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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

自動搬送式納骨堂③

2018年05月06日 | セレモニー
昨日の『アピオ』記事の続きです。以下は、築地本願寺の部分です。


末寺ばかりか、浄土真宗本願寺派直轄寺院の築地本願寺にも、昨年11月、大規模な納骨堂が開設された。
 「個人的には、自動搬送式も悪くないとも感じましたが、浄土真宗は遺骨を拝んで意味があるという教ではないので、導入しませんでした。亡くなったら、阿弥陀如来のお慈悲によって生まれ変わって、浄土で仏様になるというのが教えの根本ですから」と、宗務長の安永雄玄さんが言う。 築地本願寺の納骨堂は、個別の墓の形ではなく「合同墓」の形だ。ここです、と案内されたのは芝生に面した40mほどの礼拝堂。正面に安置された阿弥陀如来に手を合わせ、ふと目を上にやると、天窓から豪壮な本堂が見えた。阿弥陀如来の足元の地下部分と、そこから続く芝生の下が、遺骨を納めるスペースなのである。
 「個別区画」と「合同区画」を合わせて約5万人分。どちらも粉状にして嵩を小さくし、一体ずつ専用の袋に入れられる。その袋をさらに骨箱(アルミ製のケース)に入れて棚に並べられるのが個別区画、袋のままで前後左右のものと。袖すすり合う形になるのが合同区画だそうだ。初めから合同区画を選ぶと30万円、6年間個別区画なら50万円、32年間個別区画なら100万円。すでに千数百人が契約した。週3回開く説明会は1ヵ月先まで予約が取れないといラ盛況ぶりだ。
 「個人単位の生前申し込みが基本で、お一人おひとり築地本願寺とご縁を結んでいただきます」(安永さん) 礼拝堂の回廊を歩くと、大勢の契約者たちの名前が刻まれていた。「築地本願寺倶楽部」という会費無料の会員組織にも入れる。ここには、自動搬送式の納骨堂のような個別の参拝室はないが、大ブランド寺院・築地本願寺そのものを「私のお寺」とする仕掛けがある。
 ヒット商品は真似られるのが常だ。今後、自動搬送式から固定の合同墓へと、納骨堂の。流行々のシフトも考えられる。(以上)


写真は、アピオに掲載されている築地本願寺脳行動礼拝スペース。
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