超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

祝!連載1周年 食戟のソーマ 第48話「未知なる既知」 感想(週刊少年ジャンプ 2013年 51号)

2013-11-18 11:09:21 | クロス・マネジ(WJ系)
















Aブロックの審査なのに丸井だけカットされてますね。これも何かの複線か?
















郁魅と涼子は予想通り驚き役に徹してますけど・・・
でも決して予想が当たって欲しいわけじゃなく純粋に予想も含めて楽しみたいだけなので
彼女らの健闘にも期待、、、でも意外と今週見る限り郁魅よりも涼子の料理のが凄そうな気もするな
ただ郁魅もこうやって調理のシーンを観てると結構カッコいいので
出来ればある程度の意地は見せて欲しいところです。

葉山くんは教授との関係性、「一番弟子」というドラマが付随してるのでやっぱり勝ち上がるんじゃないかな
普段クールに振舞っている分ロリ教授とのドラマ性を垣間見せてくれたら一気に感情移入出来そう
伊武崎もやはり実力派、アリスの付き人の彼も二面性というキャラを見せてくれて
順当に盛り上がってきた印象ですね
その分丸井の描写が一切挟まれてないのが不気味と言えば不気味
やはりあの大げさな描写はブラフだったのか・・・?うーんこれまた先が気になる引きですね。

創真は、他の誰がどんな料理だとか、どういうのが人を寄せているのかだとか
そういうのを一切気にせずあくまで自分のペースで動いている印象ですね(睡眠も含めて 笑)。
でもそのどっしり構えてる感じというか、
他人は他人自分は自分
その立ち振る舞いからも彼の思想の一部が透けて見えるようで何気に素敵でした
それはごく自然にやってるのかもしれませんが、他人がどう、とかよりもまずは自陣を固める事に腐心する。
こういう性格が創真の強さの秘訣であり、読んでてスカッとする要因なのかな~、と
取り合えず来週以降のマジックに注目・・・と言った所でしょうかね
4名しか通過出来ない鬼門、
誰がどういう勝ちあがりをするのか、そして上位8名の更なるぶつかり合いにも期待は高まります。
今週で約連載一周年で記念の表紙巻頭でこの激戦開始、ってのは前回の巻頭と比べるとやはりベスト。
Bブロックも個人的に好きなアリスにこれまた大好きな田所ちゃんもいるって事で
長く楽しめそうなシリーズになりそうですね。それがいい。


一周年を機に「食戟のソーマ」の一年を振り返って見ます
まず原作の附田祐斗に関しては彼単独の連載作よりも赤マルの読切「57th」の人・・・ってイメージが
自分の中では強くて、あの読切は作画を除けば新人作家離れしたクオリティの作品だったかと
なんで原作に専念する、という選択肢もアリと言えばアリだったんじゃないかなあ
ちなみに作画は粗かったけど「57th」のヒロイン日菜山さんは今でも好きなヒロインです(笑

作画の佐伯俊、っていうかtoshは快楽天で読んだ読切が最初だったかな
ジャンプから離れて成年に行くのはたまにありますけど、成年からジャンプに移籍というのは滅多にないです
しかもエース級の人気作家だっただけに余計に衝撃でしたが、
ただいっつも生え抜きでなくともたまにはこういう移籍組も新鮮でいいなと個人的には
私は成年漫画ファンでもあるのでその点を考慮しても嬉しい結果になりました。

で、このコンビで初めて発表したNEXT!の「食戟のソーマ」(読切)はカラー一発目から掴み上々
内容も上手い具合に王道の料理漫画のド真ん中を描いていて当時絶賛したんですが
連載は半年後と早めのペースだったものの
新連載の3番手、
ジャンプの新連載シリーズって3~4番手になると途端に生存率がガクッと落ちるので
(恐らく先に始まった新連載に票を食われるからだと思われる)ある意味厳しい地点から
おまけに新連載の推し期間の掲載順もあまり高くないという中々にハードな条件からのスタートでした


ちなみにここ10年間の新連載3~4番手の面子
LIVE
少年守護神
ぷーやん
切法師
エム×ゼロ
重機人間ユンボル
MUDDY
私立ポセイドン学園高等部
ダブルアーツ
ぼっけさん
わじマニア
magico
戦国ARMORS
戦星のバルジ
スモーキーB.B.
ひめドル

そもそもが新連載シリーズのラスト、っていうのは第1弾第2弾と比べると期待度は薄いものかと
読者でなく編集部的に。ここ10年の間でもはっきりと生き残れたのはエムゼロ、
そしてマジコが健闘出来たくらいですかね
でも面子的にはある意味濃いなあ(笑 tosh作画というソーマも含めてね。


