超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

祝☆センターカラー 3LDKの花子さん 第24話 感想(週刊少年チャンピオン 2013年 49号)

2013-11-07 19:02:02 | 漫画(雑誌感想)















明日は週チャンコミックスの発売日。
「あまねあたためる」最終巻も出ますね。















◆3LDKの花子さん

センターカラー、って事で下ではないだろう、とは思ってたんですけど
まさかの4番手でビビりました 毎週アンケート出し始めて順調に上がってる様子です
まあ私が出してるのは一票に過ぎませんが、それでももう「ひなの」みたいに続きが読めないのは
キャラの様子を楽しめない経験はしたくないんでね、毎週早朝に頑張ってアンケ出してます
なんかグッズ化もされるみたいで取り敢えずは一命を取り留めた感じかな

ただ、単行本売り上げも大事なんでね
明日発売のコミックもきちんと購入して次に繋がるようにしたいですね
一応の好待遇は受けれたけど、「安心」とまでは言い切れないので応援はこれからも
やっぱり純真無垢で可愛い花子さんの姿をいつまでも観ていたいんですよね(笑
他にも瑞、信、こっくりさんに良いキャラが揃ってるので
そろそろ哲弘さん的にもヒットになればいいですね
過去作とは絵柄も作風もガラッと変わってますから、その努力と尽力も個人的には評価したいです。


今週の内容は、正に売り出さんとするキャラ紹介的な側面の強い回でした
信のネガティブな気持ちも分かるけれど、きちんと能動的に楽しみましょう、って事で
花子さんの意思とこの物語の目的がしっかりと定まった印象ですかね
信は成長したのかな・・・と思いつつ
ただ当初の休憩所は単なる現実逃避、でも最後の休憩所は機転を効かした提案だったので
まあ多少辛くもOK、って感じなのかな(笑 これが後々良い影響を与えるきっかけになればいいですね
今すぐに芽が出ずとも積み重ねでも全然構わないですからね 
それにあの面子での休憩所だったら面白そうだし(笑

信のネガティブ思想も個人的には理解出来るんですけどね
頑張って結果が付いてこないのも上手く交流出来ない苦しみも知ってますから
ただ、思考停止は人を劣化させていくだけなのでその点では思考した上で休憩所になったのはプラスかな
次号はまた文化祭関連の話らしいのでそこでの信の描かれ方にも注目しておきたいですね
微々たるものながらみぞれさんの話のオチで成長も見せてるので
一歩一歩花子さんには後押ししてやって欲しいですね。


今週の花子さんも可憐でしたね~
瑞の格好に憧れる表情や信に話題を振る表情、
かと思えば信の返しに不安がる表情までも可愛くて
数ページの内に様々な表情を見せてくれます

一番可愛かったのはやっぱり「きゅうけいじょは回避しました」のコマですかね
回を重ねる毎に可愛くあいらしくなっていく花子さんさんが堪らないですね
それに自ら身体を張って騒ぎを止める献身っぷりに、
方向性は間違ってたけど(笑
最終的にはある程度形の整った出し物になった貢献っぷりとやらかしつつも役に立ってるのがイイです
ぶっちゃけ「お化け屋敷」でなくともあの面子なら結構好評博しそうですしね(笑
今週もまた信のダメダメっぷりにメスを入れつつ、
一方で信にズレっぷりを修正してもらう関係性は健在でした

同時にこっくりさんもまた健気で可愛い様子を見せてくれましたね
こっくりさんは自由人・姉御肌のようでいて実は繊細なのが個人的にツボです
上手く関係性を提示させつつギャグも面白く、キャラの献身っぷりもアピール出来てた中々の回でした
そして待望のカラーイラストはもう最高ですね 無邪気な花子さんの表情に
デフォルメされたちびこっくりさん達とずっと眺めていたいクオリティに仕上がってました
個人的な一週間の貴重な癒しになってます、この漫画。



◆ペーパーブレイバー

完全なる脳筋・・・(笑
というか自分の言葉に酔ってますね彼
ある意味反面教師的なお話だったのかもしれません
単行本が今だったらマッスルズに入れてたのに残念ですね。

それにしても犬を眺める二人が異様に可愛く感じました



◆バチバチBURST

ブサイクvsイケメンだと大抵どっちかが悪役にされそうなもんですけど
両方とも心が清い、という構成が素晴らしい(笑
真っ当なスポーツ漫画、って気がします
相手(天雷)も紳士的だから迂闊に闘海丸に勝って欲しい、とも言えない感じ
それでも彼が勝ったら嬉しいんだろうなと思う。



◆ウチコミ!!

