ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

気になる記事7

2015-05-31 15:00:07 | 日記
本の『あとがき』や『解説』には
本文よりも本音や思わぬ視点があって面白いと田家秀樹さん

今回は、甲斐バンドファンの皆さんにはお馴染みの田家さんが
『照和伝説』の著者・富澤一誠さんの『あとがき』について書かれた記事です

『ニューミュージック論争』なる論争で…某氏が若者の政治的無関心を指摘された際に
富澤さんが『つま恋で拓郎が国会に行こうと言えば、6万人は行っただろう』と
話されているのをご覧になり『呆然としたことがあった』(笑)そうで

その後、書店や情報誌でお名前を見かけられ
富澤さんの著書をお読みになったんだとか…

ちなみに、その情報誌の中の『週間ベストセラー』が目に留まったのは
『彼の本が、どこかの地方書店を中心にランクされているのを見て、へぇ…と思った』かららしく

続けて…『もっとも、その上に甲斐よしひろの荒馬のようにがあってナットクした』と書かれてます(笑)
この記事を書かれた頃は
それこそ甲斐さんが『国会に行こう』とおっしゃれば
飛んで行かれたお一人だったんでしょうね(笑)

ともあれ、富澤さんの『あとがき』は面白いと田家さん
『フォーク対談集』は『インタビュー集ではなくてあくまでも対談集である』と始まり
『ここにあるのは、その時の僕(富澤一誠)と諸氏の偽らざるオシャベリということだ』

『この本を読んで多少なりとも僕もあなたも若いということがわかれば
筆者としてこれほどの幸福はない』と結ばれてるらしいんだけど

田家さんは『インタビューと対談の違いやら素朴な疑問はあるのだが』(笑)
何よりも『自分の署名のある文の中の一人称は自分のことに決まっているのに(笑)
わざわざ自分の名をつけ加えるのはご丁寧だ』
…って『面白い』の意味を取り違えてました(爆)

『ニューミュージックの衝撃』には、2ページ以上に渡って
なぜ自分がこの本を書いたかの説明がされ
音楽評論家の地位の低さと、音楽評論家という人種には
『箸にも棒にもかからぬ輩』が多いと嘆いた後(笑)

『書く方法は、尊敬するルポライター・沢木耕太郎氏のような
ルポルタージュしかないと思った』
『大宅賞をとる気構えで、僕は己の存在証明を賭けて書き続けた
今、その集大成としてこの本が存在する』

『この本は、28歳の音楽評論家が書いたニューミュージックに関する
初めての長編ルポルタージュである』という文を抜粋されて

田家さんいわく…『集大成』や『28歳の…』のくだりを
本人が言っているのだから恐れいる(笑)

さらに『松山千春・さすらいの青春』では
『今から4年ほど前に僕は【俺の井上陽水】という本を書いた
タイトル通り【俺】つまり、僕の思い入れがたっぷりと
陽水の生きざまにかぶさった異色の人物論だった』

『俺の陽水、俺と陽水…常に俺と陽水が同等に対比するところに
この本の価値はあった』と書かれているらしく
田家さんは『自分の本を自分で、異色の人物論と評価し
価値を認める人も珍しい』とおっしゃってます(笑)

また『拓郎、陽水しかいない』と書いておきながら
平気で『時代とズレてしまった』とも書けるのが不可解でもあると…(笑)
まあ、今なら少し理解なさってるかも知れませんが…(苦笑)

『この人がいかに大家然としようとしているか
某作家が原稿の終わりにサインする時に恍惚とした表情をしていたらしいが
この人もあとがきを書いている表情が見えそうだ』

『彼にとってアーティストは【同好の士】だったり
時代を共に生きる【同志】ではないのか』とまで書かれたあげく

『彼の本には参考文献が細密に記入されている
あとがきの次のページだ(笑)
終わりの1ページまで楽しませてくれる本も数少ない
是非一読をおすすめする』と結ばれてます(爆)

以前にも触れましたが…奥さんはこの方の評論が大キライらしいんだけど(苦笑)
この記事を読むと『ああ…』とナットク出来るような気が…(笑)

この調子で『俺の甲斐バンド』やら『俺と甲斐よしひろ』なんて書かれたら
奥さんが怒りにうち震えることは間違いないでしょう(笑)

