超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

youth(青春)/bloodthirsty butchers

2013-11-23 23:32:04 | 音楽




















正直な話、中学生の頃に夢中になったバンドってやっぱり永遠だと思う
一番多感な時期だし一番憧れを投影しやすい時期だし、私にとって吉村秀樹はそんな存在だったし
大人になってようやくライブに行ける様になって聴けた曲たちはその度に感動していた
というか、ブッチャーズを好きな人って「ただ好き」って人が少ないように思う
深く感情移入するくらいに大好きって人が多いように思える
私にとってもそうだったし、
人生の半分以上聴き続け追い駆け続けて来たバンドマンの訃報に関して言えば
今でも信じられないし、信じたくない、自分を構成している部品の一部が抜け落ちたような感情
ここまでバンドマンの訃報が辛かったことなど今までの人生で初めての経験だった
それはやっぱり思春期の時期に、
疎外感を受けながら聴き続けた音楽だから
心の支えだったからこそこんなにもショックを受け現実を直視出来ないという現実が待っていたんだと思う。
それくらい私個人的にブッチャーズの存在に憧れ、揺ぎ無い、永遠のような存在だったという話です。
あの頃一生懸命レコード店でブッチャーズの音源を集めた記憶はある種の宝ものです。
なんせ置いてる店が少なかったしね(笑

許せなかったのは、
ブッチャーズの音楽にこれで「既に亡くなっている」という付加価値が生まれてしまった
フラットであり続けて欲しかったバンドの音楽にフラットさが消えてしまうのは
ファンとしては耐えられなかったし、
もっと違う形で評価されて欲しいバンドだった
もう二度と現在進行形の意識でブッチャーズの音源を聴ける事はない・・・そう思ったからこそ
初めてミュージシャンの訃報で泣いたし、ファンとして心が苦しかった。それくらい大きな事だった。
だけど、このアルバムを聴いて確かに変わった意識もちゃんとあって
「最後まで現在進行形だったんだな」という確信
それによって最早亡くなってるとかフラットだとか関係なく
「最後まで最高を貫き通せたファン冥利に尽きるバンド」という新しいイメージを手に入れることが出来た
このアルバムを聴いて今一番思うのはそういうありがたさ、そしてメンバーに対する感謝の気持ち。
少なくとも、これを聴く前と聴いた後じゃ意識も悲しみの量も全然違う。
ブッチャーズをずっと追いかけて来た人
昔好きだった人
そしてこれから聴こうとしていた人、その総ての人にもれなく聴いてもらいたい
前置きが長くなりましたがつまりは今回も今回で最高に格好良いロック・アルバムだという事です。
最後の曲が「これから」を予感させる実験性も含めたナンバーであったことで
より「進行形」という意識はしっかりと高まった
「伝説」を目指さず
最後までストイックに音楽に、ロックサウンドに向き合い続けたメンバーの生き様が反映されている。
ああ良かった、最後までブッチャーズはブッチャーズであり続けた
ブッチャーズを譲らなかったんだ、としっかりと思える
その意味ではもしかして今までで一番聴いてて「嬉しさ」を感じ取れたアルバムかもしれません
最高傑作を常に生み出し続けてきたブッチャーズの最新の最高傑作がこれです。
そうはっきりと胸を張っていえるアルバムだと私個人の裁量にて思います。


どっからどう聴いても最高のアルバムなんですが
往年のブッチャーズらしさを最大限に活かしつつそれを磨き上げている
そういうアルバムに仕上がってるんじゃないかと思います
「安心」と「発見」が両方詰まってるというか
「これだよこれ!」と「こう来たか!」がちゃんと同居出来ているアルバム
あの感傷をくすぐり感情を揺さぶる偉大なブッチャーズの魂が健在も健在と言える音像
同時に今までの経験をフルに生かしある種極まった印象も受ける作品なので
これが最後というのも誤解を恐れずに言えば納得なのかもしれない
それくらい「らしさ」溢れる、
旨味溢れる作品であり
より一層洗練されたブッチャーズ・サウンドを存分に楽しめるアルバムになっていると思います
今まで培った「らしさ」をより研ぎ澄まして鳴らしている感覚の作品ですね。