実際同期は金未来杯優勝のハングリージョーカー、ネット上でキャラ人気が凄かったキルコと
その当時の感覚ではそこまで生き残りのオーラを感じてた訳ではないんですけど
個人的には第4話の創真の大胆不敵な宣戦布告、
生き残るか生き残らないかは別としてあの壮大なスケールに凄く興奮した覚えが今でもあります
最初はお色気路線的な流れもありましたけど、個人的な感覚だとあの4話の内容の時点で
それだけではない「少年漫画的熱さ」を感じてたので
そこから考えると順当に人気を博していったのにも納得が行きます
それくらいあの時の創真は彼独特の格好良さ、上流には決してへり下らないというある種の美意識
現場で自分の力で培った経験や腕前で自分の正しさを証明してやるという反骨精神・・・
主人公としての矜持を堂々と宣言したあの回こそ
自分の中では隠れたターニングポイントだった気がします
実際ソーマって所謂「補正期間」?を抜けてから一度もワースト付近に下がってないので
当初から主人公である創真の格好良さは認めてもらってたんじゃないかな、って私的には思います
その素養がわ~ん(椀)だったり地獄の合宿編で花開いていったんじゃないかと

創真の持っている美意識の中でも一番グッと来たのは
「失敗」は「経験」である、とはっきり断言したビュッフェ編最後の回
「失敗」は「恥」ではなく、更に上を目指す為の「経験」であるという財産的な考え方
これは正直読者の中でも糧にした人はいるんじゃないでしょうか
漫画的ハッタリ演出、
少年漫画的ワクワク感、
それに加えて創真の「美意識」を楽しむ漫画としてもこの一年凄かったと思います
加えて「敗北」は何度か経験させたけど、その「敗北」が「格落ち」に繋がらなかったのも良かった
元々「57th」の時点である程度のネームの上手さは垣間見てましたがここに来て更に進化されたようです
これからも時に自らの欲望を具現化しちゃう佐伯さんと共に(笑
二人三脚でまた二周年まで頑張ってもらいたいです
とにかく、この一年間この漫画から大量のカタルシスを得られた事は私個人的に間違いない
回を増す毎にイケメン化する創真、確かな成長を見せる田所ちゃんや他のライバル達
そして未だに劣化しないスケール感の演出・・・と
まだまだワクワクがいっぱい詰まってる漫画
二年目も個人的な趣向・尺度の範疇なので加担・支持させて頂きます。もちろんアンケートでも(笑

今週号では人気投票も開催ですね
取り合えず創真の1位は固いだろうけど(笑)。
でもキャラ数多いので他の順位は純粋に気になります
特にヒロイン勢で誰が一番人気なのか、っていうね。
なんとなく田所ちゃんが2位に寄り添いそうな気が個人的にしてます
ある意味もう一人の主人公的なポジションだし。最初未熟だったのが段々~、っていう。


前述のように割と不利な状況下からのスタートでしたが
それでも今上位陣に割って入れている現状、それも最初期から人気を博していたという事実は
この漫画が状況など関係なく人気を掴めるパワーがあった、という証拠でもあります

ただ、個人的に派手なだけ、最大公約数的なだけでなく
きちんと「横」の面白さ、所謂積み重ねやメリハリが効いているからこそ
ここまで好きになれたんだと思う。派手さと実は真っ当な部分が同居してると感じれるのが良いです。
これからもそのネーム力、そして佐伯俊の心地良い暴走に期待しつつ(笑 応援してます。

表紙は賑やかな感じ、
巻頭カラーは流石のかっこよさでした
う~む、やはり痩せたイサミはちょっとオーラ出てきたような・・・
太っちょのキャラって大体噛ませポジションになるので。彼にも要注目ですな。
















連載当初、心無い人から「この漫画一周年行かずに打ち切りでしょう」みたいなコメント頂いたので
それをはっきりと覆せた、その意味でも個人的に嬉しいし信じ続けて良かったなあ・・・と
まあ正直人気だろうが不人気だろうが「好きなものは好き」でしかないんですけどね
私はそこでしか作品を判断してないので
この漫画が連載当初からの反骨精神の表現や真っ当さ、美意識を貫く限りずっと好きだと思います。
そして私の好きなソーマのままここまで来てくれた事にも感謝。

「クロス・マネジ」が終わった今、ジャンプを買う理由が「食戟のソーマ」です。