『書き手の顔が見える文章』って表現は、良い意味ばかりではないんですね(汗)
願わくはこのブログが、違う意味で『面白い』と言われませんように…(苦笑)

最後になりましたが、今月も読んで下さった皆さま
有難うございました!m(_ _)m
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気になる記事6

2015-05-30 15:33:37 | 日記
私的表現と普遍性のバランスというのは
表現の上で一番難しい部分ですよねと甲斐さん

自分が物凄く私的なことを書いたとしたら
それがきちんと普遍性を帯びているかを
表現者はどこかで客観的に見ることが出来ないといけない

僕には、血反吐を吐くほどの思いで表現しようとする人たちは、私的なことを書いても
それは多分どこかで普遍性に繋がって行くはずだという直感だけがあったんです

吉田純子さんいわく…エリート学生のミックを音楽へと最初に突き動かしたのは
黒人文化に対するコンプレックスと強い憧憬だった

しかし、R&Bにとどまらずインドやアラビアの民俗音楽
カントリー、レゲエなどを貪欲に体内に入れることで
感性の混血が時代や地域への所属を超えた普遍性の源となることを証明した

萩原健太さんも『彼らの望みは一つだけ
生ある限り音楽を満喫し、数々の無名の先人の系譜に
自らも名もなき存在として連なること』と話され

シナトラのカバーアルバムをリリースしたディランについても…
定型を嫌い、ライブでは自作曲すら大きく崩して歌う彼が
意外にもケレンもてらいもなく丁寧に
シナトラの往年のレパートリーをカバーした

私的な題材をテーマに据えた楽曲を自作自演する美学の先駆者が
それ以前のプロの作家が普遍的なテーマのもと紡ぎ上げた楽曲を歌う

ディランのルーツといえば、ブルース、フォーク、ゴスペルといった
米南部の土臭い伝承音楽がまず思い浮かぶが
より都会的で洗練された音楽もまた大切なルーツなのだ

単に歌手としての力量や選曲センスの良さを強調しようとする狭い視点からではなく
アメリカの音楽の歴史というものが
どれほど幅広く豊かなものであるかを世に知らしめようとしている

音楽は、歌は、誰も歌わなくなったら、誰も聴かなくなったら
歴史から姿を消し、この世から消滅する
古い文化をいかに、誰が受け継ぐか、多くの分野で危機感が囁かれる昨今
これらのスタンダードナンバーとて油断は出来ない

新奇なものばかりに目を向けがちな業界に対し
彼なりのやり方で警鐘を鳴らしてみせたのだろう

何十年前に作られた曲であろうと、今の時代に有効に機能するのであれば
それは確実に現役の音楽だ…と記されてます

ピンク・フロイドのニック・メイスンが
20年前なら不可能だっただろうと言った最新にして最後のアルバムには
6年前に他界したリック・ライトが参加している音源が
最新のテクニックを駆使され甦っている

今は亡きメンバーとの共作であり追悼なのだというこのアルバムのリリースについて…

歳を取るのは悲しいものだが、自分たちはあまり成長していないらしい(笑)
発売に興奮しているし、聴き手がどう受け止めるか、震えてもいる
若い人に是非聴いて欲しいねと語ってます

同じく唯一無比のメンバー・フレディを喪ったクィーンのブライアン・メイは…
彼なしでは活動は出来ないと思った
でも、多くの人がクィーンの曲を愛し心に刻み込んでいるのに気づいたと話し
ポール・ロジャース、次にアダム・ランバートという若手のボーカリストを迎え、活動を再開

ただ、フレディが声を遺した未発表曲をリリースしても現在形の新作とは言えず
かといって、新ボーカリストを入れてレコーディングするつもりはないという

とにかく、フレディの真似は誰にも出来ないし、代わりを探す気もなかった
でも、アダムのような人材に巡り会うと
今までと違う感じでパフォーマンス出来るかも知れないと
ライブを展開したくなった