個人的に象徴的だと思えたのがライブでも定番化していた「デストロイヤー」、
吉村秀樹は歌の上手さというよりはそのどっしりと重い声質の良さで勝負してた感があって
その揺ぎ無さにファンは惹かれてたと思うんですけど
この曲は「歌が上手い」と単純に感じます
別に普段と違う歌い方でもないけど
普段以上に情感だったり小気味よさ、哀愁が歌に付随している気もしていて
遺作となったアルバムで「向上」や「進化」を感じ取れるのが随一だと思える名曲に仕上がっています
こういうここに来てある種の伸び代が感じられる曲があるからこそまだ「これから」のバンドだと思える
最後まで「向上」を止めずにやり切ったバンドだったなあってしみじみ思えるのがとても嬉しい。
青春のくすぐったさ、甘酸っぱい感じが実直に反映されたメロディとアレンジも素敵です。

一曲目の「レクイエム」はテクニカル且つ勢いも止めない独特のドラミングと
洗練されている「美しい激しさ」が存分に楽しめる覚悟ある名曲
「コリないメンメン」もここ最近のライブではお馴染みだった初期を思わせるパンキッシュな一曲
そしてここに来て更に丁寧なメロディが光っている「ディストーション」もまた堪らない
この曲を聴けば轟音だけでなくメロディに関しても腐心していたバンドだというのがよく分かる
王道のブッチャーズ節が色濃く注入されている「サイダー」に
繋ぎかと思いきや意外とガッツリ鳴らすインストナンバー「Techno!Chidoriashi」の盛り上がり
そしてアレンジ面で新鮮さと不思議な、でも癖になる感触を残す「Goth」は
ブッチャーズ流オルタナティブ・ロックの一つの極みとも言えるナンバー
かゆいところに手が届く感触が非常に堪らない一曲です
嵐のように激しく聴き手を揺さぶる「ハレルヤ」は今作でも際立って爆音っぷりが痛快な一曲
そして感傷に触れるブッチャーズの良さが存分に反映されている「youth パラレルなユニゾン」、
ギターの音色と儚げな歌声に触れてるだけで泣きそうになる楽曲です
この曲もまた感傷タイプの楽曲では一つの到達点だと思える曲
最後は渋いギターの音色とメリハリの付いたまた新しい音像を予見させる「アンニュイ」、
今までのテイストがしっかりとここ近年のブッチャーズというフィルターを通して鳴らされている作品
だけどこの曲だけはそこから外れた、「ここからのブッチャーズ」を感じさせる曲になっていて
前述のように最後まで「進化」や「新機軸」を掴む事を選択し続けた
そういうブッチャーズの高い志が反映されてるラストに仕上がっているので
その意味でも「現在進行形」「伝説にならない」という意思はしっかりと感じられる
正に絶妙なバランスとクオリティの新作になってくれたな、と。

今作が吉村秀樹の生前最後のアルバム、という事実と感傷を一切取り除いたとしても
余裕で傑作じゃない?って言い切れるような、そういうアルバムに仕上がっていて本当に良かった。
何より、最後の最後まで新鮮さや表現のその先を求め続けていたと言う事実が肌で感じ取れた事が
このバンドのファンを長年やって来た者としては最高のご褒美だし誇らしいです。
ブッチャーズがブッチャーズを二つの意味で貫き通したアルバム。
是非多くの方に聴いて触れて欲しいな、と願う。
そしてゆくゆくはアナログ化も・・・。
















色々書いたけど、純粋に、このアルバムが大好きです。
「あの頃」(青春)の匂いと今の奮闘が正しく交わっている趣溢れる作品ですね。
轟音やオルタナティブ・ロック、情感漂う歌声がお好きな人は勿論
そういうセンチメンタルさが滲んだ音楽が好きな人にも是非伝えたい一品
名盤だと思います。

「全曲好き」という前提の上で敢えてオススメ挙げると、
小松さんの記名性溢れるドラミングが痛快な「レクイエム」、
甘酸っぱさと焦燥感、そして最後には素朴な感動が滲む「デストロイヤー」、
不思議なアレンジが癖になる「Goth」、
そして感傷的サウンドの極み「youth パラレルなユニゾン」、
メロディメイクが見事な「ディストーション」辺りが特にお気に入りです。ずっと聴き続けます。
聴き続けられます、この音ならば。