この顧問、達者なのか単なる阿呆なのかが未だに分からないですね
こういう引っ張り方は個人的に「上手さ」を感じます
確かに少し続きが気になる。

あのヒロインちゃんも忘れずにプッシュお願い。



◆名探偵マーニー

まさかのマーニーイケメンにドッキドキ(笑)。
普段ガサツ(っぽい)女の子の恋する表情は至高ですなー

夢は叶わないからこそ頑張れる
夢を観続けたままでいられる
そう言われればそうなのかもしれません
「叶わない」って事自体が生きる原動力にもなり得てるのかもしれない
以前の復讐者のエピソードでも感じたけど何気に深みのある作品ですね。
満たされてないからこそ必死で頑張る事が出来る。



◆錻力のアーチスト

凄いな、意外と頭を使った攻防戦という感じで読んでて面白いです
面白かったのはもう一つ、相手がナメてるだけの噛ませでなく
相手は相手なりに真剣に勝負している描写
多少上を見すぎて足元すくわれてますけど、でも決してヤンキー気質なだけでもないのが分かって良かったです
主人公はまだまだですけど、味方は実力派なのである程度強さを誇示出来るのは良い感じですね
その中でまた新たに生まれそうなトラブルと次の見所も早めに提示、と上手いネーム。

今の桐湘以上の実力校が出てきた時に劣勢から先輩たちがどういう行動を取るのか、
そしてこの本気度漂うチームの中で清作はどういうプレイをしていくのか
うーんこの漫画の行く末には中々にワクワクさせられます
先輩たちのキャラが魅力的なので主人公が活躍してなくても読むのが楽しい(笑
主人公無双目的ではなく、あくまで「桐湘」というチームそのものを描こうとしてる姿勢がイイです
相手も相手なりに真剣であることが垣間見れてより一層来週以降が楽しみですね。

それにしても柊先輩のキャラは面白いな。キャラ人気も出ればいい。















「花子さん」のカラー見たさに早朝からチャンピオン買いに行って位置を確認して二重に喜び
気が付けばけっこう心奪われてますね(笑
花子さんの様子を見守るのが一週間の内の最高の楽しみの一つになって来ました

そして「錻力のアーチスト」にかなり期待してます。




THA BLUE HERB/THE BACK HORN SEA SIDE HEAVEN vol.19@横浜club Lizard 13.11.5

2013-11-07 02:35:46 | ライブレポ



















THA BLUE HERBとTHE BACK HORNの対バンライブに行って来ました。















横浜club Lizard主催の企画ライブなんですけど、
その企画のきっかけ?が同じ「TBH」略称だから・・・っていうとてもイカした理由
でも確かに並べてみると結構紛らわしかったりして(笑)。

ただ、そういう面白い理由以上にこの二組がぶつかったらどうなるのかな、という期待もありました
割とブルーハーブファンとバックホーンファンが分かれているような印象でしたけど
でも多分お互いがっちりと両方から熱い魂を受け取れたんじゃないかなと
「ジャンルの関係なさ」を存分に味わえた最高にホットな一夜に仕上がっていました
もうすぐ冬なのに気付けば汗だくになっていましたね(笑














◆THA BLUE HERB

EVERYDAY NEWDAWN
bossizm
STILL RAINING,STILL WINNING
北風
Ill-Beatnik
MOTIVATION
AME NI MO MAKEZ
BRIGHTER
BROTHER
未来は俺等の手の中
サイの角のようにただ独り歩め
MAINLINE
RIGHT ON



一曲目の順番が不確か&3曲目の前にもう一曲あったはず、ですが
大体やった曲はこんな感じだったと思います
(追記:コメントで情報貰ったので更に埋めました、これで全部かな、たぶん。)

ブルーハーブのライブはいつ観ても「この後この人大丈夫なんだろうか?」ってくらい
全部出し切って終わるようなイメージですね
この日はツーマンで10曲程度だったのにまるでワンマンを観終えたかのような感動とカタルシスがありました
 
同時に、意図的かは未知数ですが聴き手を鼓舞するような曲が中心のセトリで
ここ最近気分的に燻っている事が多い私だったので
実直に励まされたというか、
そういう「前に進む」エネルギー、魂の熱を直に感性にぶつけられた感触で
聴き終わってみれば素直に「もう少し頑張ろう」と思える自分がいたりなんかもして
その意味でも得るものが多いライブだったように感じました。


聴き手に対して「能動」を促す言動も多かったですね
「普通に楽しい」「まあまあ良かったよ」じゃなくその上を行く気持ちを引き出そう、という
受け身体質ではなく自分の力で感想を選び何かを得ようとせんとする意思
BOSS自身常に「今日が一番」と絶対に思えるようなパフォーマンスを心掛けてるような節があって
その聴き手に対する責任の重さ、自らに課すストイックさに関しては純粋に影響を受けましたし
リスナーとしてもそれは望むべき事だな~、と
その言葉通りに「まあまあ良かったよ」等と言う言葉で済むようなライブではなく
最高に強烈な「一撃」をもらったよ、って最終的に思えるようなライブになってたのが流石でした。

