超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

marble enjoint marble 2013@TOKYO FM HALL 13.11.4

2013-11-06 17:02:24 | ライブレポ















一昨日、marbleのライブイベントを観に東京は半蔵門へ。

















Patさんはmarbleファンにとっては最早お馴染みの存在な訳ですが
そんなPatさんが遂に表舞台に立ち「north picco」の片割れとして元気に歌って弾いてる姿は
長年のライブリスナーとしては中々に感慨深いものがありましたし、
サポートメンバーからここまで関わりが深くなっていく過程をステージ上で観てきているので
その意味でも筆舌にし難い「嬉しさ」のようなものが個人的にはありました
そしてmiccoさん相変わらずメロディセンス高すぎですね
一度聴いただけで琴線に響いてすぐに覚えられて脳内でリピートしてしまうあの感じはやっぱり素晴らしい
単なる内輪向けの企画でなくここで出された楽曲陣は本当にいいものが多かった印象ですね
正に「ファン冥利に尽きる」イベントだったのではないでしょうか
「north picco」は正直今回限りではなくまたちょくちょくやってくれたら嬉しい
「ぐるぐる。」とかノスタルジックなナンバーがかなり多かった印象なので。















◆north picco

ミッコサウルス
よくばりなまぼろし
時の草原
水玉プリンちゃん
ぐるぐる。




Patさんがメインボーカル(?)を務めるご機嫌なロックナンバー「ミッコサウルス」
この中では一番ファン向け、内輪向け要素の高い曲ですがサビの王道のロック感が心地良かったりと
案外満足出来る仕上がりになってたのが嬉しい誤算でした
miccoさんも黒が基調の大人っぽい衣装で普段とは違う魅力が出ていたように思います
Patさんのボーカルは初々しい感じでしたけどお祭りっぽさはよく出てて純粋に楽しかった
テンパってたのかずっと背を向けながら歌うPatさんをmiccoさんが慌てて指南したり、
その意味でもいつもと違うmiccoさんが観れたかもしれません(笑
marbleの時は菊池さんによくツッコまれてますけど、
north piccoでは逆にツッコむ側というか。

「よくばりなまぼろし」はかなりマニアックでアンニュイな要素の目立つ楽曲になっていて
歌詞も相応に繊細な印象、本音をポロッと吐き出してる感じで個人的にはこういう曲待ってました。
神妙な電子音のアレンジが終始心地良く最も二人のストロングポイントが合わさってた曲だったかな、と

「時の草原」はノスタルジックさを誘う想いが込められているバラッド
丁寧なメロディメイクは健在で会場限定で終わらせるにはもったいない曲
でもだからこそ贅沢感もあったりますけど(笑
出来れば音源に関してはこのイベント以後も会場で売ってくれると嬉しい。

「水玉プリンちゃん」は昔の童謡みたいな曲でまず間違いなくmarbleでは出来ないタイプの楽曲
振り付け指南の為に一度miccoさんがアカペラで歌ってたんですが実はそっちのが好みでした(笑
本当に歌上手いんだなー、っていうのが伝わって来たので。
あと声に色気があるのでこういう曲でも艶っぽく歌えるのは凄いなと。
この曲はPatさんが作ったんですけど一度聴いただけですぐ覚えられてすぐ歌えるのは間違いない
その時点で優れてる曲でもあるなー、と
プリンちゃんの行動原理イイですね(笑)。

「ぐるぐる。」は普遍性のある、そして懐かしくもある名曲でした
聴いてると不意に胸がキュンとするような、そういう空気を含んでいる楽曲。
なんかちょっと涙腺もくすぐられたんですけど、
それくらい即興で盛り上がりを演出出来るパワーと土台の良さを感じられたナンバーでした
こういう曲があるからnorth piccoまたやってね、って思うんです。
メロディの純度が至高ですね。


「ぐるぐる。」「時の草原」辺りはmarbleでも違和感ないと思いますが
その他の3曲は「north picco」が生んだマジックの上に成り立っている楽曲達ですね
Patさんは以前年末ライブのMCで「move」や「青の扉」が好き~とmarble愛を語ってたお方なので
これからも機会があれば・・・いや、いっそ新譜すら期待したい勢いでした(笑
大阪も気になるなあ。




