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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

言葉のちからをつくる本②

2024年06月08日 | 日記
『指名殺到のスピーチライターが教える言葉のちからをつくる本』(ひきたよしあき著)以下転載です。

言葉を「ひら」けば、一語に秘められた神秘がわかる中西氏は、「日」と「火」が同じ「ひ」の音であることも指摘しています。
私たちを明るく照らす太陽(日)。それと同じ「ひ」の音を暗闇のなかで赤々と燃えている「火」にもあてています。先祖にとって夜に明るさと暖かさをもたらしてくれる「火」は太陽と同じものに見えたのでしょう。
 漢字で書かれているものを、ひらがなに書き換えることを、コピーライターたちは「言葉をひらく」といいます。皆さんも、思いついた漢字をひらがなにひらいてみてください。
 父(ちち)、血(ち)、乳(ちち)、力(ちから)。
「ち」で始まる言葉を思い浮かべて、言葉をひらいてみると、古代の人たちの考えた共通項が見えてきます。
 乳も血も父も、人が成長に欠かせない根源的なもの。その「ち」のある「からだ」で、「力(ちから)」という言葉ができあかっています。中西氏は、「ち」というひらがなを「霊格といったような存在」と書いています。
 この本を読まれる方の多くは、「日本語」という言葉で構成されているはずです。
その最小単位であるひらがな。その一つひとつを、大きな声でいってみる。「あ」と叫ぶときと「へ」と発するときの、体で感じる違いを味わってみてください。漢字をひらいて、すべてをひらがなにし、自分なりの共通項を見つけましょう。
 言葉以前のひらがな一音一音にまで注意を払う。その一言に潜む深い機能を理解し、発信できるようになったとき、言葉の感性はぐっと向上しているはずです。(以上)
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