続いては、定番の「警察モノ」をご紹介しようと思うんですが
前々クールのドラマネタの際に「相棒」シリーズを振り返ったこともあり
今回は「警視庁捜査一課9係」から「特捜9」シリーズをまとめてみます
…というのも、前クールの「特捜9シーズン4」の第3回に
「9係」の初回からレギュラー出演なさっている津田寛治さん演じる村瀬刑事が
「最近、昔のことをよく思い出す」と胸の中で呟き
シリーズの登場人物たちについて、村瀬刑事の目線から、その人となりを語り
シリーズの流れを説明するといったストーリーが組み込まれていて
定期的に放送されている人気シリーズの固定ファンサービスと共に
新たなファン獲得のためのテコ入れなのかなあと…?
我が家には、長いキャリアを誇るバンドのリーダーの方の熱烈なファンがおり(笑)
こうした取り組みには敏感なもので…(笑)
そもそも「9係」がスタートした時に、数多ある連ドラの中で
奥さんが「キライな役者さんが1人もいない」どころか
むしろ「好きな人ばっかり」というキャスティングのドラマは初めて(笑)とあって
放送があるクールのたびに、毎週のオンエアを楽しみにしていたんだけど
村瀬刑事は、エリート意識が高く、出世することに血眼のイヤミな奴で(苦笑)
このチームの中では「仇役」的なポジションだったのが
「9係主任、14係係長まで務めた」ものの「部下の不祥事で9係に戻されてからは、ヒラに落とされた」辺りから徐々に変貌を遂げ
「その9係もやがて解散、所轄の刑事課で主任を務めていたところ
また同じメンバーが集まることになった。それが警視庁特捜班だ」
…と大まかな流れが、村瀬刑事の独白で紹介されたトコで
「おはようございます!」とイノッチ演じる浅輪刑事が登場
村瀬刑事が、7~8年に仕事着として着用していたスーツのポケットから出て来た
葡萄の房の形をしたイヤリングを見せ「見覚えがないか?」と訊ねる件を経て
先に署へ向かう浅輪刑事を見送りながら、再び村瀬刑事の独白…
「まさか、あいつが主任とはなあ…浅輪直樹統括警部補…
9係に入った当初は、青二才を絵に描いて額に入れたような奴だと思っていた
底の浅い正義感で熱くなり暴走するところは、とても刑事とは思えず、見るたびゲンナリしてた
就任早々、大失態を犯したこともあり、苛立ちしかなかった
性格も、愚鈍な優しさ、過度の実直さ…とても刑事に向いているとは思えなかった
コンビを組んでいた係長も野放しにするだけで
育てようとしてないように見えて
つい俺も浅輪には厳しく接していたように思う
だが、予想に反して、2人は次々と事件を解決して行く
最初は、係長が浅輪を上手く使いこなしていると思っていた
しかし、徐々にそれだけではないことに気づいて行った
浅輪の真っ直ぐな優しさが、係長と化学反応を起こしていたのだ
時には、事件の参考人が、まるで村の駐在さんに話すように心を開くのを見て驚くこともあった
その優しさは、他の刑事たちを変えて行き、加納係長(渡瀬恒彦さん)さえも変えたように思う
特捜班の主任になってからは、後輩である浅輪に、みんなが守られているようにすら感じる時がある
もっとも、本人は気づいてさえいないだろうが…」
と、まずは浅輪刑事について語ってくれましたが
加納係長が、家庭を顧みず仕事に打ち込んでいたせいで
妻の死に目にも会えず、娘(中越典子さん)と絶縁状態だったのを
未来の娘婿となる浅輪刑事が、父娘の仲直りに大きな役割を果たしたことは
過去の映像でサラッと流れただけでした(苦笑)
ともあれ、村瀬刑事が署に到着し、今度は新藤刑事(山田裕貴さん)についての独白…
「新藤亮巡査、新宿中央署刑事課から転属…新藤は、初めて会った時から好感が持てた
浅輪と初めて会った時とは真逆だ。同じ新人でも、新藤に対しては先に良い所が目につく
多少、自信過剰だったり、早計な所もあるが、愛嬌で済まされる範囲だろう
あの若さで、冷静で人徳があったら気持ちが悪いというものだ
浅輪の時と違うと感じるのは、俺が年を取ったからかも知れない
みんなが成長を見守って来た浅輪直樹が…と思うと感慨深いものがある
いつも目の前のことに一生懸命で余裕がないのは、加納係長と真逆だが
言葉じゃない部分で教えるところはそっくりだ」
…といつの間にか浅輪刑事の話になっていて(笑)
村瀬刑事に、刑事として成長するためのアドバイスを求めた新藤刑事に
「浅輪を見て学べ」と一言(笑)
心の中で「浅輪に任せておけば大丈夫だと思う」と付け加えてました(笑)
続いては、初回からず~~っと…って、現在もまだ
進行形で「天敵」の青ちゃん(吹越満さん)が登場(笑)
「青柳靖警部補…世の中に刑事を職業とする人間は数多くいるけれど
自分とこんなにも合わない刑事は、彼だけだと思っている
独りよがりで、子供っぽく、気に入らないことがあればすぐに怒り
自分より有能な人間に対しては、ひがみこそすれ決して尊敬することもなく、全く人として成長しない
それでよく警察という組織に身を置いていられるなと思う
もし、万が一、青柳さんのことをアウトローでカッコいいと思う者がいるとしたら
そういう人間とさえも、自分は合わないと思う
どんな思考で、この問題刑事をカッコいいと思えるのか判らない
自分勝手に行動すれば、それでカッコいいのか!?