MONOBRIGHT three/MONOBRIGHT

2013-11-22 19:09:07 | 音楽



















淋しいだけなら他へ行って欲しい
ふざけた人生で私 まだ笑えない (風街ロマンスパイダー)






















4人に戻って初のフルアルバム・・・ですが
ここ数作のコンセプチュアルさに比べると「シンプルに良い曲を詰め込んだ」という印象
かつ元々の「ひねくれバンド」的な方向性の楽曲も多くある種原点に立ち返った感じでもあるんですが
ただ、タイトルから察する単純な「原点回帰」って作品でも全然なくて
ここ数年の経験もきちんと生かされている
それは楽曲に於けるエネルギッシュさだったりパワフルさ、所謂「突き抜けた」感覚だったり
アレンジや曲調の幅広さ、詞のテーマ性の多様化なんかも継続して貫かれている
ここ数作で得た経験や方向性をきっちり血肉化した上で
元々のひねくれ、変態要素を前面にも出している
そういう元来の要素と「ADVENTURE」以降の分かりやすい振り切れ感を正しく融合させたのが今作であり
その意味では「帰還」であり「地続き」でもある、今出す類の作品としては限りなく正解に近い(と、思う)
また新しい一歩を予感させるアルバムでありこれ自体もまた傑作という幸福な作品に仕上がってると感じました。

個人的にMONOBRIGHTが本当の意味で脱皮したアルバムは「ADVENTURE」だと思っていて
あのアルバムはMONOBRIGHTが如何に正しい音楽フリークなのかを証明するような傑作で
今でも名盤だから聴いて欲しい、って思ってるんですが
あのアルバムの何が良かったか、って言えば一曲一曲の「振り切れ感」だったんですよね
とことんまでその方向性をやり切る潔さに
その上でそれを出来ちゃうバンドの地力もまた凄かった
そしてそれを更に肥大させてパンクやシューゲイザーまで飲み込んだらしさに留まらない傑作「ACME」
かと思ったらライブに於ける躍動感や温か味、
純粋な楽しさを完パケした目的あるアルバム「新造ライブレーションズ」と
最早ダンスロックやひねくれ系ギターロックという枠では収まらない活動をしてきた訳で
それらの成果がしっかりと血肉化している今作を聴けたのはやっぱりファンとしては嬉しいですよね
ちゃんと振り切れ感は印象として残るし、幅が狭い感じもしないし、かつ温か味も存在しているという
ある種ここ数年の活動に対する回答のようなアルバムに仕上がっている、という気もします

5人の時は本当に音に厚みが出ていて相当好みだったんですが
4人に戻っても所謂「物足りなさ」を感じない、
一人一人の音の存在感を増すことでそういう印象になるのを防いでる感じ
正しく磨き上げられよりタフになったバンドサウンドを堪能するだけでも随分楽しいアルバムですね
前述のような印象からするとこれまでの総まとめ、もっと言えば素の感覚が色濃く反映されてる作品であり
コンセプチュアルとか新しい音像というよりは今のMONOBRIGHTの経験や地力が出ているアルバム
培った経験を活かしてバンバンキャッチーな名曲を作りました、みたいな6枚目で
その意味では今までの成果が宿った作品でもありますね
時間もコンパクトでサッと聴けてグッと来るタイプの作品なので今の代表作としては相応しい
コンセプチュアルではないけれど、意図は汲み取りやすい目的もしっかりと感じられる傑作かと


今作では割と変態成分が多めに注入されてもいますね
まず2曲目の「OYOVIDENAI」は初聴きだと誰もが変態だと思うようないかれた曲です(笑
でも何度か聴いてるとその狂気にも近い変態っぷりが癖になってきます
またストーカーちっくな「トライアングリー」での綺麗事じゃない明け透けな感情の放出や
「妄想難破奇譚」では歌い方からして変態の匂いがする(笑 でもメロは超ポップ、という
男の持つ変態さや意地の悪い部分を上手く頷けるぐらいにキャッチーに料理して提示してる印象
そういうMONOBRIGHTらしい記名性のある楽曲が多々配置されてるのが初期からのリスナーとしても
嬉しいですし
「トライアングリー」はそれに加えて90年代前半のロックのようなノスタルジーさ
ちょっと懐かしいテイストのアレンジを今風に還元して演奏しているオシャレさが素敵でした。