◆giible

夢ぐつ
ハミングドッグ
ゆっくり、のんびり、君となら
芽生えリーブ
流星ロケット




曲目の時点で「あっ・・・(察し)」という感じなんですが(笑)。
ただ単にパクってるだけでなく各々の楽曲にお伽話等モチーフがあったのが工夫あって良かったです
「うさぎとカメ」の話って基本的に「良い話」ってイメージ全くないんですけど
「ゆっくり、のんびり、君となら」では友情物語風に仕上げていてこういう解釈面白いなあ、と
確かに眠ってるうさぎがカメの夢観てたらなんか感動するよね(笑

「流星ロケット」はコール&レスポンスもあって盛り上がり的にも貢献してくれました。
あとエアギター担当の方が途中普通にギター弾いてたのはウケた。





◆marble

水彩キャンディー
未来スコープ
a faint sound~随分と時間が経ってしまったようで~
星を見上げて
つつまれて
さくらさくら咲く~あの日君を待つ 空と同じで~
いつか明ける空へ
Lingering Fizz

アンコール
Snow Dust
君とうたう。






全10曲ですが各々1時間程度使ってたので多分約3時間30分くらいやってたんじゃないかな(笑
勿論主催のmarbleはトリって事で他ユニットよりも持ち時間長めでした。

いつもよりゴージャス感が出ていた「水彩キャンディー」から始まり
求心力の高いメロディがやっぱり素敵だった「未来スコープ」、
この曲は5月のワンマン以上にこなれていた印象があってそれも嬉しかったです
ちゃんとアンセムというか、代表曲っぽくなってた感じ。芯の温かさが伝わる歌も見事でした。

地元北海道の事を思って作ったという「a faint sound」と「星を見上げて」は両方凄く良かった
こういう純真無垢なメロディがやっぱりmarbleのストロングポイントだと思うんですよね
飾り気がないというか、ナチュラルが故にスッと心に響く感じ。
その無添加さは年々研ぎ澄まされてるなー、と思いつつ
前者は情景「だけ」がじんわりと伝わって来る歌詞がまた心地良く好みでした。


亡くなった父親への想いも歌詞に込められた「つつまれて」は渾身の歌声が響き渡る
繊細なアコースティックギターの音色も手伝ってゆっくり聴くパートの最高沸点を上手に刻んでいました。

磐石の「さくらさくら咲く」~「いつか明ける空へ」ではオーディエンスとの一体感を演出
「いつか明ける空へ」は改めてオシャレな曲だなー、なんて思いつつ
やっぱりサビの「泣きたい時は~」に於ける感情の入れ方は本当に素直に泣きたくなる効能がありました
冒頭の「意地っ張りだよね」っていうのが意地張ったままでいい、っていうメッセージのようなのが素敵です
(あくまで個人的な捉え方ですが)。

恒例の「Lingering Fizz」、こういう「ライブならでは」を実感出来る曲があるのはやっぱり良い事ですね
後半のお客さんにボーカルをふる演出が初めて観た時からずっと大好きです(笑
未曾有の一体感をこの日も生んで楽しい夜は終わりを告げました。
素晴らしい音楽を鳴らし続けてくれた事に、感謝。


アンコールでは未音源化の「Snow Dust」、疾走感があり爽やかな聴き心地の新曲です
ホールと言う事もあってその広い空間にも合っていたように思う
そしてこれがまた素晴らしく良かった「君とうたう。」
「いつか明ける空へ」と同じく最後は「ラララ」の合唱になる曲なんですけど
その「ラララ」が幾重に重なり合って強いメロディ、カタルシスを生む構成が非常に気持ち良かったです
心地良い多幸感の中でライブを終わらせる事が出来る新アンセム、といった所でしょうか
「ラララ」だけで気持ちちょっと救われた印象を受けるのは久々の手応え。
この日に限っては本当にベストのエンディングでしたね。
ただただ楽しく、そして時折感傷的な気持ちにもなれる、そんなクオリティのライブ、ありがとうございました。


















ライブ会場ではmarbleの新作シングルとnorth piccoのアルバムが会場限定で売ってたので購入
その・・・自分達で楽しみや盛り上がりをしっかりと作っていく能動的な姿勢はいいな、と思いました
ファンとしてこんなに楽しく得るものが沢山ある一夜に参加出来てホントに良かった
ファンであればファンであるほど面白いイベントだったと思います

一番良かったのは「ぐるぐる。」と「君とうたう。」のどっちかかかな、って思うと
新曲の存在が際立っていたライブでもありましたね プリミティブな音楽の楽しさがあったかと。