精神の深淵にまで入り込むような自己探索の塊「Ill-Beatnik」は固唾を呑むくらいの迫力
リズミカルな「MOTIVATION」にシンガロング必至の「AME NI MO MAKEZ」、
適度に盛り上がりを推奨しつつも
全身全霊で聴き手を鼓舞するように「BRIGHTER」「BROTHER」「未来は俺等の手の中」など名曲を連発
「止まない雨はない」というよりは「降水確率ゼロは有り得ない」とライムするBOSSの姿は
とても地に足がついているメッセンジャーという印象で信頼に足るものでした
最早彼ら自身がある種のジャンルになっているかのようでしたね
「サイの角のようにただ独り歩め」と「RIGHT ON」は叫びにも近い歌声が強烈かつ、
聴き手の精神を思いっきり後押しするようなものになっていて沸点の刻み方も上手かった印象です

「ブルーハーブって素晴らしいな」と思えるには十二分のライブでした
また一つ背中押してもらった気分。





◆THE BACK HORN

1.ブラックホールバースデイ
2.戦う君よ
3.アカイヤミ
4.ひとり言
5.美しい名前
6.バトルイマ
7.コバルトブルー
8.シンフォニア
9.刃
10.世界中に花束を

アンコール
11.涙がこぼれたら







一曲目からサビで祝祭感を演出する「ブラックホールバースデイ」、
ブルーハーブのライブ後の影響なのかMCは常に全力で笑い誘う場面は一切なし
バックホーン自身も鼓舞されたかのような明らかに「良い影響」が即座に垣間見れるライブでした。
メンバーの動きもいつも以上に激しく楽器を弾いているというよりはダンスしているかのようなパフォーマンス
なのに音はしっかりしてるのが素晴らしいな、と(笑)。

「戦う君よ」と続けて激しさの中にも光が挿すような流れ
そして初期のアグレッシヴな名曲「アカイヤミ」でドギツイ叫びを叩き付けた後で
個人的に凄く土臭く男らしいなー、とまじまじと感じた「ひとり言」
日本男児っぽさが良く出てたななんて感じつつ沁みるバラッド「美しい名前」はやっぱり名曲ですね
イントロの時点で歓声が沸く辺りやっぱり人気曲なんだと実感も。


「バトルイマ」は想像以上に盛り上がってました
シンガロングに向いてるメロディ、「今」という共鳴しやすいキーワード、バンド全体で歌ってる感じとか
既に「アンセム感」がよく出ていたのが収穫であり定番の内の一つになり得そうな感触もありました
個人的にも素直に気持ち良かったですね。

「だけど俺達泣く為だけに産まれた訳じゃなかったはずさ」という歌詞は生で聴くとホントグッと来ます
ただでさえ最近泣きたい気持ちだけが先行していただけに・・・(笑
「コバルトブルー」、この日も絶品の仕上がりでした。

スケール感のでかいリフがひたすらに快感な「シンフォニア」、
会場がモッシュ&ダイブ&拳突き上げの海と化していた「刃」の凄まじい狂騒感
こういうのを演者と観客の心が一体化している、って形容するんだろうな、とか感じつつ
音楽が持つパワーも同時に深々と体感
ブルーハーブが提示したメッセージを彼らもまた熱く強くなぞってるかのようなシンクロ感が見事でした
きっかけは「TBH」略称からだったけど実は相性もまた良かったんじゃん、って思いましたね。

沁み入るような名曲「世界中に花束を」で締め
こんな誰かの前進を祈るような夜には相応しいラストナンバーだったのでは


アンコールで個人的に昔から大好きな「涙がこぼれたら」
この曲は背水の陣、って雰囲気が伝わるメロディと歌詞、
そして泣きじゃくってるかのようなボーカルとの調和が素晴らしく
なのにサウンドがファンキーだったりするところが更に最高だと感じてた思い出の一曲なんですね
アレンジされたダンサブルなイントロにあの日のままの誠意溢れるボーカルと熱量
最近よく演奏してるっぽかったので中々ラッキーだったなと
終始「男らしさ」のシャワーをめいっぱい浴びてるかのような潔く格好の良いライブでした。














総括すると、ブルーハーブが打ち立てた意思の力の感動、カタルシスを
バックホーンが正しく受け取ってもう一度強く鳴らし切ったような
「タスキ」のような精神性を感じる事の出来た素晴らしいツーマンライブだったと思います
実際良い具合に根性と屈強さを注入された気がしますし、
この日の「血」を今後も生かしていきたいなと
そう思える対バンに仕上がったのが両者のリスナーとしてとても嬉しかったし
お互い、演者も観客も含めて通じ合えたかのような充実感をまじまじと受けられた企画だったかと。

ブルーハーブは「全身全霊」の代名詞になったかのような
バックホーンはメンバー全員「野獣」になってしまったかのような
ひたすらに「力強さ」を存分に味わえた夜でした。 ホントに熱かったよ!