一方で、そういう「君と僕」だけの世界に留まらない楽曲も多く
往年の歌謡曲をきちんとMONOBRIGHTのフィルターに通して再構築した「風街ロマンスパイダー」、
タイトルが意味深だと思ってたら素直なアイドル賛辞ソングで逆に意表を突かれた「アイドル」、
多幸感溢れるパレードソング「色色」に
スタイリッシュなリフを中心に聴かせる「ブランニューウェーブ」等
詞のテーマにしろアレンジにしろ幅の広さを感じさせる構成にもなっていて
特に今回はメロディのメリハリが凄くよく出来てる感じがします
例えば「アイドル」なんかはAメロとサビじゃ全然印象が違いすぎで面白い曲だし
「ブランニューウェーブ」もダウナーでクールな歌いだしから加熱するサビの気持ち良さが癖になる
変態曲代表の「トライアングリー」も攻めるABメロからユニゾンで聴かせるサビへの変化がユニークな曲
そういう構成の練り込み具合に関しても評価されていいアルバムだと思います

そして、今作を代表する名曲ふたつ「youth」と「空中YOU WAY」
「youth」はシリアスな空気感と瑞々しいメロディ、間奏の滾ってるバンドサウンドの熱さと
一曲の中に様々な要素が入りつつも最終的にはストレートに名曲と感じられる芯の強いナンバー
記憶の中の風景を実直に想起させる歌詞に関しても完成度高いと思います

「空中YOU WAY」は今作でも随一の推し曲ですね
今までのキラーチューンと比べても更に突き抜け度はUP
でも、この曲の凄い部分は加えて刹那的な感触が残る事によって生まれるカタルシス
勢いがあるだけじゃなく情感すら含んだサビの出来栄えとただ単にキャッチーなだけという気もしない
ある種の「感傷」も含まれている奥深さにもあるんじゃないかと個人的には感じてますね
特にサビの「連れてって」の部分に関しては何故か聴いてるとちょっと切ない気持ちになります。
何かのテーマソングにしても構わないくらい生のエネルギーに満ちている曲ですね
この曲は初めて聴いた時のリピート率が一番高かった(笑


と、そんな風に「変態」も「名曲」も「多様性に貢献するナンバー」も9曲と言う多くない曲数の中で
しっかりバランスを考えて詰め込まれている手さばきに関してはやっぱりスゴイなあ、と
遠回りして来ましたけど、要するにただ単純に良い曲詰まってます!という正しいアルバムなんですよね
これを聴けばMONOBRIGHTの記名性、音楽愛、メロディメイカーとしての質の高さ分かるかと
今回も今回で傑作だとはっきりと思える、そんな新作でした。
ポップでマニアックでユニークなアルバムです。















良い曲は多いんですが、個人的に推したいのは「空中YOU WAY」「youth」「OYOVIDENAI」「アイドル」
同じ週に発売されたbloodthirsty butchersのアルバムとタイトルが同じ曲が入っているというのが
彼らを敬愛し一緒にツアーも回った事を考えるとドラマチックでなんか良いです
あと「トライアングリー」はなんとなくCASCADEっぽくもあるな、と 余談ですが。

これを引っさげた記念ライブは今のところ来年三月のZepp Tokyoワンマンだけですね
でもホントにMONOBRIGHTの良さがコンパクトに凝縮されてる作品なので是非ツアーもやって欲しいな
「OYOVIDENAI」は特にライブで堪能してみたい曲です(笑)。



ブッチャーズの新しいトリビュート盤に関して

2013-11-22 14:20:09 | 音楽















面子見て涙出そうになった。










http://natalie.mu/music/news/104106
個人的に「今の中堅・若手中心でもう一回トリビュート出ないかな」って思ってたら
本当に出るんだからよくやった!というものである
音は純粋に楽しみなんですが
別にブッチャーズ本家と比べてどう~なんて方面では期待していない
それはきっとどのバンドでも同じだと思うし、そうじゃなくそれぞれの想いが伝わってくる事
影響を受けたと公言している数々のバンドがブッチャーズの為に音を鳴らしてくれる事に価値がある
しかも、個人的に大好きなバンド、人ばっかりなのがこれまた嬉しいところで。