家族と同じで、僕が常に心にとめて生きているのがフレディ
だから、フレディはステージのどこかで僕らの演奏を
頷きながら聴いていてくれると思うと語ってますが

この記事には…今後、その時々でボーカリストを変えてライブを行うなら
クィーンは『バンド』というより『プロジェクト』になって行くのではないか?…と書かれてました

甲斐バンドの解散に際して、甲斐さんは
バンドがなくなっても曲は残るとおっしゃってたけど

この『気になる記事』に登場したバンドもそれぞれ形は変わっていても
曲は今も歌い継がれています

甲斐バンドは長岡さんが脱退され、大森さんは亡くなられましたが
今も甲斐さんやメンバーの皆さんが歌い続けておられ
クィーンのようなプロジェクト(苦笑)でないことは
ホントに素晴らしいことですよね♪

『優れた音楽は、人の記憶と結びつく
記憶を強化し、浄化し、救済する』
これは、ビートルズに向けられた言葉ですが
全ての音楽家に言えることだと思います
…って、まぢめな話は照れますね(汗)
次回はいつも通り、ゆるゆるで行かせて頂きます(笑)
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気になる記事5

2015-05-29 14:42:51 | 日記
先日のセイヤングで…
ビルボード・ライブのチケット代をご覧になったと甲斐さん

ほとんどのアーティストが8,000円で、佐野元春さんが9,000円
『佐野君スゴイじゃん♪』と思ったら
ご自身は11,000円で『俺、ひどくない!?(笑)』と話されてましたが
今回は『チケット』に関する記事をご紹介します

11年ぶりのP.マッカートニー来日公演のチケットは一般発売開始とほぼ同時に完売
直後からネットオークションに出回り始めたそうだ

定価16,500円のチケットに『即決40万円』と値付けした
プロの出品者『ネットダフ屋』もいて
これでは本当に見に行きたいファンにチケットが回らない

ダフ屋行為は各都道府県の迷惑条例で規制されている
大手サイトは転売価格の上限をチケット代の2倍までなどにして
ネットダフ屋のモチベーションを下げるべきだと書かれてました

毎年チケット売り切れ必至の夏フェス『ロック・イン・ジャパン』を主催する
ロッキング・オン社の渋谷陽一社長は、最大手のヤフーに質問状を送ったが

ヤフー広報室は、オークションは自由に売買できる市場であり
需要と供給関係で成り立つ
人気高のモノに高値がつくのはチケットに限らないと答えたという

早稲田大のW教授によると…
本当に行きたい人に渡らないという時の『本当に』をどう測るのか
心の中を覗く手段はない以上、高い買い値をつけた人が
本当に行きたいのだと判断するほか、市場には出来ない

経済学的に言えば、ポールのチケットの最高16,500円という値付けが低すぎたのであって
アーティストの印象が悪くなるのを恐れたのだろうが
最初から10万円なら出品数は少なかったはずだ…そうだ

それを参考にした訳ではないでしょうが
ポール再来日の際のチケット代は、4万~10万円と異例の高額となったらしいけど
『本当に行きたい人』の中には『手が出ない』人もいらっしゃったんじゃないかと…(苦笑)

もっとも、ポール側の希望もあって
かつてのビートルズ公演時のC席と同額の1,500円で
25歳以下限定のチケットも発売されたんだとか…

人気アイドルの追っかけ・Aさんのインタビュー記事を見ると…
ファンクラブ先行予約の段階で、すでに完売に近い状態
特に大都市圏の会場で行われるライブは競争率が高く
正に『プラチナチケット』となるそうだ

全34公演中14公演に申し込み、当選は長野県でのライブ1件だけ(汗)
座席番号が不明のため、前日キャンセルでも違約金なしの宿を予約したとAさん

もしも悪い席だったら、交通費をかけて遠くまで行くより
高くても近場の良い席を買った方がいいとの判断らしい

交換サイトに関東圏のチケットとの交換希望を出し
『譲ってください』のコーナーに登録して、反応を待ちながら
ネットオークションもチェックするという

高額提示されたチケットを見て、自身の予算の上限を引き上げるかどうか悩みつつ
座席番号が判ってからだと、アリーナの良席などはもっと高くなる
逆に悪い席は比較的安く出品されるから
最悪の場合はそれを買おうと考えているんだとか…

Aさんによると、業者は確実で安心(苦笑)
ファン同士だと高額な料金を振り込んでも
チケットが送られて来ないことがあるという(汗)

トラベルデザイナー・おそどまさこさんは
地球上で行われるコンサート、ミュージカルやパレード
サッカーや大リーグなどのスポーツ観戦の情報は
ネットで簡単に検索できる時代になり

