから食糧やライフラインなど生きるために必要なものが整うまでは
音楽なんて二の次…といった話をなさっていたし、それは本当にその通りだと思うんですが

生活して行く上での「必需品」に、スポーツや音楽を迷うことなく組み込む方もおられる訳で
そういう方にとっては、お金や時間に余裕があろうとなかろうと
ナンとかして、それらを捻り出そうとなさるでしょうし(笑)

また、それを苦労とはお感じにならないんだろうなあと考えると
コロナ以前から、熱く深く応援してくれるファン…
1つのチームに限らず、そのスポーツも含め…をどれだけ獲得して来たか?も
この先の集客に影響して来るような気が…?
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