面子もまた客観的に考えても凄い
ロックフェスやワンマンで大勢を集めるバンドから
インディーズ方面で高い評価を叩き出しているバンドまで実に豊富なラインナップ
これを見ればいかに「ミュージシャンズ・ミュージシャン」であった事が分かるし証明になっていると思う
だって所謂「バンド好き」なら大抵聞いた事はあるんじゃないか、ってバンドが多いしね。
何より私が普段聴いているようなバンドばかりである
これでテンションが上がらない方がおかしいし、
政治的理由で詰め込まれたであろう面子が一組も存在しないと感じられる誠実さもまた好みである。


このトリビュートの何が良いか、って生前に関わりがあったバンドばかりで構成されていること
ブッチャーズの影響を公言してきたバンド、対バンをしてきたバンドばかりで構成されていることですね
正直このラインナップ自体がブッチャーズが歩み続けてきた歴史の証明にもなっていると思う
要するにかなりの「愛」を感じる面子だなあ・・・ってのが言いたい訳ですけども。

選曲も良いですよね
ちゃんと「荒野二オケル~」「birdy」「ギタリストを~」「無題」、新作からも入ってるし
まんべんなく選ばれてるのは全作品傑作だと思ってる私にとっては都合が良い(笑
欲を言えば「yamane」から一曲欲しかったけど、
まあ今後シリーズ化されるらしいので後の期待としてとっておきます
あのアルバムもすっげえ名盤だと思ってますからね。

私が日々応援しているバンド勢が多く入っているのが大きいですが
LOST IN TIMEは度々ソロ弾き語りでやっている「9月」、ズバリ「Lost In Time」ではないんですね(笑
でもブッチャーズの曲名からバンド名を掲げている貴重なバンドなので参加は絶対だと思ってた
それに元々吉村さんが「海北の9月聴きたい」ってツイートしてましたしね。
近年親交を深めていたLOSTAGEは今ブッチャーズ吉村さんの影響で出来た新曲「GOOD LUCK」を
ライブでちょくちょく演奏しているのでかなり熱の籠もったものになってそうです
期待通りの参加に安心しました。

THE NOVEMBERSは、「11月」って・・・。そのまんまで吹きました(笑)。でもピッタリだね。
しかしAXワンマンに参加した時に小林祐介がMCで影響を受けたバンドの一つとして名前を挙げてたので
個人的に参加は嬉しいし本当に私が敬愛しているバンドに好かれてたバンドなんだなあ、と
中学生の頃から聴いているリスナーとしては胸が熱くなりますね。

MONOBRIGHTの「サラバ世界君主」、cinema staffの「僕達の疾走」も絶妙な選曲
というか相当似合いそうですね(後者もまた吉村さんのリクエスト)。
モノブライトは去年一緒にツアーをやったり音源に参加してたり交流が多かった
シネマも行けなかったんだけどシェルターで待望の2マンやってたり確かに交流があったバンド。


ACIDMANも実は昔インタビューで吉村さんと熱く語り合った、って記述があったし
the pillowsは同郷で対談も行った事のあるバンド(しかも「散文とブルース」ってこれまた似合いそう)
昔一緒にツアーを行ったバンアパ、そして向井秀徳もきちんと入っているし
人脈の深さをまじまじと感じられるラインナップ
NUMBER GIRLで「プールサイド」カバーやってたのも良い思い出ですね
ライブ音源として前にリリースされたのは未だにちょくちょく引っ張り出して聴くほどの出来です。