また、現地で当日分のチケットを入手する場合でも
高額な良席が残っていることが多いらしく
ディスカウントのチケット売場で割安に手に入れられるそうだ

ただし、人気が高く席が取れないようなチケットは
日本の旅行会社を通して、現地の旅行代理店に依頼しないと困難で

しかもチケットの条件は厳しく
キャンセル不可、事前現金払い、手数料はチケットと同額くらい取られるんだとか…(汗)

入手困難なチケットを取るには
正規の額面にこだわってはいられないことを思い知らされたとおそどさん

お金を出すべきところは出し、倹約するところは自力で奔走し
上手く組み合わせて旅をしましょうと結ばれてます(笑)

まあ、奥さんに関して言えば
ファンクラブ先行予約、場合によっては一般発売でチケットを入手するんだけど

電話したり並んだり、とにかく行ける限り行こうとするので(爆)
チケット代に大枚をはたく訳で(笑)
当然、交通費や宿泊費は倹約することになります(笑)
仕事もそうそう休めませんし、0泊4日みたいな事態も発生します(苦笑)

『ツアーは体力』というのは、ステージに立たれる方だけでなく
スタッフや関係者の方々と奥さん達ファンの皆さんにも当てはまることだと思います(笑)

余談ですが…ネットオークション等での営利目的のチケット転売は
アーティストの権利を侵害する行為であり
甲斐さんのファンクラブでも甲斐員に固く禁じておられますが
奥さんには素朴な疑問が一つ…

ヤフー広報室のコメントにもあるように
チケット以外のモノ…CD・DVD、古本やポスター
パンフレットやツアーグッズなどの中には

正規の価格の何倍、何十倍の値段で取引されているモノがあるようだけど
それはどうなのか?と…(苦笑)

未開封や新品同様に限らず、破損や汚れがあって
興味のない方にはただのガラクタにしか見えないようなモノでも(苦笑)
欲しいと思う方にとっては『プライスレス』なんでしょう?

そこは『骨董的価値』のある『お宝(笑)』として許されるのかなあと…(笑)
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気になる記事4

2015-05-28 17:43:05 | 日記
今年の来日直前のP.マッカートニーのインタビュー記事に
49年ぶりとなる武道館公演についての質問があり…

『コンサート会場は警察が仕切って、すごくきっちりしていた
移動中、道路の角ごとにキャーッ!と声が上がった

ステージの正面バルコニーには、警察の方々が座っていて
それまでの自分たちのコンサートとは、様子が随分違っていた』
…と、当時の記憶も鮮明らしいポール(笑)

テレビニュースで『動くビートルズ』を初めてご覧になった甲斐さんは
愛嬌を振りまきながらタラップを降りて来る4人は、ひたすらカッコよかった
『神話』が動いていたとおっしゃってましたよね♪

余談ですが…66年の来日の際に
雑誌のビートルズ来日特集の監修を任されていた湯川れい子さん

米タイムライフ社が独占契約していて
他社の取材は一切受け付けて貰えなかったそうだけど

元プロモーターでイベント会社のN会長から
ビートルズのメンバーは、主催者が腕に巻いている
『関係者証』と漢字が入った腕章を欲しがっている
届けてくれないかと言われて彼らの部屋に潜入(笑)

その時の単独インタビューが掲載されたものの激しいバッシングに晒され
某ライターの男性には、記者会見でキャッキャッとはしゃぎ
記者席からメンバーに小さく手を振った湯川れい子は
『ファン以下』だと書かれたんだとか…(汗)

当時の日本は『ビートルズ?あんな汚くてウルサイだけの連中に武道館を貸すな』とか
『あんなのを聞いてたら不良になる』という見解の大人が多く(苦笑)

ホテルの外では連日、ビートルズを一目見ようとやって来た中高生が補導されたり
公演中に立ち上がろうとする少女たちを
警備員の男性が無理矢理押さえつけたり…

その光景を目の当たりにされた湯川さんは
何がいけないのか?どうしてこんなに目の色を変えて居丈高に怒るのか?と
怒りで体が震えたという

いつも時代の新しいうねりを作り出す少女たちの歓声に
邪心のない素直な感情を発現できる自由を見出だされ
『私は一生、キャーッと叫ぶ側にいよう』と誓ったとおっしゃってました(笑)

