表紙の桜子さんが可憐過ぎる。
私、この漫画に惹かれたのは桜子の凛とした美しさからだったんですけど
そんな自分からすると面白くニヤニヤ出来つつも桜子派から考えて微妙に辛い展開にもなってましたねえ
これが作者の手の平の上で踊らされるって事なのか、とにかく無性に桜子を応援したくなりました。
桜子は素直になれない性格な分積極的にも行動出来なくて
新ヒロインかつ明確に春と結ばれる事を願ってるコレットさんに引けを取ってしまいますが
その様子が桜子好きからすると結構に歯痒くて、まるで読んでる最中も半分は桜子のような表情で(笑
でもその様子に戸惑ってたり自意識と葛藤している桜子もまた可愛いは可愛かったんですけど
一番は自身の積極性の無さ、コレットさんと比べて目標に邁進出来ない揺れがちな意識を指摘されて
彼女に春の相手役として完全敗北を喫してしまった後に
それでも春がいつだって桜子に出会えて良かったと思ってる、と宣言してくれた時の表情が良かった。
ああいう描写の積み重ねではっきりと桜子の恋心を浮き彫りにしていくのが目的と言えば目的なのかと
そんな彼女の切実で悩める乙女っぷりは素直に可愛く面白くもあったので
その秘めた気持ちが花開いていくのを待つとしますかね
これまで春が桜子に尽くしていた分、
これからは桜子が一生懸命裸やスッポンの力ではなく自分自身の力で振り向かせる段階なんでしょう
その過程と結末をこれからもワクワクドキドキしつつも見守っていきたいですね
結局大事なのは相互的な関係、お互いがお互いをしっかりと意識し思い遣るべきって事なのかもしれない
桜子が積極性や勇気を出す事で彼女自身の成長物語としても機能してきそうですし
後々の展開が楽しみになってくる巻でもありましたね
今はまだ試練、ある種の挫折を味わって殻を破る前の段階だと思うので
これはこれで桜子の悲哀だったり春への強い気持ちの表れを楽しむのが吉ですね
とにかく、心から「頑張れ桜子」って彼女にエールを送りたい、感情移入せざるを得ない3巻でした
この漫画は「上の世代が犯した過ち」を描いている漫画だとも思っていますが
同時に「下の世代にやる気がなければ批判の価値もない」という
今度は桜子側に対する批評性を持ち出して来たような気がします
実際にちゃんと動いているのは春とコレットさんで桜子は受け身と言えば受け身ですし
ちゃんと自分の意思ではっきりとした気持ちで「変えていく」マインドが必要だっていう
そういうメッセージ・・・というかテーマ性を個人的に勝手に感じています
そう考えるとラブコメでありながら現代批評のような漫画にもなり得ている、という
そのバランス感覚がやっぱり絶妙で面白いですね。
桜子派としてはコレットさんの怒涛の攻めにタジタジになりつつも
そんな批評性やそれによって浮き彫りになった桜子の確かな気持ちと想いの強さ
あとはコレットさん掻き乱し役かと思ったら意外と良い人、真面目な人でもあって
そんな彼女との絡みも何だかんだでニヤニヤ出来ましたし(笑
ラブコメとしてはやっぱり最高に面白い
その上先の展開は非常に気になるしで今回も今回でクオリティが高く沁みる内容でしたね
そしていじらしい考えを悶々と繰り広げたり真摯に春を想う桜子が本当に好きなんだなとも確認出来た
桜子は不器用だけど、そんな中でも秘めた素直さが最高に可愛いキャラなので
是非反撃、そして幸せになって欲しいです
春は取り合えずコレットさんとの結びを断り、まずは互いを知るという選択肢を選びましたけど
その上でしっかりと桜子の想いに応えてあげて欲しいな、って思っています
うむ、益々目を離せない一作になって来ましたね。
で、そんなラブコメとしての進展と共に前半は桜子とのイチャラブ模様が中心に描かれていました
この辺のシーンはね、もうオートマティックに読んでムラムラ&ニヤニヤしちゃって下さい、という感じ
ただ単にサービスカットが多いだけでなく桜子の乙女ちっくな描写も多くて本当に最高でした
後半からは二人の間に試練が訪れる構成になっているので
その前に一度ピークを刻みたかったんだと勝手に思っています
桜花と桜子の熱烈なちちくり合戦に関してはホント突き抜けてて良かったですね
この漫画のサービスシーンの中でも特に本気で特に笑えるものだったんじゃないか、と
いやはや野郎的に素晴らしいと思えるシーンの連発で凄かったです。
こういう正しいドキドキ、そして後半の葛藤の描写の数々こそ少年誌のラブコメとしてはド真ん中
最近はコメディ過多でサービスカットも葛藤も少なめなのに物足りなさを感じていたので
その点だとこの「サクラサクラ」3巻を読んで随分とその不満が解消された気がしました
ストーリー性があり、お色気もあり、コメディも盛り過ぎない
ラブコメ職人としての矜持が発揮された巻でもありましたね
なんかもうオートマティックにニヤつけるシーンの連発で物凄く充実した甘々描写を楽しませてもらいました
互いに意識の気があるのは分かっているので、後はもうちょっと桜子の素直さが必要ですかね
橘先生の行動やサービスカットもまた面白く可愛く確かに満足度に貢献していた前半でありました。
取り合えず、もりしげさんに感謝(笑)。
前半でサービス大盛り、ラブコメ度大盛りのシーンを連発
後半は新ヒロイン導入に批評性、そして応援したくなる内心健気な桜子の描写
最後に桜花の心境の変化と実に読み応えのある新刊になっていました
コレットさんが春の誠実さに照れるシーンも何気に良かったです(笑
正直、ラブコメとしては今自分の中でトップクラスに感情移入してる漫画ですね。
4巻が早く読みたい!