CARDやClimb The Mindも以前対バンした相手ですし
初期にブッチャーズに参加していた経歴のあるメンバーも在籍している怒髪天
ビークル時代から吉村さんを尊敬する発言や交流をしていた日高さん率いるスターベムズに
ブラフマン、ハスキン、いっちゃんとAIR JAM世代のバンドも入っている完璧さ
ロマンポルシェ。の存在も納得ですし
これは良い具合に愛情を感じられるトリビュートになるんじゃないかな、と
前述のように「選出された」というよりは「人脈」といった感じのラインナップになってるので
今までブッチャーズを追いかけてきた人的にも納得してくれるのではないかと思ってます

インタビューなどで「ブッチャーズからの影響が~」「吉村さんと~」って
一度は話しているのを聴いた事のある人たちが集まってるのが何より素敵な面子ですね
要は普段から話に挙げるような、何も無い時でも話のネタにする人達が集まってるのがイイって事です。
死んでから云々~、ではなくね。











余談ですがTHE NOVEMBERSはトリビュートに参加した曲でも、
普段の持ち曲のように自分達の新しい披露曲としてライブで演奏するバンドですから
その点でも生で聴けるのに期待しちゃいますね LOSTAGEは既に演奏したらしいですが!
それもまた聴きたいなあ。

ともかく、LOSTAGE、LOST IN TIME、THE NOVEMBERS、MONOBRIGHTと
近年私が推しているバンドが多く集まってるのは流石に胸が熱くなりましたし
向井秀徳、怒髪天、the pillowsなど昔からの盟友が揃ってるのもバランス的に良かったと思う
今から発売が楽しみです・・・って
普段こういう記述は滅多にしないんですが今回のは流石に何か書きたくなってしまいましたね
だって本当にブッチャーズと何らかの関わりが確認されてたバンドばかりでこの豪華さ実現ですから。

吉村さんはいなくなってしまったけど、
吉村さんに影響を受けた方々が彼の凄さをこうやって証明してくれる
活躍していくことで結果的に吉村さんの存在が消えずに済む、生き続けるという感覚。
まだまだ吉村さん、そしてブッチャーズの足跡が途絶えない事に期待してます。



3LDKの花子さん 第26話 感想(週刊少年チャンピオン 2013年51号)

2013-11-21 06:58:30 | 漫画(雑誌感想)















凄く久々に「ヤンキーフィギュア」読んだらやっぱり結構面白かった。
毎回必ずサービスシーン注入で今描いてるのもそれ系だし歪みねえなあ(笑)。

















うん、今週の掲載順は・・・
前々回とその前の高位置と比べるとかなり下がりましたよね
正直結構ショックだったんですけど、まあお話自体は面白かったので救われました
単行本は「777」と同程度なんでアンケが良ければ中位安定出来る素養はあると思うんですけどね
今週も願いを込めてアンケ投函致しましょう
後はチャンピオンを購入されてる方は是非花子さんに一票お願いします、という所ですかね
取り合えず先週ファンレターも出したしまあ少しでも熱意が届けばいいですよね、ってことで。
個人的にはもっともっと人気が出て欲しいタイトルですし
「ヤニーズ」から考えると相当この方絵が上手くなってると思うのですよ
ヒロインの可愛さも上々だしギャグの精度も安定してる 名物キャラが沢山いますし
今後も地道な応援を続けていきたいところです
っていうか、単純に「好き」ですね。

ちなみに先週のお話もかなりお気に入りで昨日も読み返すくらいハマってました(笑
花子さんの表情の変化を見てるだけでも楽しめる漫画ですね。





で、今週の内容は笑えつつ適度にお色気は入りつつ(笑
なんだか沁みるようなエピソードでした
四郎さまは伊達や酔狂で愛に全力ぶってる訳じゃなく
人間と同じ歳月で生きられない、自分を残して神からすればわずかな時間で逝ってしまうからこそ
神からして愛でるべき存在である人間達を余すことなく愛したがってるのかもしれない
或いは、自分を救ってくれた女性の生まれ変わりを探してたりするのかも
そう考えると気持ち泣けるようなお話でした