青柳さんのせいで、どれだけの人間が迷惑を被っているのか
判っていてカッコいいと言っているのか!?
だとしたら、人を気遣って、社会のルールを守り
地道に一生懸命生きている人間は、カッコ悪いのか!?
彼の刑事としての能力が低いとは思っていない
むしろ類いまれな捜査センスを持っていると思っている。ただ、自分とは合わない
万が一、一緒にコンビなんか組まされたら、確実に双方とも潰れてしまうだろう
本当なら、一緒には働いてはいけない2人かも知れない
それなのに、もう10年以上、一緒に働いている
彼とこんなに長く一緒にいるから、自分は満足いく
ポストを得られてないのかも知れないと、疑心暗鬼になることもある
もしも、自分の刑事人生に青柳さんがいなかったら?と想像してみたこともある
すると、彼のいない職場は恐ろしくつまらないことに気づいた
青柳さんとは、とことん合わないけれど
そういえば、人間性を嫌いになったことは1度もない」
…と、最後の方を除けば、ほぼ予想通りの人物評が並んでますが(笑)
お互い相手よりも先に犯人を検挙したいと競い合うあまり
より有利というか、犯人逮捕への最短ルートと思える
手がかりや目撃者を調べることを「俺が!俺が!」と取り合ったり(苦笑)
捜査の過程で入手した情報を捜査会議で明かさず、抜けがけしようとしたり(苦笑)
大人げないトコは似た者同士なんじゃないかと…?(笑)
その青柳刑事の相棒である「矢沢英明巡査部長(田口浩正さん)」については
「青柳さんの陰に隠れて、初めはほとんど眼中になかった
矢沢を見る目が変わったのは、自分が主任からヒラ刑事に転落してからだ
ヒラ刑事の視点から見ると、矢沢のことが見えて来た
青柳さんが熱くなればなるほど、自分は意識して冷静になっていること
9係のメンバーを常に観察していること。妻と子供を愛していること
そして、それ以上に青柳さんを愛していること
たぶん、この男は、いつも自分のことを後回しにして行動している
常に他人のことを1番に考えている。それは、被害者や加害者に対しても…
チームの中で、1番頼れるのは矢沢ではないだろうか?
最近、その思いは確信に近づいて来た」と絶賛
ただ、やはり本人の言う通り、出世したい、自分はこんな所にいる人間じゃないと
チームのメンバー全員を見下していた頃から、矢沢刑事はずっと矢沢刑事だったし
年齢を重ねるに連れ、その「矢沢イズム」に磨きがかかっただけなんですよねぇ(笑)
ちなみに…この日は、村瀬刑事の相棒「小宮山志保刑事(羽田美智子さん)」が外出中だったので
矢沢刑事からランチに誘われ、あろうことか青柳刑事と呉越同舟(笑)
もっとも、村瀬刑事が矢沢刑事の誘いに乗ったのは
例のイヤリングに見覚えがないか訊ねるためだったんだけど(笑)
青ちゃんがトイレに立った隙を狙って質問する辺り
青柳刑事が絡むと面倒くさくなるという気持ちが滲み出ていてツボりました(笑)