誓った訳じゃないけど(笑)我が家にも
いつの間にか(笑)ずっと叫ぶ側にいる人が約1名…(笑)

ちなみに湯川さんは、11年ぶりのポールの来日に
3年越しで奔走なさったらしいです

その60年代に信じられていた『音楽は世界を変える』という考えは
現代でも通用するか?との質問にポールいわく…

世の中を動かすのは国のリーダーたち
昔からですが、音楽では全ての問題を解決できない
ただ、音楽は人の考え方や人生を変えうる
音楽は人の助けになると思う

僕はいつも前向きになるようなことを歌ってメッセージを発信している
自分の音楽で人の心を癒やすことが出来ると嬉しい
それがミュージシャンとしての誇りです

甲斐さんも『音楽で世の中を変えられるとは思っていない
だけど変わるヤツはいると思っている』とおっしゃって

ご自身が小学3~4年生の頃にストーンズの【悪魔を憐れむ歌】や
【ストリート・ファイティング・マン】を聴いて『衝撃』を体験したと話されてましたが

ストーンズの来日公演のレビュー記事で…
オープニングを飾った【一人ぼっちの世界】は
ストーンズの曲の中でダントツに好きな曲だと甲斐さん

『俺の雲から出て行け』ですよ
そんなフレーズ、浮かびます?とミックの歌詞を絶賛♪

前者の『誰がケネディを殺したのかと私は叫んだ』は
ロック史上最高の名フレーズですとか

キースがドラッグとかプライベートな問題をたくさん抱え
どん底にいた時に書き上げた曲【ビフォア・ゼイ・メイク・ミー・ラン】は

『誰かに走らされる前に自分で走るんだ』という
彼の生き方そのものを歌っていて
この曲を聴くといつも胸が締めつけられると話されてました

今ツアーのラスト曲(笑)【吟遊詩人の唄】は
甲斐さんがアマチュア時代に、レオ・セイヤーの曲を
ザ・フーのロジャー・ダルトリーがカバーしているのを聴き
衝動的に日本語で歌詞を載せたと紹介され

あの頃はモータウンとストーンズをひたすら思い浮かべ
行き先も見えないままビート詩人のようになりたいと思っていたとおっしゃってますが

その歌詞の通り『数え切れない明日に歌を歌って』
『愛を奏でながら街から街へと』行かれてますよね♪

そうそう!以前にご紹介しましたけど
アルバム『翼あるもの』についてのインタビューで…

本当は憂歌団みたいなバンドを作りたかった
でも内田勘太郎みたいなあんなギターはいないじゃないと甲斐さん(笑)

【10$の恋】は売春を歌っているにも関わらず、ベタついてなくて
前から気に入ってて、いつか演りたいと思っていたそうだ

今回のツアーに因んで読み返してみたら、この記事の最後に…

俺たち味噌汁飲んで米食ってる人間が
『サウンドだ!』と下手にカッコつけてもダメだね
ビーフシチューは確かにカッコいいかも知れないけど
ウマイのは味噌汁だもん(笑)

とにかく、1ページ、1ページ、明日をめくっていく意識を持って歌って行きたいね

『ディランやストーンズのようなアイデアで
日本語で歌えるような曲を誰も書いていなかった』からとオリジナルを書き始められ

日本のロックの歴史を作って来られるのは
本当に『手斧ひとつで山に入る』ようなことだったんだなぁと改めて感じた次第です
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気になる記事3

2015-05-27 17:12:31 | 日記
たびたびご紹介させて頂いてますが、甲斐さんにとって『ライブ』は…

『自分の作った曲をレコーディングしただけでは決着がつかない
ライブで生きた客の前で演って、そのリアクションを見て初めて定着するものだから
ライブは一番大事な場所だと思ってる』

『ストーンズがずっと続けていて
ビートルズが途中で止めちゃったというのは、すごく大きな部分だよね
やっぱり、それはビートルズは解散するよ

ストーンズが解散しないのは、やり続けているからだよね
ライブで、次の創造とか自分の中の意識とかを確認しているんだよ』

…で、今回はP.マッカートニーとストーンズ、それぞれの来日公演についての記事です

まずは、今年ではなく前回のポール来日…甲斐さんがチケットを入手されたものの
レコーディングのためにご家族がご覧になった(笑)時の記事から…

一つは来日前のインディアナポリスでのライブレポで
もう一つは東京ドームのレビュー…by 萩原健太さんです(笑)