いつまでも一緒にいられる訳じゃない、それは信と花子さんや
詩ちゃんとクロオの関係に於いても同じ
だから無駄に適当に過ごすんじゃなく、もっと素直になって欲しいというのが四郎さまの願い
そしてそれは何も信やクロオだけじゃなく読み手に関しても同じ、ですよね。
寿命云々じゃなくてもいつ消えてもおかしくない儚い命
だからこそ、もっと素直に
もっと自然に。
難しく考えずに、思ったままに・・・という彼の真面目な部分が垣間見られたお話に仕上がってました
今週は笑えるだけじゃなくメッセージ性なんかも含まれていてメリハリ的にもいいな、と
愛神・四郎さまは滑稽で変態な部分も往々にしてありますけど(笑
でも根底には悲しみがあるからこそ
素直に自然に、思ったままに人間達を愛でたくなるのかもしれない
元々好きなキャラだっただけに更に好きになれるようなエピソードを描いてくれた事に感謝です。
これを機に信も素直に花子さんの言葉を聞き入れて欲しい・・・とは思いつつ
まあそう簡単には上手く行かないだろうけど(笑)。
でもいずれ良い影響を及ぼせれば。
縦(その場)でなく横(繋がり)の面白さも出てくると思うので。今週もまた個人的に満足出来ました。

信も何気に花子さんの助けに安心してましたからね
灯台下暗し、いつか彼女の献身の大切さをもっと分かれるといいですね。
そして何ならLOVEが発生しても構わないけれど(笑)。


そして、そんな四郎さまも素敵だったんですが
詩ちゃんもめっちゃ可愛かった!!
色気がない、と言われて涙目のシーンの数々や
今や厚かましかった初期から一気に不憫キャラになってる感じ
そして珍しく肌色&下着露出の詩ちゃん渾身のお色気シーンはもうゴチです!って感じでしたね(笑
元々ルックスは超好みだっただけに不憫キャラになって素直に可愛いと思えるようになった
そして身体を張って貴重なお色気シーンを演出してくれた事にも感謝したい
個人的には普通にドキッとしたし
眼福だったんですが
クロオもまた素直じゃない、って事なのかな
どっちかと言えば二次元主義者だったはずの信のがよっぽど素直でしたね
素直っつーか、むしろもっと上を求めているあたりさり気にちゃっかりしてるなーと(笑)。
でもやっぱり何だかんだ言いつつ三次のエロにも敏感な男子の性が垣間見れたのは良かったです
今週は信×詩ちゃん的なやりとりもちょいちょいあってその点でも楽しめましたかね
それは普段花子さんとの絡みが多いだけに新鮮で面白かったです
信の気持ちも凄く理解出来るしね!
もっと中途ハンパじゃなくて欲しかったよね!

まあ、あの描写だけでも相当グッと来たんですが私は。やっぱり詩ちゃんも可愛いよ。うん。


クロオの久々のねこまた化を見れたのも嬉しかったです
いや、むしろ彼のが黒化しちゃってる印象も受けたんですけどね。
でも彼も好きだからこそああやって言っちゃう節も少なからずあるんでしょう
またクロオと詩ちゃんの友情エピソードも読んでみたいところです

ところで、女子が女子に言う可愛いは~の下りは納得でした
まあ花子さんは本心から言ってるんでしょうけどね。
オチも読めたけど、それでもダブルでっていうのはインパクトあって思わず笑いました
また信が花子さん関係でドキッとするシーンも来ればいいですね
四郎さまは今回も捕まったけど、捕まった場所が思い出の木・・・っていう二段オチもまた上手かったです
お色気あり、突き抜けたギャグあり、ドキドキ描写あり、そして沁みる要素もあり、と
中々に濃ゆい良回に仕上がってましたね
今週もしっかりと加担・支持させて頂きます。やっぱり大好きだ、この漫画。















先週も満足度高めでしたが
今週も満足度めっちゃ高いですね
是非受け入れられて欲しい。願ってます。




好きな歌詞 vol.8「ハート/スパルタローカルズ」

2013-11-20 22:29:10 | 音楽(歌詞分析)









もしも僕がつまんねぇ 大人になっちまったら
君は僕を許すのかな きっと許さねえだろうな








解説:時々、「あの頃」の自分が今の自分を見たら軽蔑するんじゃないか、って思う時がある
「あの頃」の自分に軽蔑されないために頑張るっていうか・・・。
未だに自分のケツを叩いてくれるフレーズです。

後半のサビの歌詞も素晴らしい、スパルタを代表する名曲ですね。