どちらもオープニングの【エイト・デイズ・ア・ウィーク】に驚き
ビートルズ初期、ウイングス期、ソロ期と様々な時代の曲を堪能できたと書かれ

ジョンの悲報を受けて作られた【ヒア・トゥデイ】を『ジョンに捧げよう』と前置きして歌ったり

バンド後期にポールが辛く当たった(苦笑)ジョージの代表曲【サムシング】を
『ジョージに貰った』というウクレレを手にカバーしたり…
と、同じようにライブの内容が紹介されてます

前者には『ビートルズが見たいなら昔のフィルムをどうぞ』と語っていたポールが
数多くのビートルズ・ナンバーを取り上げ

もし再結成があったなら、ジョンが歌っていたであろう
【ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト】まで演奏したことに驚いたと記され

活動を終えて二度と相まみえることのなかった
史上最高のロックバンドを一人で見せようとする
ポールの覚悟と責任感が胸に迫ったと結ばれてます

萩原さんは…各時期の楽曲が、安易に最新ビートにすり寄ることも
意表を突く編曲を施されることもなく
それぞれオリジナルを尊重して再現され

時に高音部の音程がコントロールしきれない場面もありつつも
キーを一切変えずに歌うポールを見て
『現役の音楽』であることを思い知ったと書かれ

ポールが観客に提示し続けているのは
ポール・マッカートニーという一人の人間の現在ではなく
彼が50余年の間に生み出して来た楽曲そのものの現在なのだと…

その頑固で真摯な一音楽家であり続けようとする
ポールの心意気に改めて圧倒されたそうです

一方のストーンズの記事は…
高校時代にNHKの『ヤング・ミュージック・ショー(笑)』でストーンズをご覧になって
『こんなの見てたら俺、ワルくなる(笑)』と思われたという
漫画家・浦沢直樹さんのレビューで

81年の米ツアーで、家族みんなが楽しめる健康的なショーに変貌したのは
ビジネスに才覚があるミックが『市場拡大』の余地を感じたからだろう(笑)と書かれ

90年の初来日では、デジタル化されたリズムや
近未来を想像させる派手なセットや照明にも違和感を覚えたそうだけど

前回6度目の来日はセットがシンプルで
キースのギターがズッコケたって(笑)あうんの呼吸で突き進み
『ついにただのロックバンド(笑)に戻った』と感じられたという

ミックのパフォーマンスは、ロックスターに人々が投影するスーパーマン像を
体現しようとするかのようで目頭が熱くなったと浦沢さん

『俺の墓碑銘には、過去の遺産を未来に語り継いだ男と刻んでくれ』というキースの言葉に
ご自身のお仕事も先達なくして有り得ないと共感なさってますが

70歳を過ぎて、ラストに【サティスファクション】を歌うバンドだから(笑)
まだ続きがありそうでコワイとおっしゃってます(笑)

もう一つの記事には…演出に頼らず、音を間違えても気にかけず(笑)
カラフルな楽曲と戯れ続ける70歳のメンバー達は
必ずしも『最新型』だけに重きを置く訳じゃない

カバーでもオリジナルでも何でもいいじゃん、ハッピーならば(笑)という
その自由さがストーンズだと書かれてます

『特定の時代や感情に属さないからこそ
聴き手に自由な想像を許す抽象性が生まれ
時代や社会を越えて彼らの音楽の力が人々の心を掴むようになった』
…という萩原さんのコメント(笑)も差し挟まれ

齢70にして、いまだに永遠の悪童たち(笑)は
ファンが望む『ストーンズ像』に徹底して殉じた
生きながらにして『古典』となったストーンズを
彼ら自身がカバーする時代が始まったと結ばれてます

今さら両者を較べるつもりはないけど
今の『甲斐バンド』をどう捉えるかによって
甲斐さんがポールに見えたり
ストーンズのミック?に思えたりするんじゃないかと…?

いずれにしろ、若いミュージシャンの方々から『レジェンド』と呼ばれるようになっても
今も現役で1日2ステージをこなされていることが
奥さんにとっては何よりも大切なことなんです(笑)
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